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魔法のリノベ 感想

魔法のリノベというドラマをご存知でしょうか。
波瑠さんと間宮さんの凸凹コンビが面白く、みている人を笑顔にさせるような作品になってました。物語としては、主人公の真行寺小梅は元々グルーバルという大手リフォーム会社で働いていたが、人間関係でやらかし、家族経営の工務店である丸福工務店で働くようになる。
そこで、出会ったのが、福山家のくらのすけ、げんのすけ、たつのすけ、それに和気藹々と楽しい仲間たちだ。グルーバルとは異なり、その場に馴染んでいき楽しさを感じる小梅はげんのすけとバディを組み、共に営業の仕事をするようになる。そんなげんのすけ(間宮祥太朗)と小梅(波瑠)の二人が共に働きながらお互いに影響を与え合っていくようなストーリーになっている。
大手と家族経営についての違いについても、作品を見ながらわかっていくと思う。イメージとして、大手は割と組織で動き、家族経営は私情を持ち込みつつ楽しく働く、そんなイメージはその通りに描かれている。

個人的に印象的なのは、小梅も、げんのすけも二人ともいい感じにやらかしているが、それでも楽しく生きているということだ。小梅は、元同僚と付き合っていたが、二股され、浮気相手にも罠をかけられ会社内で居づらくなり、転職をしている。
げんのすけはバツ2子持ちで、相手に浮気され、その相手が弟である福山とらのすけであるという過去を持つ。弱気な性格もあり、なかなか怒れないという性格を持つ。
そんな訳ありな二人なわけだが、そんな二人が共に仕事をする中で徐々に仲が良くなっていく。充実しているのは、仕事内容についての詳細の説明が丁寧で、具体的にどんなことをしているのかがよくわかる。
リフォーム会社ということで、古くなった家の必要な箇所を作り直したり、イメージを変えるように新しくすることを仕事とし、営業としてはお客さんが今後どういう家で生活したいのか、どんな生活をしたいのかという点に寄り添い、その後の生活と向き合いながら家のリフォームを実現させていくものだ。弟であり、工務店で働くたつのすけは設計を担当し、パソコン上に家の模型を整理し、毎回イメージを書き、具体的にどんな家を作るのかということが描かれている。
すなわち、10回分のリフォームの各論がドラマ内で展開されているが、それぞれに特色があって、素人でもイメージが湧きやすいように色んな過去の引き出しと家のリフォーム像についてイメージさせる内容ばかりで楽しかった。盗難を防止したい家や、海の見える素敵な家だが実は事故物件だった家、寝室で一緒に寝たくないと考えている家、犬猫ペットシェアハウスをしたい家など本当に多種多様だ。

そうした工夫がされながら展開されていく物語は個人的にはリノベーションという世界への少しの理解と、しくじりながらも人と向き合い続けていく姿、それに山で想いを伝えることの大事さ(笑)についてを学んだ。

リノベーションに興味がある人や、しくじった経験がある人、それに、山が好きな人とかにはグッとくるような内容になっていると思う。興味があればぜひ見てみてください。

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