吹奏楽にダンスは不要
私の完全な主観による意見。
吹奏楽の演奏会での演出は不要だと思うこと。
私が最初に入団した吹奏楽団は、「演出命!」みたいなところで、私は完全に入る所を間違えたのだけど、演出が必須!と思っている人も少なくないのだろう。
自分の価値を下げている
演出は、自分達の価値を下げているように感じるのだ。
マツケンサンバのマツケンは私は好きで、彼のパフォーマンスは見ている人を幸せにすると思う。
だけど、アマチュア吹奏楽団がそれを真似して、金色の着物とちょんまげでマツケンに扮した団員が踊り、バックで楽団がマツケンサンバを演奏するのは耐えられない。
お客さんは、あはは、と笑うのかもしれないが、その笑いは確実に嘲笑が含まれている。
いい大人がこんなバカげたことよくできるよねぇ、の笑い。
そもそも演奏会で笑わせる必要あるのだろうか?
演奏の価値も下げている
プロの芸人やコメディアンでもないので、このときのダンスなどのパフォーマンスは学芸会レベルのものだ。
そして、バックでそのBGMと成り下がり、添え物に格下げされた吹奏楽団の演奏。
こんな扱いをされても、この曲も演奏会のために合奏練習を重ねてきたみんなの努力の結晶なのだ。
だから演奏を聴いて欲しいし、演奏で楽しませてたい。
それなのにダンスがあるために、みんなは偽物マツケンに目と心を奪われ、演奏なんぞ聴かない。
私が観客ならちょっと見てられないな、と思うかもしれないけれど、喜ぶ観客もいるのだろう。
バカにされて笑われて、自分達の演奏の価値を下げてまでやる必要があるのだろうか。
プライド
友達が出るアマチュアオーケストラの演奏会に行ったことがあるが、プライドを持って演奏しているように見えた。
中にはプロオケとの違いがわからずに聴きに来ている人もいたんじゃないかなと思う。
集客する必要はもちろんあるのだろうが、観客に媚びていないというか。
演奏はアマチュアなので、乱れてたりしたが、別にそんなものかと思った。
プログラムは知らない曲もあり、その曲が終わるまで30分くらい退屈でついウトウトしてしまったが、友達が演奏してるのを見れたし、優雅なクラシックを聴けて満足だった。
オーケストラと違って、なぜ吹奏楽はあんな演出をするのだろう?と単純に疑問に思う。
自分達の演奏にプライドを持ってやればいいのだ。演奏を聴け、と。
それでも続く
私が所属していた楽団は、吹奏楽の練習の時間以外に集まってダンスの練習をしていた。
ときにダンスのレッスンの先生までお招きしていた。
そこにお金をかけるなら、吹奏楽のプロの指導者を呼んでレッスンをするのが先ではないかと思う。
またあるときは歌。コーラス部のように練習。
みんな疑問に思わないのだろうか、と不思議だった。
定期演奏会の前日のリハーサルも、ダンスやらをメインにそればかりしている。
演奏はどうでもいいのかな、何かおかしくない?と思っていた。
楽団のカラーもあり、私のダンス不要論の意見は少数派だった。
私は退団してその世界にはもう戻らないが、このような演出は続いて行くのだろう。