エリザベス女王杯・1週前予想
自信度5+
良馬場想定での予想。
展開予想
スロー濃厚なメンバー構成。京都外回り戦らしく、坂の頂上からの4F戦が濃厚。
各馬寸評
👑 ルージュエヴァイユ
前走の府中牝馬Sはスタートで挟まれ、後方から。大逃げを打った馬が1000m通過1分ちょうどの超スローの展開。本馬は4~5頭分外を回りながら4角で進出し、ラスト4F 12.0-11.1-10.8-10.8 (推定)の鬼脚でクビ差まで迫った。当時の内有利のトラックバイアスを加味すると、このメンバーでは頭2つ抜けていた。
前々走のエプソムCでは、稍重馬場で前半3F34.9秒の流れの中、東京1800のポケットスタートの大外枠から、2コーナーで10頭分以上外を回して強引に番手を取った。レースラップラスト11.5-12.0の差し展開の中、初めての先行競馬で2着に踏ん張った内容はかなり評価できる。余談だが当時この騎乗が各所で絶賛されていたと記憶しているが、前走内容を見ると差し競馬をしていれば勝ち切っていたのではないかと思えてならない。
3走前は鞍上の伝統芸、4走前は馬場とポジション取りが敗因で完全に度外視可能。
3歳春の時点では一線級とは少々力の差があったが、1戦1戦内容の濃い競馬を積み重ねており、馬体の成長とともに力をつけてきた。折り合いのつく馬で、長く良い末脚を使えるので、京都2200の舞台は絶好のはず。スローで好位につけて、坂の頂上からラスト4Fを45秒台前半でまとめれば、まず連は外さないと思う。
○ ブレイディヴェーグ
2,3走前は言わずもがな、前走ローズSは負けて強しの内容。スタートで出遅れ、直線を向いた時には馬群に囲まれ、追い出しを開始できたのは残り300mから。当日は直線強めの向かい風が吹いており、同日の9R,10R(外回り戦)はレースラップがラスト1Fで1秒失速していながら前が残る決着。そんな中馬群を割って進出し、ステッキ1発でラスト3ハロン21.7-11.2を繰り出したのは立派。1週前追い切りもCWでラスト1F10.7を馬なりで計測しており、上積みも見込める。スロー濃厚な中、後方からの競馬ではどうかというのが唯一の懸念点。
単穴2頭はともに臨戦過程にやや不安が残るので、最終追い切りを見て評価を上下させるかも。
▲ サリエラ
前走の新潟記念は挫跖&夏負けで度外視可能。
前々走の目黒記念は残り5~6Fからペースアップした(末脚の)持続力勝負。内有利馬場の中、2頭分外々を回ってラスト3Fを11.4-11.1-11.3 (推定)でまとめた。典型的なエンジンのかかりは遅いが、一度トップスピードに入ると長く持続できるタイプ。
今回、下り坂で勢いをつけられる京都外回りという舞台替わり、及び先行意識が高く、しっかりと追える鞍上への乗り替わりは好材料。
▲ アートハウス
前走の中山牝馬Sは輸送で-12kgと状態が芳しくなかった。加えてラスト11.2-11.3の究極の瞬発力勝負であり、57kgを背負わされた上にラスト1Fからの追い出しとなった本馬には完全に不向きな展開。また、クリノプレミアムの捲りで12.6-12.0-11.4とペースアップした後11.9-12.0と流れが緩んだ特殊な展開であり、この流れが緩んだ区間で少し折り合いを欠いてしまった。
前走を除けば、本馬は休み明けのSペース戦で好走した後、2戦目のMペース戦で凡走するというサイクルを繰り返しており、休み明けかつSペース濃厚な今回は完全に買い時。仕掛けを我慢できる鞍上への乗り替わりもプラス。
△ ライラック
オルフェ産駒らしく、重馬場Mペース戦での好走が目立つ馬。前走は適性外との見立てで本馬を軽視していたが、+18kgの余裕残しでラスト1F10秒台の脚を使って馬券圏内に入ってきた。ここに来て大きく成長している可能性がある。
△ ジェラルディーナ
タフな流れ&馬場で浮上するタイプ。昨年の同レース覇者だが、Hペースの重馬場阪神内回り→Sペースの良馬場京都外回りとレース質は180°変わる。ラスト4Fのスピード勝負が向くとは思えないが、叩き良化型&鞍上超絶強化で抑えはする。
△ マリアエレーナ
陣営は平坦コースが良いと繰り返し発言していたが、前走坂を2回上る中山2200で好走。鳴尾記念、小倉記念であれだけ凡走しておいてここで走るんだからよく分からない。(余談だが、ガイアフォースにしろ芦毛って買い時が分からないイメージがある。) 小回りのMペース持続力勝負が向いている馬で、この舞台は適性外だと思っているが、流石に前走内容が良く、加えて今回恵まれそうな先行脚質なので抑える。
抑 ビッグリボン
Mペース戦しか走ったことのない馬。能力は足りないし、この舞台は適正外っぽいが、実はSペースの外回り戦が得意でした、という可能性も捨てきれないので。
消 ハーパー
申し訳ないが、一度もこの馬を強いと思ったことがないです。
消 ディヴィーナ
前走を見て、距離延長が向くとはとてもじゃないが思えず。
今回取り上げなかったゴールドエクリプス、ククナ、シンリョクカ、イズジョーノキセキ、ローゼライトも消しです。