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【勉強会】アルコール依存症の方への訪問診療

こんにちは!ホウカンTOKYOクリニックの小原です。
今回はホウカンTOKYOクリニックにて定期的に開催しております勉強会の内容について共有していきます。講師はホウカンTOKYOクリニック院長の芳賀高浩が行いました。

アルコール依存症の方への訪問診療

事前に勉強会参加者の皆様からはアルコール依存症のケアについてこんな相談を受けておりました。

「日頃、関わるケースの中で自分で歩いて近隣のコンビニなどでお酒だけは購入できてしまう人や入院したのに退院後から自分でお酒を購入して飲んでしまう人などが多いです。訪問看護や訪問介護が入っていても、ただ身体が悪化していくのを見守るしかなくなって、関わるケア関係者もやるせない気持ちになっていることが多いです。」

アルコール依存症の方の周りにいるケア関係者なら1度は感じたことある気持ちではないでしょうか?今回の勉強会はまず、治療についてお話していきます。

断酒=その人なりの本来の生活を取り戻せる。
節酒=取り戻せないが長生きすることは可能な場合もある。
ホウカンTOKYOクリニックでは2024年1月現在でアルコール依存症の方で訪問診療している方の3名のうち、節酒2名・断酒1名という状態です。

ではどのような診療をしていったのでしょうか?

昔話をしてその中から今したいこと、なりたい自己像を共有していきます。
少しでもやる気をみせたタイミングでアイメッセージで目標を伝えていきましょう。

1人の患者さまとは採血のγGTPを一緒に追っていき、値に一喜一憂を一緒に行いました。

健康への興味が継続していれば、致死的な大崩れをすることはなく過ごすことができます。

数年前に節酒薬:セリンクロ(1錠500円)、節酒が健康保険上認められ節酒の治療にも前向きなりました。

飲んでみた感想としては、飲みたくなくなるが飲みたい反動が強い、胸やけはなくなった等。魔法の薬ではないですが、変化があることが重要です。

どんなにケアを頑張っていても、やっぱりお亡くなりになってしまう方や家で亡くなっていたということも多いです。支援者もショックを受けすぎず、かといってスルーせずといったバランス感覚が大事になります。

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