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面白い大阪の政治29:自公連立を潰せ


石原慎太郎の予言

1999年、自公連立が始まったあの時、石原慎太郎は「この連立はいずれ日本を崩壊させる」と予言していた。
現在その通りになっているので憂いている。
それでも連立を解消しようとしないのは、それぞれの票への依存が酷いからである。特にそれが顕著なのは連立開始当初から自民が公明に譲った小選挙区の割合が多い大阪である。

大阪で見えた?自公を潰す道筋

橋下徹も自公連立に疑問を持つ1人であった。
そんな橋下が維新立ち上げて興した「大阪都構想」に対しての振る舞い方の違いで印象は変わった。
1度目の都構想。大阪自民は橋下の考えに共感して維新に移った者と反発して残った者なんで、残った残り滓は徹底的に都構想や住民投票、維新の政策に「反対」の姿勢を示す。かたや公明は住民投票を容認する形にしたことから、他の反維新から「裏切り」と言われたが言葉巧みに説得して宥めていた。
2度目の都構想、公明は自分の小選挙区を守る為に賛成の立場を示し、維新に寄り添った。まあ公明らしく狡猾さを見せたなと思っているが、アホすぎる大阪自民は「裏切り者」として仲違い。より「反対」の姿勢を鮮明にしていた。

結局2度とも反対多数で否決されたが、自公連立が大阪での関係からヒビが入るものとなった。

西成区の柳本顕を使っても駄目?

私のnoteでは何度も語ってきた柳本顕衆議院議員。
彼は地元西成区の支援者が「維新と都構想で協力する公明党に協力できない」という声を聞いて一念発起して2021年の衆院選に自民党を辞めて無所属で出馬しようとした。
この時には「自己中心的な面はあるが、自公関係潰れるならいいわ」と評価する人が多かったが、結局は自民党本部が公明党の票がなくなって50~60議席を失う事を恐れて抑え込みに入った。そう当選確実な比例単独候補に入れ込んだのだ。
結局党本部は反乱分子というより処遇に不満を持つ1人の男を異例の待遇で宥めて自公関係の維持に走ったのだ。その代償が大阪小選挙区の自民候補15人全員落選という悲惨な結果である。

期待をした東京での騒動

2023年、自公連立を大きく揺るがすキッカケが起こった。
大阪市議会議員選挙にて大阪維新の会が過半数の議席を獲得したことだ。
どうしてか?と首を傾げている人は多いだろう。
1)これまで大阪市議会は維新が過半数にいかないとはいえ第一党であった。過半数にするためにはわりと是々非々で対応してくれた公明党と協力していたのだ。
2)2021年まではその見返りとして衆院選にて関西で公明党が議席を持つところに維新は候補を立てなかった。
3)上記の大阪市議会議員選挙にて維新は過半数の議席を獲得したため公明に配慮する必要がなくなった。維新候補は割とすんなり決定。
この経緯から公明党は大阪で失う議席を他のところで補填しようと、愛知や東京で増える小選挙区を得ようと自民にグイグイ攻め込んできた。
自民はこれにブチ切れて連立関係に亀裂が入る事に。
「これは連立解消のチャンス!」
と思ったのも束の間、お互いの依存が激しかったので結局は元の鞘に戻ってしまう。

25年続く自公の連立関係は簡単に解消されるものではないのか?
あと5年くらいで解消させないと日本は取り返しがつかなくなる。ひとまず大阪から自民と公明を追い出す事から始まる。その為には維新が関西でより力をつけるのは重要である。自民に不満を抱くなら維新に少し託して欲しい。ちょっとやってダメなら変えていいから今は託して欲しい。

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