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詩まとめ

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詩のまとめです。感情が滲み出てくるような詩を書きます。
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2023年4月の記事一覧

【詩】心臓

愛されたいんだ、愛なんて知らないまま。
あなたが描いて、わたしの心臓は、まるでわたしのものであるみたいに、はげしくはげしく脈打って、それで、赤く塗りすぎたんだな、と思った。からだじゅう、血がめぐっていた。もみじよりも深い赤。見知らぬ風景よりも深い赤。けれど、それでも、夢うつつで、あなたに愛されているのが分かる。あなたの、笑顔も怒声もなにもかも、漂白されたみたいに愛おしいんだよ。
泳ぐような筆先、発

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【詩】酔生

自分以外のせいにできる。
小宇宙みたいな眼球のなかで、光が瞬いて、
夢を見ていれば、夢のせいにできるんだよ。
僕が僕である必要がなく、きみもきみである必要がないこと。
潜在意識のなかで、今まで見たこともないような世界を冒険して、
それで、
眠っているうちに死んでしまいたいね、僕たち。
涙なんてどこにもないみたいに、乾いた瞼を閉じて、
なにも成し遂げなかったこと、気付かないまま、微睡むように逝ってし

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【詩】発光

瞼の裏側で、星がちらつく
発光するように、あらわれては消え、あらわれては消え、を繰り返し
きみも、発現してすぐ、僕の闇のなかにのまれていった。
嫌いだったよ、ずっと。
もうそれを、口にすることはできないけれど。
中核にあったはずの心象は、すでに色を失ってしまったけれど。
それでも、無彩色を綺麗と言って、
愛とか嫌悪とか、叫んでくれよ、僕の代わりに。
感情は、一介の電気信号に過ぎないのだと、地球のど

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【詩】盲目の詩

清潔に創り直されたきみが、遥か遠くみたいな頭の片隅で、微笑んでいる。
冷たい空気が、頬を凍らせ、肺を満たしていって、
綺麗なのはぼくでもきみでもないのに、綺麗になったような気がしていた。
遠くを見ているようで、見ていない。
それが冬の夜空だろうが夏の夜空だろうが関係なく、
それが夜の空だろうが朝の空だろうが関係なく、
呆けたように
ただ、なにも考えず黄昏ていようよ。

【詩】歯車

超越的な存在になるために
優しくなろうとしている。
理解しようとするくらいならさ、
相対性の外側で、
踏みにじってしまえよ、すべてを。
誰も、誰の歯車にもなれないから。
言葉を使うことでしか優しさなんて表現できないのに、簡単には言葉にできないだとか気取って、
神様みたいに詩を書いて、
肯定的な言葉が、他人を蝕んでいることにも気付かないまま、
それで、
自らの歯車を噛み合わせて、
僕たち、他者を殺し

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【詩】夕陽

夕陽が射した公園で
黙れ、黙れよ、と心臓が引き裂かれるみたいな痛さで、僕は叫んでいて、けれども、もともと誰もしゃべってなんかいなかったこと。
僕以外、誰もいない。
滑り台の上に覗いた赤い夕陽が、僕の言葉をぜんぶぜんぶ吸い込んでいって、誰にも、もう嫌いと言うことができない。
理解したくも、されたくもなかったはずのに、
それでも、
分かりたかったんだろうか、
僕は。
「嫌いなところを言葉にできるってこ

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