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今年もよろしくお願いします

2024年は「光る君へ」にドハマリした1年でした。私が特に夢中になったのは、「ドラマに描かれている内容のうち史実として残っている部分はどこまでで創作部分はどこなのか」を明らかにすること。気になる出来事が起こるたびに歴史記事を探して確認していました。

「ものがたりは人を動かせるのか」がドラマのテーマだったと思います。平安時代の彼らが出した答えは「YES」。それから1000年以上経った2024年の私も「YES」と心の中で答えました。人って1000年も前から「ものがたり」に動かされる生き物だったのね・・・と思うと妙にワクワクします。

大きく心を揺さぶられた「光る君へ」が終わってしまい、寂しい気持ちのまま2025年を迎えましたが、年末から気になっている映画があり見に行きました。
 
「はたらく細胞」です。

これは「サイエンスコミュニケーション」を本気で仕掛けている映画だなと思いました。中学、高校の生物の教科書に出てくるような用語満載の映画を老若男女が夢中になって観ているこの状況。映画を観たあとで「僕の体は一つしかないから大事にしなくちゃ、ちょっと生活を見直してみようかな」と、何らかの生活改善を決意した人も少なくないと思います。人の行動変容を叶えてこそサイエンスコミュニケーション。だから、この映画は理想的なサイエンスコミュニケーションの形だなあと思いました。

2025年、「はたらく細胞」をお手本に今年もサイエンスコミュニケーションを意識していきます。

ところで、気になるサイエンス記事がありました。

1秒の定義が2030年に変わるかもという話、皆さん知っていましたか?

>現在の定義である「セシウム原子時計による1秒」を再定義する方法として、「単一イオン光時計」と光格子時計が挙がる。さらに、光格子時計の中でもストロンチウム原子だけでなく、イッテルビウム原子を使うものも候補になる。単一イオン光時計は計測に時間がかかるという不利な点があり、光格子時計は再定義方法の有力候補だ。(記事の一部抜粋)

今の「1秒」には小さな小さな「ブレ」があって、その「ブレ」をますます小さくすることのできる方法が研究されているのですね。

再定義方法の有力候補は、体積920リットルもの大きな光格子時計で、2020年に東京スカイツリーの地上階と展望台の2カ所に設置、検証が行われていたそうです。

驚きました。「1秒は1秒でしょ」としか思っていなかったので、その定義を見直すというタイトルに理解が及びませんでしたし、新定義づくりのために研究をしている研究員が「日本」にいるということも驚き、さらに東京スカイツリーが研究の一端として使われていたことも驚きでした。スカイツリーは東京の観光名所でしょ、としか思っていませんでしたので。

とても壮大な研究ですね。

しかし、時計を正確に刻ませることに、どんな意味があるのでしょう・・・
1秒以下のほんのわずかな誤差も、積もればやがて山となり、その意味が可視化されるのでしょうか。気になります。

私のnote投稿はだいぶ間隔が空いてしまいましたが、塵のような文章も積もれば山になり、大きな意味をなすかもしれないと信じて、今年も書き続けていきます。源氏物語を書いた紫式部や「光る君へ」の脚本を手がけられた大石静さんの偉大さをひしひしと感じながら。感想など頂けるととてもモチベーションになります。今年もよろしくお願いします。

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