見出し画像

悪い円安② なぜ今こんなに円安?

お金の専門家、【ファイナンシャル・プランニング技能士】が、お金にまつわることを、誰にでもわかる言葉で記事にします。 自分自身の勉強も兼ねています。

中学生でもわかる、今の円安についての解説はこちらからどうぞ。

今朝のニュースでは、このような状況でした。

1ドル129円台。円安さらに進む。

1日で2円下落。20年ぶりの円安水準更新だそうです。
お金の勉強を始めるまでは、「別に海外旅行に行くわけじゃないし、自分には関係ない」と思っていましたが、今は違います。

この円安、えらいこっちゃ!なお話なのです。

なぜ今ここまで円安になっているのか。

アメリカと日本の金利の差が原因です。

なぜ差が出るの?
→アメリカが金利を引き上げたからです。

なぜ金利を引き上げたの?
→アメリカはコロナからの経済活動の回復が早く、物価が上昇しています。(インフレーション)
物価上昇の理由は、需要が増えてきているのに、物流や人手不足のために供給が追い付いていないからです。
欲しい人がたくさんいるのに物が少ないと、値段が上がりますよね。
その仕組みです。

緩やかないインフレ=好景気
(物価は上がるが収入も増える)
急激なインフレ=このままじゃ物が売れなくなってしまうよー

このままではアメリカは、物価上昇のスピードに、収入が増えるスピードが追いつかない、急激なインフレになってしまいます。なので、金利を上げましょう! となります。

どうして物価が上がると金利を上げるの?
金利を上げたら緩やかなインフレになるの?
→金利を上げることで経済活動を抑制させることができるからです。
経済活動を抑制することで、緩やかなインフレ=好景気の状態になります。

金利を上げたり下げたりすることで、経済を抑制したり後押ししたりする。
これが、きっと口にしたことはないけれど聞いたことはある、金融政策と言われるものです。

では日本は?
→意地でも金利を上げたくない。上げられない。が、今の状況です。

アメリカは金利が上がる。(段階的にまだまだ上がります)
日本はもともと低すぎるのに、上がる気配はない。上げられない。
金利の差はさらに開く。

国の間で金利の差があると、お金持ちの人たちは金利が高い国の通貨を買います。金利が高い銀行と低い銀行があったら、高い方に預けるに決まってますよね。それと同じです。

なので今、円は売られてドルが買われて、円安になっています。

通貨の価値は国の価値。
円安が進むことで、日本の価値がどんどん下がっていると考えると恐ろしいですね。

そして日本はこれから先も、景気は悪いのに物価は上がる、という受け入れがたい未来がゆるゆると続きそう、らしいです。

じゃあどうして日本は金利を上げないの?
について、次回書けたらと思っています。



いいなと思ったら応援しよう!