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名苗先生のクラス
小学5,6年の担当は名苗修治先生でした。
楽しかった班分け授業
このクラスでは、2年間ずーっとそうだったかは定かではありませんが、6班くらいに分けて机を並べていたことがあります。これが結構楽しくて、班の中では顔を合わせて座っているので、勉強を教え合ったりできるのです。きっと先生が機会あるごとに、「みんなで考えてごらん」とアドバイスしていたのだと思います。
班の中で解決できない時は、他の班の誰かさんに来てもらうのもOKだったので、その時間帯には班の間を行ったり来たりする生徒が一人二人いたものです。教える方も、教わる方も実に楽しそうでした。
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楽しかった落書き
何年のどの時期か思い出せませんが、名苗先生が教室の後ろの壁に大きな白い模造紙を貼ってくれたことがあります。そして「好きなことを自由に書いて良いですよ」とお話しされました。マジックのようなものも用意されていたので、子供たちは飛びつきました。
縦書き、横書き、斜め書き、何でも自由に、思い思いのことを書きました。不思議なことに、そうした自由が与えられると、変な落書きはなく、夢、俳句、意見など建設的なことが多く書かれていた気がします。
落書きで一杯になった模造紙は、新しいのと取り換えられました。そこは覚えていますが、何度取り換えられたかは思い出せません。それにしても、落書きしていい」スペースを与えられる嬉しさといったら!
余談ですが、私がサークル活動している公民館のホワイトボードに、このような注意書きがあります。
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これを見る度に「すきなことを書いていいよ」とすれば、ずっと面白いのに、と思ってしまいます。当然、マーカーの消費ペースが速くなることでしょうが、活動している子供たちにも、親に連れられてきただけの子供たちにも、きっとワイワイできる楽しい時間になると思います。また、親にしても、公民館側にしても、書かれたことを見て、子供たちへの理解が深まるのではないでしょうか? なーんてね。
名苗先生入院、代理に南先生
名苗先生が一度、道立病院に入院された時期がありました。それで、毎日ではなかったと思いますが、放課後に誰かと二人で授業の報告に行きました。先生はいつも楽しそうに聞いていました。そして「ありがとう」と。
名苗先生が入院中は、代理の担任に南先生がきました。南輝雄先生です。
給食の時間の思い出として、南先生がご自分のパンを、一番前に座っていた僕に下さったことが数回ありました。どうして下さったのかは分かりませんが、とても嬉しかったです。
そのパンを袋に入れて持ち帰りましたが、卑しく自分ひとりで食べることはしなかったと思います。誰と分け合ったか思い出せませんが、お母さんに上げていれば嬉しいのですが…。
当時の紋別小学校のパンはとても美味しいと、近隣校でも評判だったと聞いていました。
(まこと)