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好きな曲紹介!(J-ROCK×VOCALOID)

こんばんは!桜街(さくらまち)スピカです。


今回は少し趣向を凝らして、私が好きなボカロPと日本のバンドから好きな曲を4つ絞ってご紹介させていただきます。


ちなみに、最初にお断りしておきますが、私は音楽的な素養はほとんどないので、わりと「歌詞重視」で評価してる節があります。後、その曲の紹介にあてた分量の多さが必ずしも作品の優劣を決める訳ではありませんので、その二点をどうかご理解ください。


この記事を通して、聴きたい作品が出来たら、是非とも是非ともこの記事のURLから本家様の動画をご視聴くださると筆者もとても喜びます!(偉大なる方々の名称は、心苦しいですが「敬称略」させていただきます。ご了承ください。)


1.相対性理論「Ioveずっきゅん」

相対性理論について

·活動歴

2006 9月~

·1stアルバム「シフォン主義」


·最新作「夏至」


·代表作「気になるあの娘」


東京を拠点としたJPOPバンド。かわいらしさと不思議さが共存したシンセポップ調やロック調の曲を多く出している。個人的には、歌詞内での言葉遊びのセンスがずば抜けているイメージがありますね。



曲調と歌詞が滅茶苦茶かわいい。歌詞内で繰り広げられる不思議な世界観とその中に住んでいる不思議な少女の恋模様に思わず胸がときめいて、つい何度も聴きたくなってしまうのが堪らなくいいんですよね……

「言葉とメロディのノリはあんまりよくないけど歌詞にすごく入れ込む人と、相対性理論みたいに歌詞に意味なんていらない、語感の良さを突き詰めるっていう人がいて、僕は両方聴くんで、両方に影響されてると思います。」

椎名もた「マジョリティの中のマイノリティ」より

これは私に相対性理論の曲を聴くきっかけを作ってくれた、「椎名もた」のインタビューなのですが、彼の言う通り相対性理論の曲には歌詞自体に意味がほとんどなく、語感がいいのもあって聴きやすいのが魅力の一つで、それはこの曲「loveずっきゅん」にも当てはまっていると言えると思っています。

https://app.block.fm/news/sou_taisei_riron#:~:text=26%2021:00-,%E9%9F%B3%E6%A5%BD%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%82%A


2.なるぎれ「poolside」


なるぎれについて

·活動歴

2021 6月~


ニコニコでは「蒼姫ラピス」がボーカルとして登場することもある。


·最新作「XDay」


·代表作「never nkows best」


仙台初の四人組バント。「ギターロック」と呼ばれる曲調を得手としている。学校の隅っこで息をしていたいわゆる「陰キャ」の青春や心を歌う。




このバンドを知ったきっかけが、数年前に現在削除されている「春」と「蒼」という二つのボカロ曲を聴いて、なるぎれのボーカルであることりを知ったことにあり、チャンネルを含めて曲が削除されて凹んでいたところに復活宣言とともに複数の曲を新PV引っ提げてやってきたのにはマジで鳥肌が立ちました。


リアルタイムでの筆者の興奮の様子がこちら。

今回紹介させていただく「poolside 」もその時の曲の一つで、彼らの1stアルバムである「Nerds Ruined Girls Legislation 」に収録されている曲となっています。このアルバムも本当に素晴らしいのでおすすめです!



これは以前「poolside 」を評価した時にTwitterに残したコメントなんですが、この辺りもうちょっと深掘りしていきたいと思います。


「今まで通ってきた青春」っていうのが、私の記事を読んできた方の中にはもしかしたら知っている方もいらっしゃるかもしれないのですが、「陰キャとしての恋と失恋」という意味合いでの発言でした。


この曲自体は爽やかなギターロックなんですが、歌詞やMVの隅々まで、「とても手が届かないけれどそれでもその人のことが好きで、その人のことをただずっと見ていたいだけ」という気持ちが滲んでいるように私には思えてならないのです。

「君は僕を知らず生きてく」

なるぎれ「poolside」より

特にこの歌詞が私の中では深く響きました。恋が叶わないその苦々しい歌詞と胸を焦がれるような爽やかな曲調。形容するなら、まるでサイダーみたいな曲という他ありません。


MVも本当に素晴らしく、細かいところをいうと、曲の間奏中(2:21頃から)に文字が浮かび上がってくる演出があるのですが、その中でも特に「笑うな」があまりに好きすぎて、毎回涙ぐみそうになってしまいます。あの頃特有の被害妄想に思わず胸がきゅっとなってしまいます。


余談なんですが、高知旅行に行った時にヘビロテしてた曲の一つでしたね。(ちなみにもう一つは、甘雨もなか「醒めない街で」でした。こちらの曲も機会があれば改めて紹介したいレベルの良い曲なのでおすすめです。)

こちらの情報を参考にしています。


3.電ポルP「ウルトラプラネット」

電ポルP(koyori)について

·活動歴

2009 4/17~


使用音声:初音ミク·GUMI·IA·flower·LUMi·可不


·初投稿「音のコトバ」


·最新作「箱庭のコラル」


·代表作「独りんぼエンヴイー」など


なんといっても「電柱」の風景をよく動画のサムネイルにしていることで有名。主にロック系を中心に投稿するボカロP。niconico にて「殿堂入り」とされている曲数も多い。かわいらしい曲もあれば、爽やかな曲もあり、さらにいうとカッコいい曲もあるという間違いなく実力の高いボカロPの一人だと確信しています。

本当にサムネみたいなキラキラとした星空の情景が浮かんでいくようなサウンドが美しいバラード曲となっております。緩急をつけて行われるラスサビの盛り上がりがたまらないとか色々言いたいことはあるのですが、この曲の大きな魅力の一つにやはり歌詞があると思っています。


これは私の考察に過ぎないのですが、この曲は「他者との関係が上手くいかないことによって生まれる孤独とその地獄の中で私だけに見える希望」を歌ってるのではないかと思っています。

「僕は知らず君の上辺ばかりで神様に仕立て上げた でも消え去った消え去った僕は君の前から消え去ったのだ 君だって君だって僕を蔑ろにして嘲笑わらってたろう」

電ポルP「ウルトラプラネット」より

その前提を加味して聴いてみて欲しいのですが、特にここの歌詞がかなり共感しやすいものになっていると思います。


それが「恋」であれ、「尊敬」であれ、人間関係においてしばしば自分に希望を与えてくれた神様のような「他人」の価値を「誤解」してしまうことというのは起こりえます。勿論「神様」に仕立てあげたその人に価値がないとはいいません。問題は「高く見積もり過ぎてしまう」というところにあるのです。


自分が勝手に祭り上げた神が消え去ってしまうことにより生まれてしまう疑心の気持ち。他者に感じる被害妄想。ここの歌詞があるからこそ、そこからこの歌詞以降に歌われる「例え孤独による苦しみに悶え苦しんだとしても、それでも瞬く自分だけの希望が確かにそこにある」と感じさせるようなラスサビが輝いて聴こえると私は思っています。


これは余談なんですが、この曲は「Yuppie Psycho」という作品の「ヒューゴ」という人物に滅茶苦茶合う曲だと勝手に思っています。結構エグいゲームなのもあるので多くは語りません。そのため、興味がある人は「Yuppie Psycho」の実況動画などを最後まで見て下さればおそらくこの発言の真意もなんとなく見えてくるものかと思います。

こちらの情報を参考にしています。


4.siglyna「ユビキリセツナ」

siglynaについて

·活動歴

2021 3/25~


使用音声:初音ミク·ついなちゃん


·初投稿「ソリロキー」


·最新作「立冬、帰り道」


·代表作「ユビキリセツナ」


二人組音楽ユニット。ロックな曲を中心に様々な曲調の作品を投稿している。



正直この作者の作品は「羽化前夜の君へ」と「ユビキリセツナ」が私にとってのツートップだったのでどちらを紹介するかかなり迷いました。それくらいどっちの曲も大好きで、私が辛い時に心の支えになってくれていました。


今回は「ユビキリセツナ」についてなのですが、曲としてはかなり切ない別れの歌という印象を受けます。


でも、単純な別れの曲とは違って、何だか「既に別れを選択した」ような雰囲気があるのが特徴だと思っていて、それこそがこの曲の異質さであり、寂しくも美しいこの曲の魅力に繋がっているのだと私は思っています。


この曲にはMVがあるのですが、MVの少女が鬱屈とした表情で夕焼けの下を歩いていくのですが、彼女の気持ちを表すように背景の影に歌詞が浮かび上がっていくという構成になっています。


それで「背景に浮かぶ歌詞」の演出についてなんですがまるで「自身に対する問いかけ」のように見えてくるのが凄く好きです。


「失くせど価値など分からないか」

siglyna「ユビキリセツナ」より

歌詞全体として美しいところが多いこの曲ですが、筆者は特にこの歌詞に凄く共感してます。これ本当に、他人や今までの環境と別れて何ヵ月たったところで、その人が自分にとってどれだけ価値がある存在だったかなんて分からないんですよね。

眩しさに目を閉じて かけ違った温度と
花一つ空に飛ばして そうやって笑えたこと

siglyna「ユビキリセツナ」よ。

個人的にはここも結構好きな歌詞ですね。どうして「別れ」もとい「今までの環境からの決別」のようなものを選択したのか、この歌詞から伝わってくるように感じてしまいます。


いかがだったでしょうか。気になる曲や「自分もこの曲好きだ!」と思える曲はあったでしょうか。


今回紹介した方々の曲はyoutube·niconicoなどで聞くことが出来ますので、興味がある方は是非聞いてみてください。筆者もとても喜びます。


次回の「好きな曲·作曲者紹介」シリーズでは、「ないな、否、いないな」などで有名なTeeNさんやプロセカにて収録されている「ARQETYPE」の作者であるsohbanaさんなどの曲を紹介したいなとは考えていますが、いつ出すかは未定なので楽しみに待っていてくださると嬉しいです!

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