見出し画像

五感を怠けさせないで 生きてみて

 繋がった 

針の穴に一本の糸が すっと通るように
今まで閊えていたものが 抜けていったよう

 分かった

奇跡の起きた訳

この大地に住んで 風に教わって 動物たちに生かされて 感性が研ぎ澄まされ 母性は私利私欲に走る事はなく ただ社会に必要だと信じて進んできた

やはり 必要なんだ。

グリーンツーリズムと一言で言えば そうなんだうとも 言える。誰しも田舎に住める訳では無いから せめて 休日には グリーンツーリズムしてみて。

そこで感じられる心の旅は、 脳を活性化してくれる。そして幾度もグリーンツーリズムをしてみて。

今自分が何をしたいか 何をするべきが 第六感が気づかせてくれるまで 心を預けてみて。

五感を充分に 使えた時 第六感は働くのです。次に何をするべきか インスピレーションとして 降りてくる。これは怪しい事でも何でもなくて、経験値が上がり 対応能力が身につく事だから 誰にでも起きている事。

使えるべき五つの感覚を 使わずに生きてきていると どうしたら良いかと、つまづいてばかりになるんですよ。だから、グリーンツーリズムしてみて。

牧場にご案内しましょう。

これからお話する酪農教育ファームの事は、私はずっとヨーロッパが起源と思っていたけど 実は第一次世界大戦の終戦後のアメリカで 子供たちの心を癒す為に始まったと文献で読み、驚いた。心も強いアメリカのイメージがあるけれど、それを支えてきたのがグリーンツーリズムである酪農教育ファームの存在だったとは。
子供たちは元来 愛情を欲するのだけれど 戦争で親を亡くしたり心が病んでしまった際に 動物を可愛がる事で 自分の心への愛情を満たす事に一役買ったのだそうだ。
記憶に新しい東日本大震災を経験した日本でも
牛を見るだけで幸せを感じると 言われた事も思い出した。

無我夢中で牛の世話をして、日々牛乳を搾り 3人の子育てと並行して 体験の受け入れ 10種類以上の動物たちとの暮らし 親の看取り そんな全部が生き生きと蘇る。

 まだ暗い空に数々の星が朝早く起きた私を迎えてくれる。冷たい空気に頬も目もピッとなる。昨晩もこの星たちに見送られ 温かい母家に帰り床についたけど また 星たちに出迎えられる。おはよう。
 冬用に防寒が施された履き慣れたジーンズにヒートテックはもちろんのこと 襟元までしっかり上げたジャンバーのファスナー ジャンバーと言っても作業し易い薄手のものを好んで選ぶ。毛糸の帽子とネックウォーマーで完全防備して 牛舎に出勤。時刻は4時過ぎかと。
 すでに、搾乳前の機械を洗浄する音が聞こえてくる。自動的に動き出すのだ。今日も異常は無さそうだ。牛さんたちも機械の音に朝のリズムを取り戻し
そろそろおっぱいも張ってきて ミルキングパーラーと呼ばれる搾乳場所目掛けて ゆっくりと起きて歩き出す。中には元気にかけて来る子もいるんでけど。ここでは牛の事を牛さんと呼んだり、子と呼んだりしますが、正しくは母牛。乳を出してくれるのは赤ちゃんを産んだ経験のある牛だけなので、搾乳場所に来る子は みんな大人の牛さんである。
酪農家としては、みんな可愛い我が子のような存在なので 度々母心な言葉使いになる。今は母牛であっても ここで生まれ 育てた子たちなので 仕方がない。
 可愛い子たちは およそ2年かけて 親になる。途中 繁殖がなかなか出来なく やむなく市場に行かなければならなくなる子が1% ほとんどの子は元気に成長してくれる。当牧場では外部に委託する事なく前頭を自家育成する。生まれてからずっとだ。いや生まれる前から お母さん牛のお腹に宿っている最中さえ 大事に見守ってきている子たちだ。だからみんな子に違いない。
 そして、その子たちはみんな性格が違う。そう牛さんたちが、ただ牛乳を出す機械ではなく 一頭一頭感情を持った牛さんなんだと分かってから 格段に牧場生活は生き生きとしてくる!

グリーンツーリズムは、心との触れ合いなんだな。
そして毎日 五感が否応なしに研ぎ澄まされる。

すると だんだん第六感が働いて インスピレーションはどんどん降りてくる。ほんとだってば。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?