中学野球③:キャプテン、頼むぜ!
中学の部活に残ることを、悩んだ末に決めた。
自分で決めた以上は、そこで全力を尽くして頑張るのみ!
3年生は引退、6人の2年生を、息子を含む7人の1年生がサポートする、新しいチームがスタート。
必然的に1年生にも出番がある新生チームだし、どうせなら今まで経験無い守備位置も希望してみたら?ショートはちょっと無理か?でもサードなんてどう?というパパの声が届いたのか、晴れてサードのポジションを獲得し、試合でもレギュラーとして出場。
それ以外にも、慣れたファーストやピッチャー、それに最近はキャッチャーまで務めるようになった。
対外試合、学童野球チームでは監督コーチの尽力で毎週のように公式戦や練習試合があったのに比べると、中学校の部活動の試合は、うんと少ない。
しかもチームが弱くて勝ち進めないので、すぐに終わってしまうのが、何とも寂しいところ。。
それでも、近隣の中学校との対抗戦は、楽しい。
なぜなら隣の学校の野球部には、選抜チームで一緒に戦った仲間や、同じチームでプレーした先輩がいたりするのだ。
そんな子たちの、少しの間にちょっと成長した顔で違うユニフォームを着て頑張る姿を見ること、選抜チーム活動中に知り合ったパパやママにも会えることが、とても楽しいのである。
すべて息子のおかげですね。。
また、幼稚園で仲良くしていた友達で、小学校では悩んだ末に学童野球チームに入る機会を逸したけれど、中学校の部活で初めて、本格的に野球に挑戦する子もいる。
シニアやボーイズのチームでは、さすがにそういうわけにいかないだろう。
こういう初心者にとっても野球の門戸になれるところが、学校の部活のいいところだと思う。
さて、肝心の試合。少しずつ形にはなってきたが、なかなか勝てない。
息子も、サードかキャッチャーでのスタメン出場を続け、不慣れなポジションながらも守備は頑張っているが、得意だったはずのバッティングで苦しんでいる。
なにせ、中学生ともなると学年が1年違うだけでも、体格や腕力がけっこう違う。
なので、相手投手の球が、結構速い。
また、ストレートとスローボールのみだった学童野球とは違い、カーブやスライダー等の変化球もあり、対応がかなり難しいようである。
こればっかりは、経験を積んで慣れるしかない。。
その体格や腕力に恵まれているのは、我がチームの先輩たちも同じ。
実際、打てば時には大きな当たりをかっ飛ばすし、投げれば惚れ惚れする球をズバッと投げ込むこともある。
でも、勝てないのだ。
技術以外に改善すべきところがあるのでは。。
はっきりしている。集中力が続かないのだ。
特に主将の子。
ピッチャーやれば、球は速いけれど四死球連発、せっかく打ち取ってもリズム悪いので味方の守備が乱れがち、大量失点して不貞腐れてしまうパターンが多い。
キャッチャーやる時も、まず声が出ていないし、ベースカバーや自身が後逸したボールを追う動きも緩慢で、試合が締まらない。
ピンチの場面でタイム掛けてマウンドに集まる時も、真っ先にピッチャーに駆け寄るべき立場のはずなのに、チンタラと歩いて一番遅い。
いいか、君はチームの顔、キャプテンなのだよ!
苦しくも諦めず、決して下を向かず、きびきびした動きで、チームを引っ張ってくれ!
そんなキャプテンの姿を仲間が見れば、チームはきっと変わる!
うちの息子はキャプテンとして、去年1年間声を張り上げチームを鼓舞し、試合に負ければ怒られ役をやってきたぞ!
もっとしっかりしてくれ!
と、私はいつも心の中で叫ぶのであります。。
でも、そんな先輩たちとも、息子は打ち解けて楽しそうに練習している。
まぁ、これでよかったのだろう、と思うのであります。