【目 次】
オホーツクに面したこの黒池町の夏は短く、夏らしい天気が数日あったかと思うと、あっという間に秋になっていきます。秋にはどんよりした日か、冷たい雨の日が多いのですが、そんなことは黒池ダンサーには「なんのその、愛の園」なのです。
サークルが始まると、千葉ちゃんから報告がありました。
千 葉: 旭川の教室に問い合わせをしました。12月23日にホテルでクリスマス・パーティーを開くそうで、僕たちの参加は大歓迎と言ってくれました。ホテルへの人数確認など諸々あるので、参加するかどうか今月中に確認が欲しいとのことでした。テーブル席で食事付き。当然、チケット代と参加費用が掛かるけど、どうするか、みんなで話し合いましょう。
全 員: 絶対、参加したい!
千 葉: じゃあ、決まりだね。そのように連絡します。なにかと出費がかさむので、フォーメーションの衣装はなるべくシンプルに、男性は黒ズボンに白シャツ。ネクタイを揃えるだけでいいんじゃないかな。
男 性: 異議なし!
美 和: 女性は絶対ドレスよね!
恵 美: ね、ね!
寿 美: じゃあ、女性で話し合って決めてね。ドレスはネットでも借りられるわよ。
女 性: 了解!
男性のネクタイは100円ショップで同じ物を揃えることにしました。女性のドレスはネットでレンタルすることに。女性はダンスのドレスを着るのは初めてなので、この日からサークルの前後で女性同士が集まって、ネットを見ながら大騒ぎしていました。
そうこうしているうちに、冬らしい寒さがやってきて、あっという間にクリスマス。つまり、フォーメーションお披露目の日がやってきました。
「北国ダンサー物語」(作:神元 誠)
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