境界知能、発達障害による学力不振の小中学生。診断が付いたら事実を本人に伝え、支援級の選択肢を本人に与えるべき理由

以前から常に話題や問題になっている「発達障害」そして著書「ケーキの切れない非行少年たち」で近年明るみになってきた「境界知能」問題。それを苦に悩む小中学生も多くいるのだ。 2021年小中学生の自殺率が過去最多になっているという事実。内訳は学力不振によるものが1位であった。その背景、影にあるものがタイトルにもある通りの境界知能、発達障害という単語である。 

本題に入るのだが境界知能や発達障害の診断がついてもその事実を本人に伝えない親は多くいる。しかしそれは「あまりにも危険な選択」なのだ それには主に3つの理由が存在する。               

                           
   

まず、発達障害や境界知能などの知的ハンディキャップを抱えた児童、生徒にとっての学校生活は苦痛の多いものになるだろう。診断を本人に伝えないままでいると数学や英語など積み重ねやアプローチが大切な教科についていけず子どもを塾などにいかせても効果が薄いのだ。事実を伝えないまま放置していると全日程出席しているのに成績は2や1ばかり。そういったリスクを避けるためにも事実確認が必要なのだ。

2つ目に話すのは先ほど話したように診断を本人に黙り続け放置していると当然学力不振の状態が続く事になる。しかし学力不振もそうだが問題なのは事実を隠蔽した事による本人の自責と精神的ストレスなのである。当然ながら知的ハンディキャップの診断を隠されている児童、生徒本人は発達障害や境界知能という因果があって学力不振に陥っている事を知らない。勉強についていけないのは本人は単なる自分の努力不足であると勘違いしてしまうのである。その思い込みが続いて鬱病などの二次障害を発症してしまう。だから事実を正確に伝えて本人に因果の理解を促す事が大切なのだ。

 

また知的ハンディキャップを持つ児童、学生はいじめの標的になる可能性が高い。それは一見問題がなさそうに見えてもコミュニケーション能力に難を抱えていたり、運動が苦手というケースが多いのだ。通常学級は境界知能や発達障害を持つ本人にとって辛い場所でしかない事が多い。支援級に行くかどうかの選択肢は本人にゆだねるべきではないだろうか。

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