うちのヤギさん②水君(その2)
扁平上皮癌
そう診断されて、4月に一度目の切除手術をしました。
その後、数か月は腫瘍もなりを潜めていましたが、8月頃からまた大きくなり始めました。どうやら紫外線が腫瘍を育ててしまうようです。
観察を続けましたが、やはり大きくなっては取れて流血する、を繰り返し始めたので気候が落ち着く頃に2度目の切除をしましょう、という事になりました。
そして、11月12日に再手術を実施。
今回は、前回よりもさらに大きく、深く患部らしき部分をえぐるように切除して頂きました。
身体の大きな水君は、前回と同じ麻酔量では効きが悪く、更に追加の麻酔を施しました。手術時間も前回より倍ほどの時間がかかりました。
水君、最初の麻酔では多分完全に眠れていなかったので(しっぽパタパタさせていました)、相当痛かったのではないかと思う。
前回は6時間ほどで目覚めると言われていましたが、今回は目覚めるまで8時間、はっきり立ち歩けるようになったのは翌々日の午後でした。
ふらふらと所在無げにしている姿が痛々しかった。
とにかく、出来るだけ時間を作って傍に行くようにしていました。
夜、10時頃には目の前にチモシーやおみかんの皮を持って行くと口を付けましたが、そんなに食べず。前回はかなり食欲があり早くにチモシーを食べたのですが…人間と同じで強いお薬だったので、気持ちが悪かったのかも。
その声を聴いてやれずですが、米ぬかのお団子は嬉しそうに食べてくれたのでとにかく栄養補給!
待っててくれてたんだなと思うと愛しさ倍増です。
お腹が減っているのかなと思いきや、まだそんなにチモシーは食べず、ドングリと米ぬかのお団子をあげました。
米ぬかは食べすぎるとお腹を壊すので、あげる量には要注意です!
※米ぬかはだいたい、水君(80㎏級)でお茶碗1~2杯までにしています。
翌日には、ドアを開けてやるとチョウロウ達の傍に行きました。
お天気が良くなかったので(雨に傷口が当たると良くないので)夕方帰宅する時には屋内に入れましたが、その頃にはみんなの所に戻りたいよ~って意思表示もしてくれました。この日は大事を取って屋内へ。
水君は寂しいのもあったようですが、意外と一人住まいも悪くないな、って気配も見えました。だってチョウロウに邪魔されずゆーっくりチモシーが食べられるし、お団子は貰えるし、なんならドングリも食べられるし。ね。
翌日、お天気が良かったので同じ場所に入れてやることにしました。
この時には足取りもしっかりし、明確に元気になっていたのでいつもの場所に戻しました。戻したらやっぱり嬉しかったのか、早速4匹で連れ立って法面を走り降りて行きました。
手術から丸1か月半。実はまだ腫瘍が完全に取り切れているかは分かりません。冬なので紫外線が弱く、出てこないだけかも知れません。少し下瞼に小さな塊はみえますが、今までとは違うようにも思えます。
そして、何より今はとっても元気です。
よく食べる、良く動く、そして自己主張するようになってきました。
水君は大人しくてほとんど自己主張しないのですが…自分の希望を伝えてくれるようになりました。
冬毛がマックス!
もっふもふなんです(^^♪
…顔には植物の種が…これは「ヌスビトハギ」の三角の形の種。
ヌスビトハギはお腹にとっても良いらしい。どんどん食べなよ!
まだ目ヤニが出ていたりするので、綺麗に顔を拭いてあげたいんだけどなかなか拭かせてくれません。でも自然にしておくのが一番かな。
水君はおっとりさん。
ヤギはリーダーを身体の大きさで決めるといいます。
だいちゃんがいなくなったあとは、水君がリーダーです。
水君が動くとみんな動きます。
リーダーなのに、海と凪にもチモシーを横取りされてしまうくらいおっとりさんです。
それでもいつものんびりゆったりしているその顔に、何度も癒されています。大きな身体を抱きしめると、あったかくてふわふわで…抱きしめてる間はじーっとして動かないでいてくれます。
水君の誕生日は生まれ年以外は不明です。
年が明けたら9歳になります。
どうかこのまま癌が進行しませんように…
本当に寿命分けられるものなら分けてあげたい。1日でも長く4匹で元気に過ごしてほしい。いっぱい甘えてほしい。
水君には1日に2回くらいこっそりドングリをあげています。
それをすっかり覚えて、私の顔を見たらトコトコついてくる。
本当にかわいいのです。
色々なことがありますが、4匹仲良く元気に年を越せそうです。
これが何よりの幸せです。
今年もお見守り頂きまして、ありがとうございます。
時々の更新ではありますが、来年もヤギ達の事を伝えていきたいと思います。この子達は大事な大事な家族です。
来年もどうぞよろしくお願い致します。