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悲しい

2023年3月30日 全ての始まり
実家で母親に髪を切ってもらっていたら、後頭部に小さな円形脱毛症があると言われた。この頃は普通にしていたら誰にも気づかれないし、ネットで調べたらほとんどの人は自然治癒すると書いてあったので特に心配していなかった。

数週間後、朝起きたら大量の髪の毛が抜けていた。
夜お風呂に入ったら、大量の髪の毛が抜けた。やばいと思った。

次の日近くの病院に行った。先生はほとんどの人が治るから大丈夫だろうと言い、飲み薬と塗り薬を処方してくれた。毎日処方された薬を使っているのに一向に髪の毛の抜けが治らない。

1ヶ月後、帽子を被らないと外を出歩けないくらいに髪の毛が抜けてしまった。友達と遊んだり飲みに行ったりする時間が自分にとっての生きがいだったので、すごく辛かった。でもいろんな本を読んで「人はそんなに自分のことを見ていない」とか「自分は自分、人は人」、「自分のことだけ考える」とか自分を励ましてくれるような言葉を何度も目にして実行しようとしても次の日に自分の姿を鏡で見るだけでその言葉は全て消え去り、絶望だけが残る。

家族はすごく心配してくれた。こんなに心配してくれるもんなんだと思った。こんなにも子供のために一生懸命になってくれるのだから本当に親はすごい。感謝感謝。自分も子供ができたらやりたいこと全てやらせてあげられるような親になりたいし、めちゃめちゃ大切にしたいな、、、

絶望的な1、2ヶ月が続いたけど、人生一回しかないし、下を向いていても何も生まれないし、なんかの本で「人生なるようにしかならないから今できることだけに力を入れるべし」みたいなことを読んでマジでその通りだなと思ったからできるだけ前向きに生きるようにしている。今は母親にウィッグを作ってもらって外に出るようにしている。病んでた時、バイトも休んでたから働かないといけない。

友達にも病気のことを言うようにした。打ち明けた時はみんなすごく心配してくれて、本当にいい友達を持ったな、、、と痛感した。本当に友達の存在は偉大です。

今ではほとんど髪の毛がないし、今後生えてくるかどうかは全くわからないし、めちゃくちゃ萎えたけど、この辛い経験が人生の糧になることは間違いないし、世の中には色々な問題を抱えている人がいるっていうことを改めて再確認できたからもっと人に対して優しくできる人間になりたいな。
自分の周りにいる人を大切に今後の人生も頑張っていこう。。。




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