面白い大阪の政治62:大阪から撤退しない公明。しかし自民とのこと考えたら…
公明・撤退の気配無し
2024年の総選挙にて大阪の4つの小選挙区や当時就任したばかりの公明党の新代表・石井啓一が出馬した埼玉16区や北海道、愛知の合計7つの小選挙区を落とし、大惨敗となった公明党。
2025年、決意を新たにして大阪で維新からの議席奪還を狙う事になった。結党の地・大阪を捨てることはしないのだ。
だが大阪3区から出馬した佐藤茂樹前衆議院議員は不出馬を表明し、これまで比例で出馬していた浮島とも子衆議院議員を新たに3区の候補者に据えた。それだけでなくこれまで行われなかった「比例代表」との重複も検討しているとの事だ。
一度負けたくらいでは撤退しないか…維新にとっては張り合い無くならないからいいんだけど、公明党が候補にいるせいでそこの選挙区に住む自民党支持者の怒りを買い続けているからそっちの意味で撤退してほしいものである。
大阪自民や地元の自民支持者の不満は残る
維新とのどうこうより、公明が大阪から撤退してほしいと望む自民党支持者は大阪では特に多い。
なんせ2020年に公明はこれまで反対していた「大阪都構想」に自分達の衆院選小選挙区の議席維持の為だけに賛成に転じたからだ。都構想は結果的に否決されたもののこれにより大阪では自民党と公明党の関係にヒビが入っていった。公明党は否決されたら自民との関係を修復しようと試みるも国政では結束できたものの大阪府議や市議の間では未だに溝が見える。
だがこれだけやっても公明は変わらないと言うか、むしろ衰退していくと思う。これまで維新に対して是々非々の姿勢であったのに、衆院の小選挙区の議席を維新に奪われたからと言って反維新の姿勢を強めるとマトモな大阪の有権者から嫌われてしまう。
そもそも公明と連立を組んだ弊害をモロに食らっているのは公明党が候補を出す小選挙区の自民支持者たちだ。彼らに何のフォローもしなかったから2021年の総選挙では公明党が持つ小選挙区のひとつ・大阪3区では自民支持者や支援者が柳本顕を嗾けて、「自民離党して無所属で出馬する」暴挙にまで発展した。結局、公明党が牽制したうえで自民党本部が柳本を比例に押さえ込んだけど、とんでもない「地雷男」を抱えることになった。
自分なりに考えた策
自公関係が大阪在住の有権者の間では悪くなってくる一方だと感じる。それは何度も言ってきたように公明党が出馬する小選挙区が他の都道府県に比べて多いことが要因だ。大阪だけ自民党がいない選挙区が多い事に対して「連立政権維持には必要だから」という理由だけでは通用しなくなるところまできている。
なんなら次の選挙で大阪にある公明党の4つの小選挙区のうち3つを他の都道府県と交換して分散させるなどしてほしい。
それか特に反発が大きい大阪3区を自民党の柳本顕に譲り、交換条件として隣り合っている大阪2区を公明党の新たな小選挙区にしてもらいたい。大阪2区は定年になった老害だぬき・左藤章が前回の総選挙で落選してるのでもう引退するだろし、後継者がいないのでやってほしいわ。