少年野球⑫:選抜チーム最高!
選抜チーム。
実は子供たちだけでなく、親たちの合同チームでもある。
私の息子の所属チームへの関わりは、車で子供たちの送り迎えと応援くらいで、野球の指導は監督とコーチの方々にお任せであったが、この選抜チームではそうはいかない。
監督はともかく、専属のコーチはいないため、各チームから応援に来るパパたちが、率先して諸々お手伝いしなければならないのだ。
野球経験が豊富なパパなら、審判、スコアラー、それにノックバットを振って内野ゴロや外野フライの守備練習もできるが、素人の私はそういうわけにもいかない。(塁審くらいはやらないといけないかな、と覚悟はしていたが)
なので、せめてものお手伝いとして、子供のキャッチボールの相手、守備練習での返球を捕る手伝い、それに穴あきボールやシャトルでの打撃練習でピッチャーをやったりした。
軟球とはいえ、小学6年生の投げる球は結構強烈で、グラブ越しでも手が痛くなる。下手に素手で捕ろうものなら突き指するので、かなり怖い。
また、ブラシやトンボでグラウンド整備をしたり、塁間の距離を測ってベースを設置したり、石灰で白線を引いたりもお手伝いした。
大した手伝いではないが、寒空の中で子供たちと一緒にグラウンドで球を追いかけるのは、とっても楽しかった。
もっと早くやればよかったと思ったし、スコアのつけ方くらい勉強すればよかった、と後悔したのでした。
あと、なるべく子供たちに近い場所で応援させてもらうため、勝手にチーム専属カメラマンに扮しグラウンド内に入り、久々に持ち出した一眼レフで子供たちが頑張る姿を撮りまくらせてもらった。
息子の所属チームに熱心に撮影してくれるママがいて、いつもいい写真を撮ってくれたのが有難かったので、誰に頼まれたわけではないが、私が選抜チームでこれをやることにした。
さて肝心のチームの方であるが、最初は手探りだったけれど、打順や守備位置もだんだん定まり、試合を重ねるごとにエラーも減り、試合運びも手応えを感じるようになってきた。
そして、練習試合も含め負け試合を10は重ねたところでやっと訪れた、待望の初勝利!
このチームのメンバー全員、大人も子供もみんな初めて笑顔がはじけ、大いに手をたたいて喜び合ったのでした。
しかも、先発投手を任された息子が試合を作った締まった試合展開で、活躍にニンマリしたのでした。
こうなるとチームは俄然その気になったのか、次の試合も勝って連勝!
最終的に30試合くらいやって、重ねた勝利は6つか7つ。
勝ち星は決して多くないかもしれない。
けれど、最初はどうなっちゃうの?と思った補欠主体の寄せ集めチームが、無様なプレーで悔しい思いを何度もして、そのたびに心が折れかけたけれど、今まで知らなかったチームメイトどうしで声を掛けて励ましあい、所属チームでは味わえなかった試合に出る喜びを感じて、楽しんでプレーし続けた。
そして最後には、もっとこのチームで試合をやりたい、このメンバーと一緒にみんなの成長をもっと見ていたい、と思えるようになった。
選抜チーム、息子も親も、めちゃくちゃ楽しみました。
これを主宰し、試合相手の調整やグラウンドの確保に骨を折っていただいた方々、審判をやっていただいたパパたち、朝早く起きてお弁当作ってくれたママたちに、改めて厚く御礼申し上げます。