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イービルスミスキマイラ原石暗黒界(60)


グラファです

 タイトルからしてかなり色々と入っていますが、今回は入れたいもの全部乗せの60枚デッキを紹介したいと思います

 元々キマイラというテーマは様々な悪魔テーマと相性がよく何とでも混ざるため、暗黒界やE-HEROやデモンスミスと混ぜられるのはよく知られているかなと思いますが、更にそこに万能接着剤となれる原石を組み込み、より手数を増した構成としました

 使用感としては60デッキ特有のなんでもできる手数があり、フリー用としてもちょっとしたガチ対戦としても十分機能できるデッキになったかなと思いますので、個々人の対戦環境に合わせて微調整するだけで色々な場所で使えるかなと思います

 メインデッキやExデッキの枚数の都合上全ては採用していませんが、基本的に全てのテーマに相性のよいバニラが存在するため原石はかなりオススメです



カード解説


 キマイラやデモンスミスや暗黒界は過去にある程度解説しているので、ここでは主にE-HEROと原石について触れておきます



E-HERO アダスター・ゴールド

E-HEROにおけるなんでもサーチマン

《ダーク・フュージョン》関連のカードを大抵なんでも引っ張ってこれる万能サーチャー。しかも手札から捨てて発動なので手数になりやすく非常に使い易いカードです
 特筆すべきは光属性悪魔族なことで、《シニスターネクロム》からこのカードをリクルートするとデモンスミスの動きへと繋げることができます

 また元ネタのお陰で打点も高く、立派に火力要員となってくれることもあります



E-HERO シニスター・ネクロム

E-HEROにおけるなんでもリクルマン

 墓地から除外することでデッキからE-HEROをリクルートできるモンスター

 悪魔族なため《幻獣魔王バフォメット》から落として《アダスター》をリクルートすることによって、キマイラ展開からデモンスミス展開に繋げる架け橋となれます

 ☆5悪魔な事もポイントで、《幻爪の王ガゼル》からサーチすることもできるため非常にタッチしやすく、1枚入れているだけでもかなりの仕事をしてくれます



ダーク・フュージョン

《アダスター》から持ってこれる融合魔法

 悪魔族融合モンスターを出せる通常魔法。更に出したモンスターにこのターン相手の効果の対象にならない耐性を付与してくれます

 《アダスター》を素引きした際に悪魔族の融合素材か融合魔法かの択を取れるようになり、1枚採用しておくと動きに幅ができる便利カードです

 悪魔族しか出せないため《ガーキマ》等は出せませんが、《コアトル》無しでも《バフォメット》に対象耐性を付けられるのは助かるシーンも多いかなと思います




原石龍アナザー・ベリル

初動兼リソースモンスター

 召喚するとデッキから原石魔法罠をセットすることができ、リリースするとデッキからバニラを落とせる☆4ドラゴン

 両方の効果を使うことで、《原石の皇脈》経由で《原石の鳴動》を持ってきつつ場を空けることができるため、実質バニラをなんでもリクルートしているような効果です
 《皇脈》の効果でもう1枚バニラを出すこともでき、実質《レスキューラビット》とも言えます(ただし《皇脈》の特殊召喚の方の効果を使うと重い縛りが付く)

 自分スタンバイフェイズに自己回収できる効果も持っているため、リソースとしても申し分ないです
 ただ種族は噛み合っておらず、召喚権を使うのもやや勿体ないため、このデッキの場合は0か1の採用で良いかなと思います



原石の皇脈

原石の万能サーチ


 発動時に原石カードをなんでもサーチできる永続魔法(このデッキでは基本的に《鳴動》しか持って来ませんが)。更に起動効果でバニラを除外以外のあらゆる場所から特殊召喚できます

 特殊召喚効果の方を使うと場のモンスター効果を発動不可の激重縛りが付いてしまうため、展開の最後にバニラを添えるくらいの気持ちで使いましょう。《PSYフレームドライバー》をリクルートすることで2500打点まで鳴動の墓地効果の範囲内にすることができ、このカードを経由できているか否かでかなり鳴動の墓地効果の威力が変わるため、基本的には使い得かなと思います(単純に盤面の空きを多少計算しないといけなかったり、《予想GUY》から入りたい際に《鳴動》を持っていることがバレたりといった側面もあるため注意は必要です)


原石の鳴動

ライフを払うが速攻魔法かつ墓地効果もある予想GUY

 2000ライフをコストに、デッキからバニラをリクルートできる速攻魔法
 このデッキではバニラを多く採用する場合もあり、非常に用途が広いです

 速攻魔法なため《予想GUY》との重ね撃ちはできますが、効果処理時にフィールドが空である必要があるため、鳴動2枚をそのまま重ね撃ちしても1枚目でモンスターを出せなくなるので注意。2枚引いた場合は1枚目でピティを出し、《レクイエム》のリクルート効果にチェーンして発動しましょう



原石の穿光

万能無効と除去の2つの性質を併せ持つ♦

 相手の表側のカードの効果を無効にしつつ除外できる、かなり強力な除去兼制圧札

 相手の効果にチェーンしてその効果を無効にしてもよし、単純にちょっとした耐性を持つモンスターを飛ばすのもよし、永続カードをどかすのもよし、と非常に汎用性の高い効果になっています

 その分発動には場の☆5原石モンスターかバニラ、ないしは手札の原石カードかバニラが必要となってしまいますが、条件さえ満たせればいつ使っても強いカードです。《アナザー・ベリル》も採用しておくと恒久的に使えるため、併せて採用したいですね
 また《暗黒界の騎士ズール》があると手札にバニラを確保しやすいため、そこまでセットで採用しても良いかなと思います



ピティ

マスコットみたいでほんとにKawaii

 光悪魔☆4攻守0/0のステータスを持つ、瓶の中に詰められたかわいいヤツ

 デモンスミス要員兼《デュガレス》の素材として使えるため、《ホワイトダストン》より優先したいカード。《ホワイトダストン》の方も攻撃力は0であり鳴動の墓地効果を加味しても変わらないため、入手難度を度外視するならばこちらの方を採用したいですね



幻獣王ガゼル

お馴染みのバニラ

 キマイラのときにも触れた、《合成獣融合》の第二効果で出せるモンスター

 今回は《鳴動》でも出せる獣バニラなうえ打点も1500あって《鳴動》の墓地効果での活躍もある程度見込めるため、それなりに採用し甲斐のあるカードになってるかなと思います



暗黒の狂犬(あんこくのマッドドッグ)

小学生の頃のエースになりがちモンスター

 今回は採用を見送りましたが、構築段階から合成獣融合の第二効果を使わないと決めて《バフォメット》を採用しない場合、《幻獣王ガゼル》の代わりに☆4獣バニラのうち打点の最も高いこのカードを採用してもいいかなと思います



暗黒界の騎士ズール

フレーバーにて暗黒界の世界観を教えてくれる1枚

 バニラ暗黒界2種のうち、攻撃力が高く鳴動の墓地効果の恩恵を受けやすい方のカード

 《暗黒の狂犬》に比べると若干攻撃力は劣りますが、このカードの真価は手札に確保しやすいところにあり、《スノウ》でのサーチや《皇脈》などでリクルートした後に《グラファ》や《レイン》でバウンスするなど手札に加える手段が豊富なため、上述したように《原石の穿孔》の発動条件を整えてくれます

原罪のディアベルゼ

ふつくしい

 今回の構築では一応"フリーにも持っていける"をコンセプトとしているため、このカードや《結界像》などのいわゆる制圧系モンスターは不採用としていますが、環境によってはもちろん採用して良いかなと思います
 ただし、基本的に先攻用の札であり、後攻で素引きしていると(相手が罪宝系でない限り)融合素材としてしか使えないというデメリットもあるため、回転力を重視する場合には不採用でも良いかなと思います



デッキレシピ

とりあえず色々詰め込んだものの、60という枠は少なすぎるため残りの採用候補の一部をサイドに列挙しています

 本当に色々詰め込んだためにメインの枠が圧倒的に足りず、ちょくちょく2枚採用に削っているカードも見受けられますが、一旦このくらいのバランスに落ち着きました
 誘発を入れたい場合などは、被ったら嫌な部分の枚数を少しずつ削ってみたりしてなんとかねじ込みましょう



動きの解説


 キマイラ暗黒界と同じく、ある程度引いたカードのアドリブで動くデッキかなと思いますが、ざっくりとした動きの順番の流れはあるため、基本的には持ってる物の中でその順番の早い順に使っていくと良いかなと思います


①バニラギミック展開

 《予想GUY》や《原石の鳴動》は自分のフィールドにモンスターが居ない時にバニラを特殊召喚するカードなため、基本的に持っていればまずここから入ります

 《鳴動》は速攻魔法であり、《デモンスミス・レクイエム》の自身リリース効果にチェーンして発動してもギリギリバニラを出せるため、手札によっては狙っていきます


②デモンスミス展開

 バニラから動いた場合、大体は《ピティ》をリクルートしてデモンスミス展開をしながら様子を見ます

 キマイラ展開の方がリソースを伸ばしやすいため、デモンスミス展開で泡影やヴェーラーを貰って本命のキマイラ展開を通す……というように動く方が良いかなと思います

 (既に十全にキマイラの札が揃っている場合はキマイラ側を囮にしてもよいです)

 デモンスミス展開を通すと言っても、基本的には《ラクリモーサ》を☆4素材として使いたいと思うので、とりあえず《魔を刻む》を落としておくくらいの動きでも大丈夫です。《魔を刻む》を引けていて《キリエ》を採用している場合は、《キリエ》を落として《融合ラクリモーサ》を出すくらいまで行っても良いです


③キマイラ展開

 デモンスミス展開である程度様子を見たら、キマイラの動きを通しにいきます

 最悪デモンスミス展開の余りの悪魔族モンスターも使えるため、融合素材にはそれほど困らないかなと思います

 《幻獣王キマイラ》と《幻獣魔王バフォメット》を出せれば上出来です
 ここでデモンスミスに触れていない場合は、《バフォメット》で《魔を刻む》や《シニスター》を落としてデモンスミス関係のカードに触っておきましょう
 デモンスミス関係が既に整っている場合は、触れていない幻想魔族モンスターや《大翼のバフォメット》を落としたり、制圧用に採用しているならば《結界像》や《ディアベルゼ》を落としていきます


④その他エクシーズ/リンク展開

 デモンスミス、キマイラの展開により盤面や墓地のモンスターが増やせたら《デュガレス》や《スカルデット》を目指し、手札を整えに行きます


 特に《デュガレス》で《スノウ》を捨てられると、《暗黒界の登極》をサーチし墓地に溜まっている悪魔(《デュガレス》や《エッジインプ・チェーン》がおすすめ)を素材に《死霊公爵》を出して更なる展開+墓地の悪魔回収ができるため、狙っていきましょう

 《死霊公爵》の回収効果で《スノウ》を拾い、《登極》の墓地効果で《スノウ》を捨てながら《登極》を回収すると、そのまま《グラファ》をサーチでき相手ターンに《王グラファ》を出す布陣が整うため、動きとして覚えておくと良いかなと思います


⑤デモンスミス展開Part2

 ある程度他の動きが終わったら、墓地に落としていた《魔を刻む》や《シニスター》を使って《セクエンツィア》をL召喚していき、墓地融合で《ディエスイレ》に繋げていきましょう


⑥仕上げのデスキャスター

 あとは残ったモンスター(特にリンク素材にすると美味しい《セクエンツィア》など)で《デスキャスター》を出して《大翼のバフォメット》を蘇生し相手ターン用の《合成獣融合》とその素材を確保して盤面を補強しましょう

《デスキャスター》は悪魔縛りが付くため、基本的には展開がもうこれ以上は伸びないな…というタイミングまで温存します

 最後に《皇脈》があって(相手ターンの展開用の空きを加味したうえで)盤面に空きがある場合は、《ドライバー》を盤面に添えてターンを返しましょう



動きのポイント



バフォメットの役割

本当になんでもできる



 このデッキにおける《幻獣魔王バフォメット》は実に様々な役割があるため、

特に《バフォメット》をどう上手く使うかが鍵を握るデッキなのかなと思います

 ざっくりとやれることを挙げても、

・《シニスターネクロム》を落としてデモンスミス展開の始動

・《ラクリモーサが》止められた時の保険として魔を刻むを落とす

・《グラファ》や《レイン》を落として《スノウ》や《ズール》を拾う準備

・微妙な展開の時に《クロシープ》と組んでキマイラ関連のカードを墓地に落として蘇生し、《合成獣融合》を触りにいく

・バニラを落として《鳴動》の効果のトリガーを作る

・相手ターンに墓地効果でキマイラ融合モンスターを確保したり盤面やリソースの確保をする


 等があり、このデッキのほぼ全てのカードを墓地に落とせつつ墓地効果も優秀なため、本当に色々なことができます

 最初の方にわちゃわちゃしてる間にいくつ誘発を貰おうと、《バフォメット》さえ通れば最低限何かしらの動きはできるため、最後の切り札として重宝します


 《バフォメット》は《融合》/《合成獣融合》/《ダーク・フュージョン》/《登極》の全てでそれなりに簡単に出すことができ、戦術にも組み込みやすいため、何を狙うかしっかり練りながら動きましょう


速攻融合のテクニック

 《暗黒界の登極》や《合成獣融合》といった速攻魔法の融合は単純に相手ターンに動けるというだけでなく、

・《ヴェーラー》や《泡影》からエスケープし効果を通す

・相手の除去にチェーンすることでディスアドを抑える

・《G》や《フワロス》にチェーンすることでドローされる枚数を減らす

・《墓穴の指名者》から逃がす(《登極》限定)

などの様々な使い方があるため、こちらも意識しておくと良いかなと思います


ドロー系誘発の受け方

《増殖するG》や《マルチャミー・フワロス》などを受けた場合、基本的には《バグースカ》を横で出して耐える事になるかなと思います

 ただしハンデス込みで相手の手札を±0で展開できたり、《G》等の発動にチェーンして融合することでドローを減らせる《幻獣王キマイラ》ならば、リソースも稼げるため出しても良いかなと思います

その他細かいポイント

 《死霊公爵》は召喚権追加効果もそれなりに大事ですので、《ミラソ》や《アナザー・ベリル》を出して効果を使用したり、《スノウ》等を出してリンク素材を稼いだりと有効に使いましょう(ただしどちらかというと墓地回収が本命であり、盤面の埋まりすぎ防止や手札の温存もあるため、敢えて放棄することもしばしばあります)

 また、暗黒界と違い、《魔轟神ルリー》はコストで捨てられても効果が発動できるため、《幻惑の見習い魔導師》の特殊召喚コストに使っても出てこれるのは覚えておきましょう 逆に言うと《幻惑》でコストにした暗黒界は効果を発動できないので、そちらも注意しましょう(暗黒界の勘違いあるある)





おわりに


 60デッキ特有のなんでも詰め込んでやりたい放題できるデッキですので、色々やりたい人におすすめかなと思います

 デモンスミスが規制され、場合によってはパーツが余り散らかしていたり、MDにもそろそろ来そうな時期だったりするかなと思いますので、ぜひ一度組んでみてはいかがでしょうか?
最後までご高覧頂き、ありがとうございました

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