木米木木木木木米米米米米木米米木米
2023年3月某日
没後190年 木米
サントリー美術館
聞いたことはある名前・木米。
おそらくどこかしらで絶対観ているであろう木米。
そしてまとめてみたら結構すごかった木米。
「木米がもう、頭から離れない」
第一章:文人・木米、やきものに遊ぶ
第二章:文人・木米、煎茶を愛す
第三章:文人・木米と愉快な仲間たち
第四章:文人・木米、絵にも遊ぶ
本名・青木八十八。生まれは京都祇園の茶屋「木屋」。
だからきゅっと縮めて木米。
インスピレーションの源は、中国・朝鮮、日本の古い陶磁器。
先人の技をものすごく勉強して真似しまくって写しまくって、そうしてその先に生まれてくるオリジナリティ。
ものすごい読書家だったらしい。基礎はばっちり。
基礎を踏まえた上で、自分が良いと思った部分をピックアップして、Remixして再構築。
もちろんリスペクトの気持ちを秘めつつ。
青磁、三彩、金襴手、の小振りな鉢が素敵。
あえて小さいサイズで作ったのかな~ちょっと小ぶりなサイズがまた絶妙。手に持って愛でたい。
呉州赤絵、七宝、染め付け、黄瀬戸、織部。
カラフルなものから渋~いものまで何でもござれだ!
多彩で多才。観ていて飽きない。つーか楽しい。
お師匠さんや同時代の陶工たちと切磋琢磨。関わりがある人たちもすごい。
・師事した人 …高芙蓉、奥田頴川
・切磋琢磨した人 …仁阿弥道八
・影響を受けた人 …木村蒹葭堂、売茶翁
↑この2人好きだわ~会ってみたい。売茶翁に煎れてもらったお茶を飲みながら、蒹葭堂の博物の知識を聞きたい!
茶の湯(抹茶)と煎茶は全然別物なんですって。
涼炉(湯をわかすコンロ)のバリエーションがおもしろい。
普通にお湯をわかせればOKなものに、デコレーションを施す茶目っ気。
くり抜かれた部分から王羲之が「やあ!」てな感じで顔を出す。
親友 …田能村竹田、頼山陽
安田靫彦が書いた3人でくつろぐ絵がいい。
絵も描けちゃう木米。さすが文人。マルチな才能。
改めて文人とは。
中国の文人の詩書画三絶の世界にあこがれて、中国の学問や芸術の素養を身につけた人々。独自のネットワークを構築・交流し、お互いの個性を尊重しながらそれぞれに文人としての生き方を追求した、とのこと。(サントリー美術館サイトより抜粋)
…いい。すごくいい。あこがれるぅぅぅ。
文人って趣味で絵を描いたり焼き物をひねったり歌を詠んだり、優雅というか気楽なポジションで自由に生きてるってイメージを持っていた。
だけどいきなり悠々自適な生活を送っているわけではなく。
そこに至るには勉強や経験の積み重ねが必要なんだなあ。
と、意外な方向へ思いを馳せたのだった。
目指せ、現代の文人!?