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公共交通機関格安移動ファイル4:株主優待券

前回のチケットショップで話した「株主優待券」について語っていく。


仕入れ方の推測

チケットショップ店頭で売られている株主優待券。どうやって仕入れているかは2つ考えられる。

1.配当を受けたけど使いきれない株主から買取る。
2.チケットショップの社長が株主になって獲得しているか
3.その両方

いずれかである。多くの量を取り扱っているところは複数店舗持つところであり2の可能性が高いだろう。

JRの株主優待

JR東日本

1枚あたり3,000~3,500円
乗車券と特急券(1回分)が4割引。(グリーン車も割引されるが、グランクラスは特急券部分のみ割引で、グランクラス料金部分は割引されない)

JR西日本

1枚あたり4,000~5,000円
乗車券と特急券が5割引。JR東日本との違いは特急券は購入する乗車券が対応する区間内であれば複数枚購入可能である事。
例:新大阪→広島→博多を行く場合
乗車券…新大阪→博多 なら
特急券…新大阪→広島
特急券…広島→博多
全て割引になる。

これを活用すれば山陽と山陰をぐるっと回る事も手頃に出来るのだ。

JR東海

1枚あたり1,000円前後
1枚あたり1割引。最大2枚まで使えて2割引。
2枚2,000円で買ったとして新大阪→東京を新幹線のぞみの指定席(通常期)で行ったとする。
普通車 
通常…14,720円
株主優待2枚利用…11,770+2,000=13,770円
差額 950円

グリーン車
通常…19,590円
株主優待2枚利用…15,670+2,000=17,670円
差額 1,920円

はっきり言って微妙で見掛け倒しもいいとこ。
せめて5枚を上限にして半額までしてほしいものだ。
ただ最繁忙期、割引商品が制限される中では重宝するか?
ここだと普通席でも1,000円安くはなる。

JR九州

2022年くらいまではJR西日本と同じカタチで乗車券と特急券が半額になるものだったが、2023年からは普通・快速乗り放題の一日フリー乗車券型になった。
その為か特急や新幹線は別途料金が必要になった。
どちらかといえば改悪感がすごい。

他の2社は厳しくて出せない?

北海道と四国に関しては経営状況が厳しく、株主優待の中身も違うのだろうか乗車券類の優待が見当たらない。

航空会社の株主優待


実は効果薄い?

主にANAやJALが出している優待券を2000~2500円、安い時には2000円以下でチケットショップに並ぶ。しかし結構な数が売れ残っている。
割引の対象が「通常運賃」の半額である事がネックになっている。

他の格安サービスに押されている現状

例として羽田-新千歳便の通常運賃が40000円だとする。
通常運賃の半額で2万円になりそこに株主優待券の代金を入れたら22000~23000円位になる。これだけ見ればかなりお得になるのだが…

航空会社は空席率を下げるため、あの手この手で割引サービスを提供している。
2ヶ月以上前からの予約で半額以下になるものもあれば、直前でも株主優待と遜色ない割引をするものもある。そのため株主優待は霞んで見えてしまう。
そして株主優待の枠は直ぐに満席になるというのも難点だ。

そのため飛行機の株主優待券の売れ行きはあまり良くない。

でもいざという時に買うといいかもしれない。

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