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面白い大阪の政治その19:反維新・真の防波堤(大阪市会議員選挙)

あけましておめでとうございます。
2024年も戯言にお付き合いいただくよう何卒宜しくお願いします。

さて今回は昨年の大阪市議会議員選挙を独自に考察しました。

自民党・大阪市議会議員らの思惑

大阪維新の会の改革の影響をモロに受けたので、自民党に所属しながら国政における立民みたいにピーチクパーチク言うことしか出来ない烏合の衆な野党に成り果てている自民党大阪市議団の議員達。
「維新憎し」が行動理念の筆頭であるため、維新がやる事には真っ向から反対。そして国政の自民本部すらも頭を悩ます言動をしているのだ。
2023年3月までは大阪市議会において維新は過半数を取れていないため、「反維新」にとっては最後の砦だった。
2023年の選挙も「反維新」にとっては知事と市長、府議の選挙よりも勝ちやすく、絶対死守しなければならないところだった。

対する維新側も大阪市議会議員で議席過半数獲得する事は悲願であり、市議会候補に喝を入れる為、大阪府知事候補であり大阪維新の会の代表の吉村洋文は「維新が府議と市議のいずれかが過半数なら代表を辞任する」と発言。
当選しても知事を辞任するわけではないが、維新の背水の陣を好機とみた大阪自民。しかし彼らを取り巻く環境は芳しくなかった。

弾の少なさ

水と油である共産と共闘したことで大阪自民のイメージは悪く、次第に支持者や一部党員が離れていく状況。そんな状況でも最近維新とは是々非々の立場である大阪府議とすら折り合いがつかず、維新憎しの行動ばかりする。これでは大阪市議選に自民から出たいと言う新しい人材なんて来るわけがない。
普通は任期中に辞職したり、鬼籍に入ったりしたら補選や次の選挙で新しい候補者を立てるのだが、その人材も枯渇しかけてたのだ。

公明への配慮

国政での連立相手である公明党にも配慮しなければならない。
そりゃ一時期裏切って大阪都構想に賛成の立場だったから、大阪自民にとってはもう配慮はしたくないだろうけど、『2021年の柳本顕元大阪市議の衆院選大阪3区無所属出馬騒動』のこともあり、譲らなければいけない。大阪市議選の選挙区の中には公明と維新しか出馬しない選挙区がいくつかあった。

達成されてしまった維新の目標

4月9日、市議選の結果は維新の過半数達成となり、自民・共産はかなり席を減らした。それでも往生際が悪いので「こいつら変われないのか?」と首を傾げるほどの酷さだ。

実は10増10減に伴う騒動の1番の原因

この大阪市議会にて維新が過半数の議席を獲得したことが、国政の衆院選における小選挙区調整で波乱を起こす1番の原因となった。

次回の衆院選において東京の小選挙区が増える事に伴い、公明は29区の他に28区を譲って欲しいと言ったが、自民が拒否した為連立解消の危機があった。
これは大阪市議会維新議席過半数→次の総選挙で公明の選挙区にも維新の候補が立つ→ボロボロに負ける可能性大という関西で持ってた議席を失いかねない公明党の焦りが生んだものである。
この事を関西以外の人は知らなさすぎである。
結局は元の鞘におさまったようだが、自公連立に否定的な有権者ガックリしただろう。

さて今回はこんな感じです。
また思いつく事あったらここに追記していきます。

それではまた次回!

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