見出し画像

トーハクに初もうで~みぃさんとめでたいモチーフと

2025年1月3日
博物館に初もうで ―ヘビ~なパワ~を巳(み)たいの蛇(じゃ)!―
東京国立博物館


公式のタイトルが洒落のめしまくり。

リアルな蛇は苦手なんだけど…
蛇の脱皮が「復活と再生=新しく生まれ変わる」
みたいなイメージがあるらしく、うん、ポジティブ。
ということで、東京国立博物館年始恒例の「博物館に初もうで」へ。

到着したタイミングでちょうど獅子舞が始まって、がっつり見られた。
三番叟や恵比寿さんや大黒さんの舞も。
こいつあ春から縁起がいいわえ。

蛇モチーフの作品って、結構あるんじゃあないかと思ってたけど、やっぱりいっぱいあった。
今も昔も、洋の東西を問わず。
毒持ってるヤツもいてなんか怖いけど、何かしら良い方向で捉えたい~って気持ち、なのかな。
ちなみに、うちの母は蛇が大嫌いで「みぃさん」と呼んでいた。



十二神将立像(巳神)(じゅうにしんしょうりゅうぞう ししん)

かっこいい~
体のひねり具合とか、装束とか、気合いの入った顔とか。
躍動感がある。
色や模様が残ってて、さぞかし極彩色だったんだろうな。

見よこの眼力&顔力。



玄武七宝水滴

玄武に乗っかっちゃってる蛇がおもしろ。
おもしろいながらも、青と金の色がすごい素敵。


弁才天坐像

弁天さんの頭に宇賀神がON。
ありがたいやらおもしろいやら。
とにかく福徳パワーがダブルでいただけるってことで。


清水寺縁起絵巻

お坊さんが大蛇にぐるぐる巻きにされてる!
ってあんまり焦ってなさそう。


素戔嗚尊
八岐大蛇(やまたのおろち)とバトル。退治して姫をゲッツ。


深鉢形土器 蛇柄らしい



冠断片 古代エジプトのおそらくオシリス神像の冠の飾り。
コブラを表している。ひえ~



インドネシアの絣
蛇や鳥が織り込まれている


ヴェッレトリのアテナ
アテネの守護神・アテナの兜に蛇が


ナーガ上のブッダ坐像 fromタイ
ナーガは水を司る蛇の神。ブッダを雨風から守り、瞑想をアシスト


蛇形土偶 fromイラン
シンプルながら特徴をつかんでる


蛇体貼付文撒水瓶 fromシリア。にょろっと感が出てる~


エデンの園 山本芳翠
暗闇に蛇が。そういえば、蛇がアダムとイブをたぶらかして罪を犯して追放されたんだっけ…


●東洋館にも結構蛇がいた


ナーガ上のブッダ坐像
こちらはfromカンボジア
ナーガ上のブッダ坐像 再びfromタイ
蛇の傘は失われているけど、細工が細かくて美しい。


ナーガ上のブッダ坐像と両脇侍像
こちらは両サイドに菩薩を従えて



ベトナムの焼きもの 渋めの色合いがいい


遊牧のくらしとテキスタイル―バローチを中心に―


袋物 ロバに乗って使う


食器用袋物

って、なんだこれは!スゴくデカい。食器入れるだけでいいのだろうか?山羊毛と羊毛と子安貝


リアルアニマル柄のベスト


蛇使いの女
蛇使いの女


●本館


ぐっと来たものをランダムに。
国宝・松林図屏風で心を落ち着けつつ。


蟹琴蒔絵硯箱

なぜ蟹と琴?
万葉集に「琴弾きとして帝に召される気マンマンの蟹が、塩漬けにされる」
という歌があるとのこと。
なんちゅうエピソード。
こんなおもしろ作品がさりげなく展示されているトーハク、さすがだ。


密教の道具が仏舎利入れになってる


雪華図説 正続 
雪の殿さま土井利位による観察記


小袖。これオール鹿の子絞りって、すごい


紅型 沖縄でも雪持ち竹がモチーフに


松竹梅図屏風 立林何帠
松が緑のアフロに見えてしょうがない


松鶴人物図屏風 曽我蕭白
寄り目で舌を出す子ども。何故?
ふくふくほっぺが、こちらをガン見してくる


ぱっと見めでたいな~って思うけど、よく見たらおもしろすぎるところがさすが蕭白。
素早くて巧みな筆づかいでいろんなモチーフを描き分けてる。
すっごい技術をそのまま見せるだけでは飽き足らず、変顔の子どもをアクセントに。


大人は真面目なのかなと思いきや、だいぶ酒が入っていい気分のおっちゃんの顔が緩みすぎ。
酒器を持つ小指がピン!


松のスケール感と、ささっと描いた亀とのメリハリがありすぎ


すん、とたたずむ鶴


いいなと思ったら応援しよう!