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風何(ふうか)
2022年12月1日 18:14
どれだけ正しく嫌いと言えるか、そのことにすべてが賭かっていた、夏。教室は夏みたいで、夏は青春みたいだ、なんてきっと、ぜんぶぜんぶ忘れてるだけだよ。あのとき、あの子もあの子も、すぐ近くにいるのにまるで地平線の先にいるみたいだった。すぐ近くにいて、声もすぐ近くで聞こえているはずなのに、それは熱で膨張して浮かび上がったみたいで、その熱でわたしものぼせてしまったみたいに、ずっとひとごとだった。本当に同じ教
2022年6月8日 07:08
みんなと同じ青い空の下にいるはずなのに、わたしは机を持ち歩いているみたいにただただ考え続けることしかできなくて、自らの体内から毒素を取り除くことのできないわたしにひとつできることはと言えば、単に跳ねる水飛沫を見ていることだけでした。制服が周りの誰かよりも白く見えないのはどうしてなんだろう。わたしとわたし以外で空間を隔てているような錯覚があるのはどうしてなんだろう。きっとわたしは言葉を礎に地上に立