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高K血症

こんにちは。今回は高K血症の鑑別と治療について勉強していきます。治療法が多く緊急の病態となるためすぐに行動できるように考えてみたいと思います。


高K血症の鑑別

①腎臓からのK排泄低下②体外からのK負荷増加③体内からのK負荷増加
特に重要で頻度が高いのは①腎臓からのK排泄低下であり腎機能障害、薬剤、副腎不全が含まれる。チェックすべきは腎機能障害、薬剤歴、副腎不全徴候

腎機能・薬剤・心電図から疑う

高K血症を疑う

高K血症の症状は息切れ、脱力、意識障害、失神など非特異的なため疑ってK測定を行えるかが重要。そこで腎機能障害、リスク薬剤の服用歴、心電図変化を意識しておく。心電図変化はテント状T波、ST低下、PQ延長→P波消失、QRSの開大→サインカーブなどの変化がみられるがK値との相関は弱く、どの所見があるからK値はどれくらい、とは言えない。

高K血症のマネジメント

高K血症で重要なのが致死的不整脈の予防。高K血症の治療は3ステップ。1st:グルコン酸カルシウム、2nd:GI療法+β刺激薬吸入、3rd:血液透析。3ステップの治療目的を下記表にまとめた。

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