帰りたくなる家探しのご提案
引っ越しシーズンの佳境を向かえる2月~3月は、貸手も仲介する人も強気の姿勢が一段と強くなるので、
引っ越しせざるを得ない人以外の方は、この時期の引っ越しは避けることをおすすめします。
人がいっぱい動く時だから、いい物件もたくさんあるのでは?
と思うかもしれませんが、
“いい物件”は、どの時期でも見つけられます。
しかし、2月~3月は、「この部屋○月○日に空くよ」という情報が出た瞬間に、決めちゃう人も多いです。
不動産屋さんの「迷ってたらなくなりますよ」が一番リアルです。焦りやすいです。
あと、仲介会社も管理会社も超余裕がないので
即決しない人には、ちょっと冷たくなっちゃうことも…あるかも。
スピード勝負なのです。不動産屋自身が。
なので、じっくりゆっくり部屋をあれこれ見てみたい人は、4月~12月がおすすめです。
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ところで、今住んでいる家は好きですか?
最寄駅に着いた時、帰ってきた〜とホッとしますか?
私は、今の家が好きで、最寄駅に着くとホッとします。
引っ越して2年経つけど、ここに住んでよかったなぁとしみじみしています。
家は安全安心基地。
駅はその入り口。
引っ越しを考える時、そんな気持ちで家探しをしてみてはどうでしょう?
元不動産賃貸営業経験と7回の引っ越し経験から、帰りたくなる家探しのご提案です。
1.住んでみたい街をぶらつく
朝昼夜と、平日休日と歩けるとよりよいかと。
私の住む街は大学が近くにあり、平日は歩道が混みます。声も賑やかです。
内見に行った時は、大学が夏休みだったので、日常の賑やかさや人の量が増えることは、引っ越してきて気がつきました。
ただ、にぎやかだな〜と思えるくらいのことだったので、問題はありません。
夜も歩きやすい道があって、安心が大きいです。
逆に、昼間はにぎやかだけど、夜はすごく静かでちょっと暗くなるケースもあるので、夜の時間に街を見ておけたらより安心かもしれません。
2.その時の感覚を大事にする
街をぶらついている時、内見で部屋に入った時に感じるものを大事にしよう。
住んでみたい憧れの街ってありますよね。
人気の沿線、人気の駅。
私も人気の駅、便利かなと思う駅でも部屋探しをしました。
でも、実際に歩いてみたら、なんとなく自分にはしっくりこないことも多かった。
街の雰囲気、道路の作り、スーパーの品揃え、歩く人や自転車の数。
その街の日常が、自分とリンクしない。
自分にとっては、住んでみたい場所ではないな~と感じたのです。
私はその感覚を大事にしました。
霊感はないけれど、なんとなく気持ち良くないなっていう直感は大事だと思います。
今住んでいる街は、引っ越し先を探すときに初めて訪れたのですが、歩いていて心地よかった。
そして、内見した時の部屋の明るさと、なんかあったかいな〜感じたことが決め手になりました。
自分の日常が収まっている様子を想像できて、心地よかったのを覚えています。
3、完璧な物件はないことを忘れないで
わかります。
立地も家賃も間取りも設備もこだわりたい気待ち。
妥協したくない気待ち。
こだわっただけ、居心地のいい家になるんじゃないかという思い。
わかります。
しかし、こだりわりすぎて何十部屋と内見をして疲れ切ってしまう人にも会いました。
理想の部屋が現れるまで、引っ越しはしないと言える状況なら、じっくり探せばいつか出会えるかもしれません。根気と運が決め手です。
しかし、引っ越さなさければならない状況なら、理想の部屋を思い描きつつ、自分の譲れないところを決めて、街や家賃や設備を決めていくといいです。
音に敏感な人は、設備が良いからと軽量鉄骨造に住むとしんどくなると思います。音の響き方がコンクリート造とは全然違います。
駅からちょっと距離を離すといい物件があることもあります。内見では部屋の前まで車で送ってくれるので、どこも同じような距離感に思えてしまう魔法にかかります。
引っ越してからは、毎日駅まで歩きます。
歩くのは自分です。
徒歩10分と徒歩15分。5分ならまぁいっか、と思いそうですが、5分は偉大です。
(※近道は坂道かもしれません。確認しておきましょう。)
部屋でゆっくりしたいなら、お風呂やキッチンが広かったり、閑静な住宅街がいいかもしれない。
帰って寝るだけでいいなら、通勤時間短め駅近で安いところかもしれない。
自分にとって、絶対に譲れない条件だけは持っていた方がいいです。
私にっとて、家は自分をリセットする大事な基地だったので、
リビングが広くて、日当たりがよくて、自分が帰りたくなる部屋であることを妥協しないと決めて、部屋探しをしていました。
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なぜ家を探すのか。
どんな家で暮らしたいのか。
家は自分にとってどんな存在か。
そんなことを考えて、引っ越しをしてみるのも楽しいかもしれません。
新しい家が、あなたを守ってくれる場所になりますように。
新しい家とのスタートが、あたたかく楽しいものでありますように。