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高梁市 トマト農家 長谷川 宏志さん


基本プロフィール
出身:岡山県高梁市
育てているもの:トマト

なぜ高梁市で農家さんをしているのですか?きっかけを教えてください。

両親が元々トマト農家をしていて、男三人兄弟の中で継ぐ人がいなくて、自分の中でも色々考えていました。
農家の生活が大変だし、お金も稼げないし休みもないし、それも全部わかっていて嫌だなと思っていたけど、それでもやってみようと思ったのがきっかけです。


ずっとトマトを育てていたんですか?

両親がしていた頃は、トマトときゅうりがメインで、特にきゅうりが多かったかな。
自分の代からは、トマトを増やしてきゅうりを減らしたっていう感じです。



農家さんをしていて楽しい、やりがいなどを感じるときはどんな時ですか?

ものが育っていく過程を見ながら作業によって出来が変わってくる、それが面白いです。
美味しいのを作ればお客さんから美味しかったとか、反応がもらえるのが嬉しいしやりがいを感じます。
特に直売所に出してるからそれをすごく感じるます。
よくある話が、お世話になっている人が「美味しいトマトがあるから食べていく?」と言われ出されたトマトが自分の育てていたトマトだったっていうことがよくあるんですよ。
予想していないところから繋がりができるっていうのはすごいことですよね。
直接つながることもあれば間接的に繋がりができていることもある。
トマトを通じて繋がりができていくのがすごく面白いです


直売所は市内だけですか?

市内が多いけど一番今出しているのは総社の直売所です。
自分が出したトマトをわざわざ買いに来るお客さんもいてとてもありがたいです。


農家さんをしていて失敗したことや苦労したところがあれば教えてください。

やっぱり病気、害虫でやられるとかはショックです。
あと、販売先がだんだん決まってくると、その分大変なことが増えますね。
2年くらい続けて出荷していたところが、向こうの都合で来年からやめますってなったり、ある事業所と連携していたけどそこが潰れたり、そこに出すつもりで作っているのに向こうが急にやめてしまうこととかそういった時は困ります。
西日本豪雨の時には植えたばっかりの苗がダメになったり、せっかく大きく育っていた実も泥水に浸かってしまったので腐ってしまって全部処分になったり、色々ありましたね。
自分自身の失敗もあるし取引先がうまくいかないことによってこっちも焦ることもあるし当然天候が自分の思った通りになってくれない、価格の競争、常に何かうまくいかないかもしれないというのを抱えながら農家をしています。
出せば絶対に売れるっていうのはない、何かしらの工夫をすることが大切です。


新規就農したい人に一言あればお願いします!

20年前とは違って今はとにかく資材が高いです。
昔よりもやりにくくなっていると思う、お金の面は特に。
本気で農家しようってなったらやっぱりそれなりに覚悟を決めてやって欲しいと思います。
その辺をシビアな言い方をすると、始めるのは誰でも始めれるけど、残っていけれない可能性が昔よりは高いかなと思います。
今ある資材で何ができるかを考えれる農家になって欲しいです。

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