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無関心オットと戦うヨメ!㉕〜同棲開始は苦難の連続〜
こんにちは!
超ご無沙汰しておりました…
毎回毎回更新が滞ってしまうーーー!!
見出し画像は全然関係ないけどこの前息子の友達のママと行ったお気に入りのカフェのもの。
「ストレス溜まるー!ランチ行こー!」
と誘い合う中なので、本当に彼女の存在は私にはありがたく、いつも助けられてる…。
なんだか毎月のように息子と娘どちらかが熱を出したり、治ったかと思えば家族の誰かがダウンしたりしておりました。
通院や看病づくしの日々、何日仕事休めば良いんだ?って状態が続いて精神崩壊しかけてました😱
もちろん、アスペルガーの特徴を持つオットは子供や私が体調を崩してダウンしてようとおかまいなし。自分の身に起こる出来事ではないので平然と、淡々と自分のルーティーンをこなしております。
私が40度の高熱を出していようと、オットは自分が健康体であれば特に気に留める事なく、自分の役割と認識していない事はやろうとも思わない人なので、家事は這いつくばってでも私がします。
オットと二人暮らしなら、迷わず放置して寝ているところなのですが、子供のご飯やお風呂などは放っておくわけにはいかないので、マスク二重にビニール手袋を着用、ドアノブやトイレなど除菌祭り開催しつつ、通常の家事育児をしています。
私が切迫早産で絶対安静の時でさえオットは家の事は何もしなかったので、ただの熱の時などもちろん言うまでもない⭐︎
ただ息子は最近ついに10歳になり下の娘も6歳になったので、子供達も昔に比べ随分と自立してきました。何をするにも手がかからなくなり戦力にもなるのでかなり助かっています。
友人にオットのことを話した時に言われた言葉を今でもたまに思い出します。
「ヨメの子供達は、オットさんに足りないものを全て抱えてあなたのところにやって来たんだね。人を思いやる優しさに溢れているし、気遣いもできる愛情深い子達」
友人の言うように、子供達の存在に私はとても救われています。
無口・無表情・無愛想な、無の三冠王オットと真逆で、息子も娘も友達の輪の中心にいるようなスーパー陽キャなので、オットと二人暮らしの時に比べ家が賑やかな事!笑
そして
ママこのお料理おいしい!また作って!
ママ髪型変えた!可愛いね!
など、いつだって2人は私にポジティブな言葉を投げかけてくれるのです。
頭が痛くて薬を飲んだ時にも、
ママ大丈夫?
と気遣ってくれ、家のお手伝いを率先してやってくれます。
私はそんな愛情深く優しい2人がいてくれて、毎日幸せです。友人の「オットにないものを全て携えて生まれて来た」という言葉には妙に納得です。まさに2人は私の救世主。
オットと二人だけの頃は彼の言動や行動に一喜一憂…いや、一喜十憂し、振り回されていましたが今は彼らのおかげで私は毎日大笑いして明るく元気に暮らせています。
さて長くなりましたが、今回はそんな一喜十憂生活の真っ只中の同棲中のお話。
同棲が重要と考えた理由
前回の記事で書いたように、友人のリョウタロウの協力のおかげで、私たちは無事アパートを契約し、同棲をスタートすることが出来ました。
前回の内容↓
そもそも私がオットと同棲したかった理由は、ただ彼との関係を進展させ結婚へと導きたいという事ではありませんでした。
1番の目的は、お金持ちの実家で至れり尽くせりぬるま湯に浸かりまくっている彼の生活を、自立した生活にビシッと修正させる事でした。
半同棲時代のモヤモヤはこちら
オットの母親は、男は外で女は家で仕事をするという化石のような考えで、男性を家の中で動かせることを嫌いました。特に、キッチンに立たせるなど言語道断。
義兄はビールを冷蔵庫に取りに行く事すらせず、「ビール」の一声で、義兄の嫁である義姉か義母のどちらかが動きます。
義母は義兄を本家の跡取りである長男として殿様のように育て、義兄もそれに対して疑問を感じてはいませんでした。
以前もチラッと触れましたが、オットの実家には、オットと9歳年が離れた長男夫婦とその子供達(当時3人でしたが後に4人になる)と、オットの祖母、両親、そしてオットが暮らしていました。そして地主ゆえ、町内に大量の親戚達(全員キャラ濃いめのパンチ強め)
男は家庭では動かないで座っていなさい
男の身の回りの事は速やかに女がやりなさい
と義母が口癖のように言うのを、私はいつもいやーーーな気持ちで聞いていました。
そんな家庭で育ったオットの常識を覆し、新しい環境に順応させ、自立させることが果たして出来るのだろうかーー…と、私は謂わば使命のようなものを感じていました。
その時は彼がアスペルガーの特徴を持っているなんて夢にも思ってもいませんでした。
これから待ち受ける数々の試練を知っていたら絶対諦めて逃げ出していただろうな…笑
新たな問題に直面
半同棲時代に少しはオットを教育(苦笑)することが出来ていたので
おはよう、おやすみ、いただきます、ごちそうさま、おかえり、ただいま、ありがとう、ごめん、などの声がけや挨拶をする事、自分で食べた食器は自分で片付ける、などは出来るようになっていました(幼児の話ではなく当時30を超えたそこそこおっさんの話です)
まず生計を共にするとなると、光熱費も節約してもらわなければなりません。実家暮らしの時のように出かける時もクーラーや暖房をつけっぱなしで出ていくなんてとんでもない。そこは真っ先に指摘して直ちに改善してもらいました。
そして私は半同棲時代から他にも“ずっと気になってはいたが言えずにいた”事がいくつかありました。
例えば、寒がりな彼が、ヒーターの温度調節のつまみを必ずMAXにする事。弱中強のメモリしかないので、設定温度になったら勝手に止まるなどの節電機能が備えられているわけではなかったので、強にされると光熱費がとても気になってしまっていたのです。
少し着込めば寒さもそこまで気にならないような季節には、私は暖房はつけないか、もしつけたとしても温度調節は弱に設定していました。
彼はシャワーに入ってから出てくるまで、一度もシャワーのお湯を止めないので、そこも地味に気になっていました。
体や頭を洗う時もずっとお湯を出しっぱなしなので、ガス代が気になって仕方ありません。細かい事かもしれませんが、当時夢を追っている最中の一人暮らしの小娘には、光熱費や食費などの生活費は1番抑えたい出費で、それらが上がること=死活問題だったのです。逆に言えば、1番節約できるところは生活費や食費だと考えていたので、1人で暮らしていた頃は常に節約を意識していました。
ただ、9歳も年上の彼氏にそれをいちいち指摘するのはなんだか気が引けて、あれするなこれするなと文句ばかり言うのも口うるさ女みたいで嫌だなという思いから我慢していましたが、留学という目標はなくなり、彼との将来の第一歩目である今回の同棲が良い機会だと思った私は、そういった類の、細かいけれどすごく気になっていたことをオットに伝えました。
彼はお金持ちの実家で何も気にせずぬくぬく育ったので、光熱費の事を全く意識したことがなかったのです。
アスペルガーの特徴を持つ彼は、自分に関わりのない事と認識した事はどこか別の星の出来事のようにしか感じていません。
ほぼ同棲状態となったいた私のアパートの時も、彼の中では私の家に遊びにきている感覚で所謂"当事者"というわけではなかったのし、自分の引き出しの中に一人暮らしにかかる費用などあるわけもなく、私に言われるまで諸々の支払いについては頭にも浮かばなかったようです。これは、アスペルガー云々という以前に彼の家庭環境の影響も強そうですが。
光熱費や生活費について、彼にわかりやすく説明するために最初の月は特に何も注意せず泳がせ、その次の月に、今の電気水道ガス等使い方を改めて月々の生活費も節約していかなければ行けない事も伝え、節約を意識してもらいました。
そうすると彼に何も注意しなかった最初の月と、節約を意識し始めた月の明細を見せると、違いは明白でした。彼の中で節約する事の重要さが変わったようでした。
支払いの分配について話した時も、彼は普通に納得したようでした。
前とは違いちゃんとした同棲なので、これからの事は何でも"自分に起こること"と認識が切り替わってから、彼は極端に変わりました。
わかりやすく言うとドケチになりました。スーパーミラクルドケチに。
家賃や光熱費は折半、食費や生活用品に関してはオットが出すということになっていたのですが、逐一私の買い物したレシートを見て、これ何?これは?と毎回購入品を確認してきました。
私はそれがだんだんストレスに感じ、イライラモヤモヤは募っていきました。
信用されてないのかと感じ悲しくなったり、どうしてここまで執拗に確認してくるのだろう…とその度にストレスを感じるのが嫌になり自分のお財布からお金を出す事もしばしば。
今思えば月いくらと決めて定額制にしてしまえば彼もわかりやすかったし私もいちいち請求せずにすんだだろうなと思いますが。
ストレスの限界にまさかの発言
ある時私はついに爆発しました。
「自分が欲しいアクセサリーとか服とか買って、その分も請求してるなら言われても仕方ないと思うけど、毎日のお弁当や料理に使う物とか掃除用品についてどうしてそこまで詮索されないといけないの?私が嘘をついて何かに無駄遣いするとでも思ってるの?」
感情が昂っている私を見て、オットは平然と答えました。
『思ってないけど?』
「じゃあなんでそう毎回根掘り葉掘り聞いてくるの?」
『だってレシート見てそれが何かわからなきゃ計算できないしその金額渡せない』
「確認したいならレシートの合計金額見ればいいだけじゃん、いちいち何買ったとか何に使う物なのかとか私に確認してこなくたっていいのに、疑われてるようですごく嫌」
『食費と生活に使う消耗品は俺が払うって言われたから。もし食べ物や消耗品以外の物も買ってたら、その分引かないといけないから、合計金額だけ確認しても実際に渡す金額はわからない』
私が彼に伝える時、食費の他に払ってもらいたい生活用品の事を「生活に使う消耗品」と伝えてしまったばかりに、彼は忠実にそれが消耗品かどうかを判断していたのです。
そして、私はこれがいつもとてつもなく嫌なのですが、オットに「どうして〜したの?」と、彼の言動や行動を私が咎めるような会話になった時、彼はいつも『だって○○が〜って言ったから』と他責するのです。まるでそうなったことは全て自分以外の人や物のせいであるかのような口ぶりなのです。
それもこれも言葉を額面通りに受け止めてしまうASDの特性が現れていたのですが、そんな事当時は理解出来ませんでした。
例えば…ハンディモップの使い捨てのモップ部分は支払ってくれるけど、モップの柄の部分は支払ってくれないーーーなど。
私は愕然としました。こんな言葉の揚げ足を取るような事を、何故わざわざしてくるのか理解が出来ませんでした。
払いたくないから屁理屈を言ってるか、単純に私に喧嘩売ってるとしか思えない!どっちにしても腹が立つ!!ーーと、私のハラワタは煮えくりかえって溶けそうでしたが、一緒に生活して行く中でその他にも理解できない事が多すぎて疲れ果てていた私は、何を言っても身勝手で的外れな言葉が返ってくる彼と向き合う気にもなれず、ただ口を噤んでわかりあうための努力を諦めてしまったのでした。
つづく