ベトナムオフショア開発の限界点
こんにちは、根岸大輔です。
私はこれまで、中国とベトナムのオフショア開発を長年にわたり経験してきました。その中で、多くの日本のIT企業が直面する課題や失敗を目の当たりにしてきました。そこで、皆さんにはベトナムオフショア開発の現実と、それを成功させるためのポイントをお伝えしたいと思います。
ベトナムオフショア開発の現実
ベトナムのオフショア開発は、システム要件の一部をアウトプットすることが一般的です。ITシステム開発は複雑な工程が多く、高度なスキルが求められます。しかし、ベトナムの開発者は、整った要件や設計が前提となる作業でなければ、その能力を十分に発揮できない場合が多いのが現実です。
ベトナムオフショア開発が成功するケース
以下のケースでは、ベトナムオフショア開発はうまく機能する可能性があります:
成熟した自社パッケージソフトの運用保守:既に安定しているソフトウェアの保守や小規模な改修。
レガシーシステムの運用保守:現行のシステムを監視し、運用するのみの作業。
これらのケースでは、既存のフレームワーク内での作業が多く、複雑な判断や高い柔軟性が求められないため、ベトナムの開発者の強みを活かすことができます。
ベトナムオフショア開発が失敗するケース
一方、以下のような場合は、失敗する可能性が高いです:
上流工程からの提案作業:要件定義や設計段階からの作業依頼。
システム設計・アーキテクチャに不明点が多い場合:全体像が明確でないプロジェクト。
日本側の体制における品質基準の指導不足:品質管理や技術指導が不十分。
クライアントのマネジメントを包括する場合:クライアント管理まで含む場合。
これらのケースでは、ベトナムの開発者にとって難易度が高く、成果物の品質に影響を及ぼす可能性があります。
なぜこのようなギャップが生まれるのか?
最大の理由は、日本人とベトナム人のマインドセットの違いです。
日本人は相手の立場に立って、先の未来を見据えることが得意です。これはサッカーでいうと「ボランチ」に例えられます。一方、ベトナム人は目の前のタスクに集中し、未来を予測することが苦手です。サッカーでいうと「零戦フォワード」に例えられます。
この根本的な思考の違いが、プロジェクト進行において障害となります。
解決策と成功への道
私自身、ベトナムと日本の両方での課題に取り組んできましたが、成功するためには適切なプロジェクト推進体制が不可欠です。未経験では、この領域での成功は難しいため、私の経験を活かして、多くの日系IT企業がベトナムオフショア開発を効果的に活用できるよう支援しています。
これまでに何十社もの開発体制の立て直しやゼロからの体制作りを成功に導いてきました。具体的な成功事例としては、運用保守の強化によるコスト削減や、品質管理の徹底による納期短縮などがあります。これにより、日系IT企業の競争力向上に貢献してきました。
まとめ
皆さんがベトナムオフショア開発をうまく活用し、成功を収めるためには、適切な戦略と実行が必要です。私の経験をもとに、具体的なアドバイスやサポートを提供し、皆さんのプロジェクトが成功するよう全力で支援いたします。
今後ともよろしくお願いいたします。
根岸大輔
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