(舞台感想)フォルテピアノとクラシカル楽器で聴くモーツァルト
テレマン室内オーケストラのコンサートに行ってきました。
表彰おめでとうございます
指揮者の延原武春さんが 、地域文化功労者表彰(文部科学大臣表彰)に選出され、最後にその紹介と花束贈呈がありました。
選出の理由は、日本テレマン協会の代表として、日本にバロック音楽や室内楽を定着させたこと、兵庫県内では、阪神・淡路大震災時の避難所コンサートなど、幅広い活動で音楽振興に貢献したことが挙げられていました。
ご本人からは、自分一人が選ばれたのではなく、オーケストラメンバーや、コンサートに来る皆と一緒にやってきた結果なのだ、とお話がありました。
このように言われると、私たちも「嬉しさ2倍」です。さすがは地域文化功労者に選ばれる方です。
私が地元で開催される、テレマン室内オーケストラのコンサートに行くようになってから20年以上になります。
小スペースで気軽にバロック音楽を楽しむコンサートを続けて下さり、大編成オーケストラが好きだった私に、室内楽の魅力を教えてくれました。
感謝しています。
フォルテピアノ
今回は、「フォルテピアノとクラシカル楽器で聴くモーツァルト」と銘打たれていて、プログラムは以下の通りでした。
W.A. モーツァルト:
歌劇「フィガロの結婚」序曲
ディヴェルティメント Kv138
アイネ・クライネ・ナハトムジーク Kv525
〈休憩〉
W.A. モーツァルト:きらきら星変奏曲 Kv265
L.v. ベートーヴェン:魔笛の主題による変奏曲
W.A. モーツァルト:ピアノ協奏曲第12番 Kv414
後半は高田泰治さんがフォルテピアノを演奏されました。
演奏に使われたのは、モーツァルトが愛用したヴァルター製ピアノのレプリカで、この当時、足ペダルではなく膝ペダルがあり、音に余韻を持たせたり、弱音にする事が出来るなど、延原さんからお話がありました。
私と連れは、演奏中のお手元を見たくてピアノ後方に陣取っていましたので、“きらきら星変奏曲” において膝ペダル(正しくは膝レバーと言うようです)が使われる様子を見ることができました。
膝レバーとは鍵盤の下にあって、膝でそれを押すものでした。 全く知らなくて、レバーはどこにあるんだろう?とキョロキョロ探しました!
最終のピアノ協奏曲は、フォルテピアノの軽やかな音色が愛らしく、美しかった。
玉がコロコロと転がるような澄んだ音で、天使が天空で笑い合っているのかと思いました。
今年も楽しかったです。
お読みいただきありがとうございました。