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トプカプ宮殿と出光美術館のご縁
2024年12月某日
出光美術館
日本・トルコ外交関係樹立100周年記念
トプカプ宮殿博物館・出光美術館所蔵 名宝の競演
9月の「物、ものを呼ぶ」展が、個人的に出光美術館休館前のラストかなって思ってたところ…
トルコのトプカプ宮殿をフィーチャしたこの展覧会が気になって。
東と西が交わるトルコ。
独特な文化を育んでいて、そそられるものがある。
以前旅しようかなって思ったことがあったのだけど、そのときはポルトガルをチョイスしたのだった。
ポルトガルもすっごくよかったなあ~
と言う話はさておき「トプカプ宮殿博物館・出光美術館所蔵 名宝の競演」。
それぞれの所蔵品がリンクしていて、まさに競演だった。
どちらも今まで大切に受け継がれているんだねえ。
トプカプ宮殿の所蔵品はスルタンがらみのお品なので、ゴージャス。
うっとりしながら観たのだった。
● 第1章 華やぐ宮殿の宝物
トプカプ宮殿のお宝がやってきた!眼福。
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いきなりゴージャス。金でかたどられたチューリップとカーネーションにトルコ石とルビーをあしらう。
水色とピンクとゴールドが素敵。
芳香は神からの恵みとのこと。お香はもちろん、料理ににも使用された。
・箱(玉製宝飾箱)
宝石とゴールドのプチプチ小さな花柄がかわいい。
深~い緑色の箱に映えるわ~
・金製小箱
ホント七宝の表現が細かい!しかも菊のような花びらがモコモコしてるとこにこれまた細工が。
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焼き物の椅子に銀細工を施してでっかい香炉に仕立てたもの。すごいアレンジ。
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・水晶製水差し
・水晶製宝飾蓋付マグカップ
・水晶製蓋付カップ
ガラスかと思ってら水晶だった。ビックリ!
どことなくどっしりとした存在感。彫りと宝石のコラボとかおもしろい。
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亜鉛が黒っぽくなってて、それがかっこいい。
ルビーエメラルドトルコ石と金細工が映えるからさ。
ルーミー(蔦唐草)がエキゾチック!
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・カップ ルーミーと詩の文字のみで渋い。
・宝飾皿 乳白色にルビーの縁取りが意外な組み合わせ。小皿として使いたい。
・宝飾コーヒーカップ・スタンド
卵用かな?ってサイズ感。と思ってたらダイヤモンドがあしらわれてるぅ
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ピンクと緑がかわいい~欲しい~
とにかくお花がいっぱいでかわいい~
蓋がゴージャス。持つとこがザクロなの。
● 第2章 中国陶磁の名品 東西交流の証Ⅰ
青磁シリーズがいっぱい。
トプカプ宮殿も出光もかなり持ってるんだね。
同じ青磁でもいろんな色味があってそれぞれいい色。
大鉢とかさりげなく菊模様だったり。
魚がピチピチしてたり。
笑っちゃうくらいデカい皿があったり。
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ボーダー・牡丹模様・ストライプの妙。釉薬の溜まり具合でニュアンスが生まれるのね。
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青花シリーズもいっぱいfrom景徳鎮。白地に青が映えるわ~パキッとでも淡~い青地に青花ってパターンもアリって思った。なじむ感じで。
桃やザクロはめでたいモチーフがいっぱい。葡萄もかな。
青花でもビックリするくらいデカ皿が。
・青花と真鍮の燭台
形が同じで素材違い。東アジアと西アジア。
・白磁鉢 白磁に淡~いクリームいろの龍がポップ
・金襴手瓶
持ち手がネズミだちゅう!あ、イタチかリスだそう…
・五彩皿 ポップな色合いの景徳鎮 色も絵付けも繊細。
● 第3章 日本陶磁の名品 東西交流の証Ⅱ
色絵の大皿や蓋付瓶やがいっぱい。
古伊万里のこってり濃厚な色と、日本的なモチーフのデザインが目白押し。
ヨーロッパ方面への輸出向けとして人気に。
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古伊万里の皿。金朱色黒白の花がみっちり。濃密な絵柄
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柿右衛門の皿。こちらは余白も楽しむ絵柄。ドイツから里帰り
・色絵大皿 有田古伊万里鯉が4匹ピッチピチ
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古伊万里のうつわに、トルコで銀の蓋をプラス。スルタンのお食事用に
● 第4章 色彩鮮やかなトルコのタイル・陶器
このコーナー一番好き。
白と青・トルコブルーのコントラスト。
そこに緑や赤のアクセント。
チューリップや薔薇などの花々。
ウキウキするような。普段使いにしたいわ~と思いながら観た。
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シームレスなデザイン 緑赤青でいろんな世界が表現できる。
チューリップも梅みたいな花もかわいい。
やっぱりトルコブルーが効いてる。
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シンプルなザクロ柄がかわいい。
藍色地に白のモチーフってのも素敵。
・白釉多彩取手付瓶
こちらは白地にチューリップ。
グレーのチューリップがおしゃれ。
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めっちゃバキッとした発色。
青とトルコブルーでチューリップヒヤシンス薔薇などの花が咲き乱れる。
赤が茶色みたいになってて、それがマッチしてる。
▼白釉多彩皿おもしろコーナーーー
・こげ茶色の線画の兎がぴょん!躍動感がすごい。皿の中を駆け巡る6匹の兎たち
・淡い緑の聖人?じゃあないけどトルコのゆるキャラ?みたいな男性が描かれている。
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珍しい水差し柄。ささっと描いた風でおしゃれ。
水差し=生命の水の象徴とのこと。