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ブックカバー

夏休みに入る前、ある生徒の手術の日程が決まったと教えてくれた。

命に関わる手術ではないが、中学生が1人で入院し、病室で過ごすのはやはり寂しいと思う。私は子どもを産む時に入院した5日間でさえ、家に早く帰りたいと思っていたからもっと長く感じるだろう。

本を渡そう。

8時に開店する本屋さんに駆けつけ
選んだのは3冊。

無事手術が成功し2学期が始まった。

その生徒が「お返しに」
と、ブックカバーをくれた。

手縫いの手作り。

手作りの物をもらってこんなに
嬉しい気持ちになったのは久しぶりで
その日は誰かに伝えたくて。
とても気持ちが軽くて。

このサイズに合う本を読み続ける
きっかけと優しさをもらって
2学期がスタートした。

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