キマイラ暗黒界とは?
グラファです
今回マスターデュエルにてとうとう幻惑の魔術師が実装されることもあり、久しぶりに暗黒界のデッキ紹介をしていこうかなと思います
一見するとあまり関係が無さそうに見えますが、暗黒界+キマイラのシナジーを上手く紹介できるよう頑張ります
キマイラとは?
幻想魔族という新種族が登場したと同時に実装された、幻想魔族/悪魔族/獣族の三つの種族が融合召喚を軸として戦うテーマ
幻想魔族特有の懐かしいカードのリメイクカード達で構成されており、更に悪魔/獣の方にもリメイクカードが居ます
戦術としてはとにかく融合召喚を連打するデッキと言う感じで、融合素材になるとデッキや墓地からモンスターを増やせる効果に加え、墓地から戻って来れる速攻魔法の専用融合魔法を駆使して自分・相手ターン問わずに融合召喚をして展開しつつリソースを得ていきます
また、初動を確保するためのカードに墓地効果として制圧効果が付いていたり、融合体に相手ターン限定のプリチーチェーンの展開効果が付いていたりと、墓地から起動して妨害していくようなシステムにもなっています
個人的なイメージは、"少ないモンスターの中にやりたい効果を詰め込んだシャドール"、という感じなので、シャドールが好きな人はそれなりに好きになる可能性も高いのかなと思っています
暗黒界混合について
このデッキと暗黒界が混ざる要素は実はいくつかあります
まず、キマイラ側はとりあえず融合ができれば大体なんとかなるため、融合魔法および幻想魔/悪魔/獣族のモンスターが揃えられれば最低限動きが成立します
そのため、悪魔族テーマである暗黒界は融合素材として利用することができます
また、暗黒界には登極という墓地融合ができる速攻魔法があり、幻獣魔王バフォメットが墓地リソースだけで出せるようになります
バフォメットは墓地効果で除外からモンスターを特殊召喚する効果もあり、登極によって除外された素材を特殊召喚できるため噛み合いも良いです
さらに、後述していますがキマイラはうららを受けると大ダメージを食らう初動が存在するのですが、そこを暗黒界の動きによって上手く誤魔化すこともできます
そして暗黒界側としては、
①1〜2枚初動の存在により、安定性が得られる
②キマイラフュージョンにより龍神王グラファが出せる
③レベル4モンスターをそれなりに並べられるためデュガレスが出せる
④モンスターの大量展開が可能なためスカルデットを目指せる
⑤速攻融合により相手ターンにも動けるため、増殖するGを受けても止まりやすい
等のメリットがあるため、個人的には相互にメリットを提供し合える理想の混合デッキなのかなと思っています
カード解説
採用しているカードのうち、特にキマイラ側についてのざっくりとした解説をします(暗黒界は過去にある程度解説をしたため)
幻爪の王ガゼル
サーチ効果とサーチ効果を持つ下級モンスター
縛りも付かず☆4なため、かなり優秀です
基本的には合成獣融合かバフォメットの足りない方を持ってきますが、一応こいつからゴルドやシルバを持ってくることも可能なため、覚えておくと役に立つシーンはあるかなと思います
大翼のバフォメット
サーチ効果と蘇生効果を持つ上級モンスター
蘇生効果により☆4モンスターを用意できるため、デュガレスの展開に一役買ってくれます。相手ターンにはアプレンティスを蘇生することで壁兼サーチを行ったり、ミラソを蘇生して2枚目のこのカードのリクルを狙うとよいでしょう
サーチ効果の方を使ってしまうとかなりの重さの縛りが発生するため、なるべくサーチは後回しにしながら展開していきます
コーンフィールド コアトル
キマイラの万能サーチャー。ほぼ何にでも触れるため、足りないものを持ってくることができ非常に便利です
墓地効果で対象を取る効果も無効にでき、このカードがあるだけで泡影等に対して強くなれるため、なるべくこのカードを経由しながら展開していくのが基本になってきます
ミラー ソードナイト
キマイラの一枚初動役。こいつもほぼ何にでも触れる上に完全フリーチェーンであり、打点も1900もあるスーパーカードです
墓地効果では盤面のモンスター効果を無効にできるため、基本的にこのカードもどこかのタイミングで経由してから相手ターンに臨みます
ただし、自身をリリースしながらリクルートを行うため、うららを貰うとかなり痛手になるのは注意しましょう
幻惑の見習い魔術師(ナイトメア・アプレンティス)
幻想魔族の万能サーチャー兼実質キマイラの擬似1枚初動
このカードが来たことによりキマイラは安定性、展開力、リソース、ランク6、カオスアンヘル、と様々なポイントが強化され、非常に革命が起こりました
このデッキにおいては初動兼リンク値稼ぎモンスターとして活躍してくれつつ、結界像下でも打点を出しやすいモンスターとしても重宝します
合成獣融合(キマイラ・フュージョン)
テーマの核である融合魔法。お互いのメインフェイズ限定ではあるものの、速攻魔法ならではのフリーチェーン融合が可能であり非常に様々な場面で強く使えます
しかも発動にはターン1がなく、重ね引きしても全く問題ないばかりか相手の妨害を躱しやすくなるため、かなり引き得なカードです
幻獣王ガゼル
武藤遊戯も使っていたバニラモンスター。合成獣融合の墓地効果で出す用のモンスターです
バニラなので特に言う事はありませんが、合成獣融合はデッキ・墓地からしか出せないため、素引きした場合はデッキに戻すか墓地に落とすことを忘れないようにしましょう
バフォメット
武藤遊戯も使っていた、有翼幻獣キマイラの融合素材。合成獣融合の墓地効果で出す用のモンスター②です
一応効果はありますがほぼ誤差みたいなものなので、実質バニラだと思って下さい
一度合成獣融合の墓地効果を使った後は、ほぼほぼ2回目を使うことはないと思うため、コストが足りなければ暗黒界の門や暗黒界の登極により除外してしまってもよいです
幻獣王キマイラ
だいたい最初に展開するカード
出たらエンドフェイズにハンデスが発生するのも便利なうえ、相手ターン蘇生もかなり強いためこのデッキの核と言えるでしょう
ハンデスしたものによっては相手のデッキが判別できるため、相手ターンに蘇生する対象を複数用意できた場合や相手ターンにバフォメットを出す余裕がある場合は蘇生するモンスターを柔軟に変えていけます
幻獣魔王バフォメット
幻想魔/悪魔/獣族モンスターをなんでも墓地肥やしできる便利モンスター
暗黒界の登極で出せるカードの中でもかなり素材の条件が緩く、なんならキマイラ以外の暗黒界でもお世話になる事が多々あります
幻想魔獣キマイラ
相手にトドメを刺す用のエースモンスター
相手が不用意にモンスターを攻撃表示で残している際に、攻撃力0にし何度も攻撃することでワンキルを狙うために出します
今回の暗黒界型だと展開力があり、ワンキルもそう難しくはないのとEXデッキがカツカツなため、一旦不採用としていますが、枠さえ作れれば入れたいカードです(Exに縛りが掛かる系のフェスなんかの時には、マグナム・ザ・リリーバーと共にすぐさまお呼びが掛かります)
大陰陽師 タオ
幻想魔族の蘇生が行えるモンスター
純構築では便利でありよく採用を見ますが、効果を使うと暗黒界的にはそれなりに激重な縛りが付くため採用は見送ってもいい枠かなと思います
デッキレシピ
とりあえずマスターデュエル準拠で組みましたが、紙の場合は超融合と増殖するGをとりあえず1枚ずつ減らすだけでも大丈夫です
エッジインプ・シザーは好みで入れているため、デッキを少しでも薄くしたい場合は抜いてしまってもいいかなと思います
動きの解説
暗黒界特有のドローが伴う展開かつキマイラ側も融合素材が緩くいくつもルートがあるため、ある程度ドローしたもので動きを変えるアドリブ的な要素もあり、ルートと言うよりも最終盤面を目指してあるものを組み合わせていく、という風な考え方をします
①まずは融合
動きの指標として、とりあえず融合することを狙います。が、このデッキは基本的にリンクをしていくことを目標にしているため、序盤には大翼のバフォメットの2枚サーチによる縛りをなるべく踏まないように動きます。そのため、基本的にコアトル/幻惑/ミラソではガゼルに触るようにしていきます(安易なうららの撃ち所を見せない&最後のバフォメットに取っておきたいため、選べる場合はなるべくミラソは温存するようにしましょう)
②各種幻想魔族に触る
ガゼルを素材にしたら、幻惑やに触れていないなら幻惑を、そうでないならミラソをサーチします。幻惑をサーチした場合そのまま幻惑を出し、更にコアトルに触れていないならコアトルを、そうでないならミラソをサーチ……というように、とりあえず幻惑やコアトルを経由しつつ、手札にミラソを確保するようにしましょう
(要するに、
ガゼル→幻惑→コアトル→ミラソ
幻惑→コアトル→ガゼル→ミラソ
コアトル→ガゼル→幻惑→ミラソ
ミラソ→ガゼル→幻惑→コアトル→バフォメット
のような動きが基本かなと思います)
融合に成功した場合、大抵幻惑+幻獣王キマイラが並んでいると思いますが、ここからこのデッキの肝となる合成獣融合の第二の墓地効果(ガゼル&バフォメットの特殊召喚)を使っていきます。なかなか使われない方の効果なのですが、これによりリンク値稼ぎ&レベル4モンスターの供給ができ、デュガレスおよびスカルデットの成立に非常に貢献してくれます
③デュガレスやスカルデットでドロー加速
この時点で他に展開札がない場合、盤面に居る4体でそのままスカルデットに行きます(もしくは合成獣融合の手札に戻る方の効果で安定を図ります)
他に展開札がある場合、クロシープを出してデュガレスのためのレベル4を蘇生します。そのため、融合モンスターを出す際はなるべくクロシープのリンク先になり得る場所に置いておきましょう。幻獣魔王バフォメットを出せている場合はデッキから結界像を落としておきます
デュガレスが成立すれば更に追加のドローで展開札を引ける事が多いため、更にそのままスカルデットへと行きましょう
④盤面の仕上げ
スカルデットに到達したら、次はバフォメットの縛りを踏む前にマスカレーナを狙います。その後にスカルデットやバフォメットの効果でミラソを展開し、ミラソの効果でバフォメットをリクルートしてようやく2枚サーチ&縛りを付けてエンド…という流れを取ります(マスカレーナは出せなそうな場合は省略し、バフォメットを優先します)
相手ターンには、墓地のキマイラチェーン1対象結界像、バフォメットチェーン2対象キマイラとして結界像&キマイラを着地させて対象無効&モンスター無効&特殊召喚制限を構えましょう
結界像だけでなく、ここの枠を王虎ワンフーやディアベルゼにすることで対応の幅も出せます
更に構えているマスカレーナや合成獣融合により、リトルナイトやガーディアン・キマイラで詰めていけます
基本的にこのようにキマイラ+好きな悪魔/幻想魔/獣族モンスターを並べ、そのモンスターをコアトルやミラソやリトルナイト、ガーキマによって守ってあげる展開を得意とするデッキかなと思います
動きのポイント
・なるべくキマイラを先に出す
このデッキの種族濃度は 悪魔>幻想魔族>獣族 ですので、獣族の素材が足りない状況が一番多くなりがちなのかなと思います
ですので、よほど絶望的に動けない手札でない限り、基本的に獣族が居る内にさっさと幻獣王キマイラを出してしまうのが良いでしょう
素材にして強い獣族はガゼルしか居ないため、幻想魔王バフォメットの素材にしてしまうと、改めてキマイラのために獣族を素材として要求された際に少し勿体ない動きしかできなくなってしまいます。この点に関しては、好みでおジャマ・ピンク(手札・場から墓地に行くと1枚引いて1枚捨てる)を採用すると多少緩和することもできます
・結界像以外の動き
相手ターンに結界像を展開する動きの際、キマイラが風属性である関係上、キマイラで結界像を蘇生しようとする墓地効果にチェーンしてバフォメットの墓地効果を使わないといけないのですが、これが仮に結界像以外のモンスターにするとしても基本的にチェーンして出したほうが良いです
理由としてはシンプルで、着地する頃には既にコアトルの対象無効が撃てるようにしておき、除去等をケアしたいからです
特にスタンバイフェイズに出す場合などは無限泡影が飛んでくる可能性もあるため、意識して損はない動きかなと思います
・バフォメットの使い方
幻獣魔王バフォメットの墓地肥やし効果は基本的に結界像などの相手ターンに出したいモンスターを準備するのに使うのですが、素引きしている場合や明らかに効かない相手だと分かっている場合などは、
①クロシープチェーンバフォメットとすることで、実質デッキから好きな☆4以下の悪魔/幻想魔/獣族をリクルート
②グラファやレインを落として暗黒界の動きをスムーズに行えるようにする
③イリュージョン・シープを落としておいて登極で王グラファやカラレスを出す展開に繋ぐ
のように便利な使い道がまだまだあるので、バフォメットで落とすカードは常に吟味するようにしましょう
また、環境的に結界像やディアベルゼ等の置物のどれを優先すべきか判断しにくい場合、相手のデッキがある程度わかるタイミングはエンドフェイズのキマイラのハンデスくらいなため、敢えてバフォメットを自分ターンに出せずに相手ターンに出すor2枚目のバフォメットを相手ターンに出す事により、ハンデスや相手の動きを見て適切なカードに触りに行けるようになります(ただし、このデッキの速攻魔法の融合はメインフェイズ限定なため、相手に行動を一手許してしまうのには注意)
・暗黒界の登極を活かす
暗黒界の登極は場・墓地融合でバフォメットを出せるため、コアトル1枚からスタートしガゼルを出した際に泡影などを貰った場合、苦肉の策として場のガゼルと墓地のコアトルを除外し融合することで泡影を避ける事も出来ます
ゼンタ門やアプレンティスのコストなどでも墓地に融合素材は確保できるため、登極を引けている場合、とりあえず墓地に融合素材を用意することを意識しておくと良いでしょう
・その他泡影の避け方
無限泡影避けのもう一つのポイントとして、コアトルを落としつつ先にキマイラ融合体を出してしまうというものがあります
どうしても合成獣融合に触っておきたいシーンなどあると思うので、とりあえずコアトル+融合体の構えをとって泡影をケアした後にガゼルやバフォメットを着地させる……とすると通せる確率がぐっと上がります
合成獣融合の有無は非常に大きいため、余裕がある場合はやっても良いかなと思います
おわりに
キマイラも暗黒界も非常に柔軟なテーマであり、様々な型が組める神のテーマなので、ぜひ一度組んでみてはいかがでしょうか
ここまでご高覧いただき、ありがとうございました
〆
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