寒山拾得とアジアでパーティー!?
2023年9月某日
博物館でアジアの旅 アジアのパーティー
東京国立博物館の寒山拾得図―伝説の風狂僧への憧れ―
東京国立博物館
トーハク(東京国立博物館)のプチ特集がおもしろそうだったので、行ってみた。
企画展に行くと、そこでお腹いっぱいになっちゃって常設展示が見切れなかったり、チョー駆け足になったり、ってことになりがち。
なので、今回はあえて常設展示のプチ特集を目的に。
●博物館でアジアの旅 アジアのパーティー
東洋館は結構おもしろくて見ごたえがある。
中国インド中東。広くて多様なアジアの文化を思い知るって感じ。
10年目となった秋の恒例企画「博物館でアジアの旅」を開催中。
「アジアのパーティー」ってタイトルを見かけたときから気になってた。
パリピでもなくぱーてぃーちゃんでもなく、そこはかとなく雅な雰囲気だった。ように思う。
・加彩楽人
さまざまな楽器を手に音楽を奏でる女性たちの焼き物。ほんのり赤が残っていて、品があるたたずまい。
唐の時代のもの。
・衆人奏楽図
こちらは楽器を奏でる人たちが描かれたもの。
ウイグルの仏教美術ということで、くっきりはっきりした顔立ちの人たち。
みなさん気合いが入った表情が印象的。
すっごいパンチの効いた曲演奏してそう~
大谷探検隊がみっけたもの。
・山羊頭形リュトン
・動物形リュトン
リュトンとは酒を入れる器のこと。
下の方にすごく小さい穴があいていてお酒を注ぐようになっている。
機能もさることながら、ちゃんとかわいい。まるっとしてて。
イランのもの。
・五彩金襴手水注
これもお酒を入れるもの。金と赤でものすごい派手。
イスラームの金属器にインスパイアされたらしい。景徳鎮のもの。
隣に陳列されている青緑と黄色の方が、個人的には好み。
・インドの布
8月に大倉集古館でがっつり観たインドの布。
パーティーでもフィーチャーされていた。更紗や刺繍のもの。さすがのクオリティー。
パーティー以外の展示品も素敵。
ついつい写真に収めちゃう逸品がいっぱい。
VRシアターもあることだし、なかなか楽しめる東洋館のパーティーだった。
●東京国立博物館の寒山拾得図―伝説の風狂僧への憧れ―
本館特別1室にて。
禅の世界の人気者、寒山拾得。
髪の毛ボーボーで、にたぁと笑いあう二人。
たまに師匠の豊干禅師と虎と一緒にすやぁとお昼寝していたりする。
虎を乗りこなす師匠ね。ほっこりするね。
最初はなんか不気味~って思ってたけど、いろいろ観ているうちに絵師によっていろんな気持ち悪さがあって、だんだんくせになってる。
禅のスピリットを象徴しているらしいが、私自身がまだ禅ワールドを理解しきれていないので、おいおい噛みしめていこうと思う。
「風狂」って初めて聞いたかも。
常軌を逸した行動してるけど、それって実は悟りの境地に達したってことじゃない?って解釈したのが「風狂」らしい。
風雅に徹して他を顧みないこととも。
いやーやっぱり禅の世界はまだよくわからない。
わからないけどなんだかおもしろいので、観られるもんは観ていこう!
●今日の余談
ぶらぶら美術館・博物館がいきなり終了してびっくりした。
おもしろくてためになる番組だったのになんでやねーーーん!
ひょっとしてタイトルが変わるだけかな?って淡い希望を抱いていたけど…
次週から始まるのが、旅番組の再放送とテレビショッピング30分ずつ。
これって無理くり時間を埋めた感がはなはだしい。
長年続いてきたことには感謝しつつ、急に打ち切るの腹立つわ~ということで、未だにモヤモヤしてる。
どんなチャネルでもいいから、どこか引き継いでくんないかな~