”好き”と言う気持ち
休みの日も彼と過ごす時間が徐々に増えていった。
気付けば季節は春から秋に差し掛かった頃だった。
その日は珍しく休みの日だったけど
別々に過ごしていた。
彼が仕事関係の人と飲み行ったからだ。
私は何をすることなく家で過ごしていた。
時間を持て余していた。
「今頃、飲んでるんだろうな〜」
なんて思いながら。
突然、携帯が鳴る。
「何してる?もし良かったらおいでよ」
と、彼からお誘いの連絡が。
私は急いで準備をして彼の元に出かけていった。
お店に到着すると、彼が居た。
彼の右隣には一緒に飲んでいた男性。
そして左隣には知らない女性が・・・
心がざわつく。
この人、誰・・・?
私より少し若い感じの女の人で、
小柄な可愛い感じの人だった。
話を聞くと、その女の人は1人で飲みに
来ていたことが分かった。
少しだけ心のざわつきが収まった。
それから、他愛もない話をしていたら時間が経った。
帰り際にみんなでLINEを交換することになった。
もちろん、彼とその女の人も交換していた。
ここで心がまたざわつく。
これから連絡を取り合うのかな・・・
2人で会ったりするのかな・・・
妄想が果てしなく続く。
帰る方向が一緒だったので、彼と2人で歩きながら帰る。
そして、お互いが別々の家に帰る。
帰りながら思った。
「あの女の人と彼に仲良くなってほしくない」
「気持ちを伝えなければいけない」
そう思って覚悟を決めた。
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