京の路を行く 若狭街道「鯖街道」
若狭街道は、京都と福井県の若狭地方を結ぶ路の総称である。これらの路は古来より別名、鯖街道とも呼ばれ、新鮮な魚介類に恵まれない京都において、豊かな若狭地方の海の幸をもたらしてくれる京都の人々にとって、極めて重要な食料供給の路であった。
若狭街道は複数のルートが存在するが、その主要ルートは、京都の北、出町柳付近から高野川沿いに北東に進み、洛北・大原を経て滋賀県の途中町を抜ける。更に安曇川沿いを北上し、高島郡の保坂で今津から来た九里半越えに合流、その路を一直線に福井県小浜市までの全長68キロメートルの路である。
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