お母さん、あれは誰のだったの?
水泳がまるでダメです。
3才位の時、母と姉とサロマ湖で水遊びをしたらパンツが濡れた。
帰るときになっても、パンツは乾いていない。
替えもない。
「そのままズボン履いて帰ろう」
「いやだ!」
「しょうないでしょ。乾いてないんだから」
「パンツなしでズボンはくのいやだ!」
と、十八番のダダをこねると、とてつもなく大きなパンツを履かせてもらった記憶がある。
お母さん、あれ誰のだったの?
この疑問が原因とは思わないが、以来、水泳はダメ。
◇ ◇ ◇
昨年兄が送ってくれた写真にこれが混じっていた。
江戸時代のものではない。
それが証拠に、僕が写っている。
「そっか、これがあの時のなのかも・・・」
きっと、こうして近所の人たちと一緒に出かけたのだろう。
そして、誰かがカメラを持っていて、写真を撮ろうとなった時、小さな僕が前に並んだ。
だが、運悪く水面から僕のおちんちんが! OMG!!
「いいじゃん、小さい時の写真だから」
と思ってはみるが、やはり、そんなにスッキリ割り切れなかったので、そっと処理して隠してみた。
自分以外は誰が誰か全く分からない。誰だろう??
でも、それより知りたいのはあの答えだ。
「あれは誰のパンツだったの?」
(まさき)