ベトナムオフショア開発の成功を阻む「BSE問題」とその解決策
ベトナムオフショア開発を活用する上で、従来の「ブリッジシステムエンジニア(BSE)」という役割は、もはや必要ありません。このポジションは、日本側とベトナムのエンジニアを繋ぐためのものとして長く存在してきましたが、その役割自体が開発の足かせになっていることが多く見受けられます。
多くの日本企業が「英語が苦手」という理由から、通訳やプロジェクト管理、開発品質の維持を担うBSEに大きく依存してきました。しかし、これには高いコストが伴い、さらにBSEのスキルがプロジェクトの成功に直結するため、優秀な人材には70万円〜100万円という高額な費用がかかるのが現状です。
しかし、ベトナム人でこの役割を完璧にこなせる人材は極めて少ないのが実情です。私たちは、実績のあるエンジニアリーダーだけで十分に開発を推進できると考えています。
また、もう一つの課題として「ITコミュニケーター(ITC)」というポジションがあります。これは、少しIT用語を理解している通訳者のような役割ですが、グローバルなIT開発プロジェクトではほとんど存在しないポジションです。技術的なギャップが生じることが多く、結果としてプロジェクトが混乱することが少なくありません。特に、ITCを多く活用しているオフショア開発会社は、技術レベルが低い傾向にあるため注意が必要です。
最近では、BSEのスキルやマネジメント能力が不足しているケースが増えており、ベトナムの人材にプロジェクトマネジメントを任せることが難しいと感じています。ベトナム人に限らず、BSEは日本人が担うべき役割であると私たちは考えています。
弊社は長年にわたりベトナムオフショア開発を支援してきました。このBSE問題に直面し、費用対効果が得られずに悩んでいる企業様は、ぜひ弊社にご相談ください。課題解決のための最適なアプローチをご提案いたします。
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