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【全文公開】面白い大阪の政治31:大阪自民の落選者たち

割引あり

挑戦(チャレンジャー)の会

2021年の第49回衆議院議員総選挙は満期解散ということもあり、与党には不利な面が多かった。野党との激戦となった選挙区は結構あったものの結果としては与党の絶対安定多数の議席を獲得して圧勝だった。しかし一つの地域だけは悲惨な結果となった。
それは大阪である。

大阪選挙区全員落選

2021年の前に行われた2017年の総選挙では大阪でも余裕で自民候補が勝てていた。小選挙区で負けても比例復活できる余裕があった。
しかし2021年は勝手が違った。この4年の間に体制を建て直した日本維新の会や母体である大阪維新の会は着実に力をつけており、候補を立てた大阪の15の小選挙区では全部維新が議席を取り、自民候補は全員落選。近畿ブロックの比例復活にかけるにしても維新に差をあけられたことで惜敗率が低くなったことと割当が減ったことにより大阪からは2人のみで残りは完全に落選となった。
これにより岸田文雄総理も外務大臣候補に据えようとした自分の派閥の人間がいないという事態に、大阪で復讐を誓っただろう。
そのために上記見出しの「チャレンジャーの会」を結成した時には駆けつけて激励した。しかし大阪での岸田のイメージは良くないので逆効果だった。

大阪市議会議員選挙で…

2023年4月に行われた統一地方選挙の中で、国政としても動向が気になっていたのは大阪・市議会議員選挙だろう。
注目度では大阪府知事・大阪市長のダブル選挙が上だけど維新にとっても自公にとっても重要視していたのはこの大阪市議会議員選挙だ。

維新の過半数阻止をかけた戦い。

大阪府議会は2019年の時から維新の会が過半数の占めているが、大阪市議会は半分に届いていなかった。2023年の選挙では維新は市議会議員の過半数を目指して戦いにきた。
しかしそれは反維新の自民公明も同じで過半数阻止の為になりふり構わない行動が目立ってきた。しかし周りではこれを利用しようとする奴らがいた…

次の選挙で有利になる為にはどちらかつくか…

衆院選落選中の自民党員の中でも、小選挙区に大阪市の区がが含まれる大西宏幸、左藤章、中山泰秀はとんでもないことを考えていた。
「自分の選挙区内で行われる大阪市議会議員選挙では公明候補を応援しよう」
公明党の候補を応援する理由、それは連立関係にある公明党の票が自分を国会議員に戻してくれる「大票田」であると信じ込んでいたからだ。それに自民でもやっていることが野党並みで国政が推進しているのIR誘致にすら堂々と反対する大阪市議候補を自民党として応援できないだろう。
そのこともあり公明候補を応援した大西達であった。その結果公明は1名のみ落としたが、自民の大阪市議会議員候補は3議席減った。それだけでなく維新の過半数を許したカタチとなった。
「公明贔屓」を知った大阪市議会議員選挙の候補者たちは激怒。

1区…東成区の川嶋ひろとしは大阪自民の重鎮として君臨していたが、今回大西宏幸が自分を蔑ろにして公明候補を応援した為落ちた。それ以外は自民候補は当選しているが…
2区…生野区の黒田が落選。これは左藤章によりマイナスになるのは維新にとってはプラス。
4区…城東区で西川が中山の支援を得られず落選。都島区では逆に公明候補が落ちた。これによりアホボン・中山泰秀の目論見が外れてしまう。

いずれも大阪自民の重鎮が今回の市議選で落ちてしまったのは「衆院選の支部長のエゴ」といっても過言ではないだろう。
しかしこれで国政復帰を狙っているんだろうけど、公明票だけで当選できるかとは思わない方がいい。
過去に語った「真の大票田」(面白い大阪の政治23あたり)を取り返さない限り再当選は難しいだろう。

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