中古ノートを買ったその日にChromeBook化した件
私事ですが、¥19,800で買ってきた中古のThinkPadX280 上で動くChromeOS Flexを入れたら割と快適でした。
文鎮覚悟でやりましたが、少し調べたら簡単にできました。とはいえ調べることがちらほらあったので、まとめておきます。
ChromeBookと称するPCはメーカー純正でChromeOSが入っていますが、互換OSとしてChromeOS Flexというのが提供されています。
Flexだと、Androidアプリが使えなかったりはしますが、好きな端末で動作するので無くは無い選択肢です。
この選択肢に至るまで
セカンドマシンとして、散歩ついでにカフェでキーボードが叩ける、ブラウザで勉強的な事ができる、ソファで涼んで駄目になりながら眺められるスマホより画面が大きい何かがほしいなと思っていました。
理想はMacbook Airですが、そこまで予算をかけません。スマホも楽天のPocketWifiに繋いでいるのでネットに繋がらないことがほぼないため、ChromeBookが割と気になっていました。
選択肢
新品のChromeBookスペックを見ると不満点もありました。iPadも候補でしたがApplePencilは使わなさそうなのと、スマートフォンはAndoridを使っているのであまり親和性がない感じです。
(一瞬気になったNintendo SwitchはWebブラウザが動作しないので対象外)
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\begin{array}{l:l}\textbf{デバイス種類} & \textbf{価格帯}\\
\hline
スマホ & 追加投資なし\\
iPad & 4万〜10万\\
MacBook中古 & 6万〜12万\\
Win中古 & 1.5万〜6万\\
Chromebook & 3万〜6万\\
Chromebook Plus & 7万〜9万\\
Android Tablet & 1.5万~5万\\
\end{array}
$$
デバイス種類 & 価格帯
考えたこと
バッテリーさえ持つモバイルノートを安く買ってきてChromeOS Flex入れたらサクサク動くんじゃないかというのが仮説でした。
大体この構成(CPU Intel Core i5 8250U Memory 8G SSD128 USB給電)でちょっとキートップの印字が消えてるのが¥19,800で売ってたのでLinuxいれる事も視野に入れて購入。
近くにあれば起動確認可能な店舗に行くのがいいと思います。
バッテリーの劣化を調べるツールによると10~20%らしかったです。
大事なのはUSB給電もサポートしている物を買うこと。PD対応のモバイルバッテリーがあれば充電できるかもというのは安心感があります。
中古NotePCのChromeOSFlex化手順
基本的に公式の手順にのっとります。ゴミにするつもりでやりましょう。
対応しているか調べる
前提です。多分気にしなくていいですが、以下で調べます。
モデル名を元に該当のブランドを展開してページ内検索します。
(Windows起動する場合)Microsoftアカウントに紐づけておく
せっかく有効なライセンスなのでライセンス認証時のトラブルを減らすために該当のWindowsを一応自分のMSアカウントに紐づけておきます。
(Windows起動する場合)PowerShellでプロダクトコードも調べる
さらに万が一に備えて参考記事に従い、管理者実行したPowerShellでWindowsのプロダクトコードを取得します。
Get-WmiObject -query 'select * from SoftwareLicensingService').OA3xOriginalProductKey
USBメモリを準備する
公式によると8G以上のUSBメモリと記載がありますが、USB2.0ならKioxia製32G等が1000円以下で買えます。
使用頻度も低いので高速にして嬉しい気がしないので安いやつでいいです。
SanDisk製は動かないバグが公式に周知されている為避けました。
インストールを前提としているのでUSB2.0にしていますが、USBブートを前提としていてPC側も対応しているならUSB3.1以降がいいかもしれません。
起動可能なDiskを作成する
公式でLinuxの場合はsudo dd しろといったことが記載されていますが、世間一般ではWindowsマシンがメインだと思うのでrufusを使います。
公式からダウンロードzipファイルをソースにUSBメモリに焼きます。
おそらくUSB2.0のメディアを使ったせいですが、焼くのに20分くらいかかりました。
BIOSでUSBブートを指定
「機種名かメーカー名 BIOS」でGoogle検索します。
メーカー公式サイトでBIOS起動方法を調べてUSBブートを指定します。
ThinkPadの場合は、起動後Lenovoのロゴ画面でエンターキーを押下→F12キー。
USBから起動する
USBからそのままChromeOS Flexを起動することもできますので、一応試すとより安心です。(私は使ってみました。)
USBブート時の問題はそれ用にマウントできるストレージを準備しておかないと、書き込み先がよくわからん(詳しく調べてないけど多分ない)ということです。
いざインストールする
毎回USBから起動するのは大変なので、USBブートで使用感を確かめられたら、インストールしてしまいます。
電源コードを挿していないとエラーになったので電源挿して行います。
起動する
Googleアカウントが無いと使えません。
当然ですが、USBブートしたときのログイン情報はインストールした後に引き継がれないので、2回以上入力する機会がありました。Googleアカウントのログイン情報を入力します。Googleのパスワードなんて普段意識していないので、面倒臭いことこの上無い。というのはありますね。
使用感
めちゃくちゃいいですね。
ThinkPadのハードウェアで軽量なOSを動かせてしかもお安い。
よかったこと
動作の軽快さ的な意味でWindowsのまま使うよりよい。
LINEが使えないが、むしろ使えないほうが気が散らない。
12 inchワイドなので狭いが、フルスクリーン表示にして、下のバーも隠すと割と十分なのでブログとかは書くことに集中できる感じが良い。
日本語英語がCtrl+Space入力切り替えられてMacに近い。
オフラインでテキストファイルを保存するくらいはデフォでできる。
設定>デベロッパーからLinux開発環境を有効にできるので、apt からLinuxアプリをインストールできる。
トラックポイントでほぼホームポジションから動かずに作業ができる。
設定すればAndroidスマートフォンでロック解除できる
今のところ不便に思っていること
良くも悪くもGoogleアカウントで使うOSなので普段入力する機会が無いGoogleのパスワードを叩く機会が多い
オフラインでKindle本を読む方法がない。
ファンクションキーの印字と、実際の動作が1文字分ずれている。
輝度を下げる印字がF5だが、F6を押下する必要がある等
外部ディスプレイ接続に難点がある
複製は問題なくできるが、拡張ディスプレイにするとディスプレイ間を移動できない
トラックポイント使うときに不要になるタッチパッドを無効にする設定が見つけられない。
仮想のLinuxターミナルが動くが、Chrome側と分離されている安全設計なのでXSEL -oしてもChormeブラウザでコピーしたクリップボードの内容がペーストできない。
まとめ
用途によるというか、MacBookAirとかと比べるとできることが限られますが、メール、GoogleDocs、調べ物をぱっと起動するマシンでしたい。とか重量が軽いマシンで軽快にテキスト入力したいみたいな用途だとかなりいいんじゃないかと思います。