吹奏楽団のエキストラ
私はこれまでアマチュア吹奏楽団2団体のエキストラに呼ばれた。
エキストラ体験のお話。
呼ばれる人
エキストラには、音大出身者が呼ばれることもある。しかし、私のように音大出でもない一介のアマチュアが呼ばれることもある。
要は、エキストラを呼ぶ権限のある人(またはその人から託された人)と繋がりがあればいい。
チューバ、ファゴット、コントラバスなどの希少な人材はとても重宝される。
気になる報酬額
最初は知らなかったが、エキストラには報酬が出る。
私は音大出身でもないアマチュアなので、報酬はその団の最低ラインのはずだ。
一つ目の楽団は、500円のQUOカードと打ち上げの無料ご招待だった。
一つ目の楽団のエキストラに出たときは、吹奏楽を再開してまだ間もない頃だった。演奏は下手くそだったので、報酬をいただくような立場でもなかった。
二つ目の楽団は、現金5000円で打ち上げは無し。
これまでの練習のも当日のも交通費は無し。
ちなみに、私が所属していた楽団の一つは、エキストラには謝礼5000円を支払っていて、もう一つの楽団は1万円を支払っていた。
基本的には赤字
私は3ヶ月前くらいから練習に参加していたので、だいたい9回くらい練習に出ていたと思う。とすると、謝礼5000円ならこれまでの練習のときの駐車場代が出るかどうかだ。
団員なら定期演奏会の出演料を支払っていて、エキストラはこれを負担しない。
出演料が2万円くらいとすると、エキストラはこれを支払わないのでその分も利益を得ている。
とは言え、練習にかかる時間と労力、アウェーな楽団で気を使いながら参加するなどを考えると、お金はとても割に合わない。
でも現金をいただいたときは「私の演奏がお金になった!」と思って感激だった。
また初めて稼いだ?記念のQUOカードは、初任給のように家族にプレゼントした。
演奏の作法
まるっきりの赤字とはいえ、お金をいただいて演奏する以上、そこには責任がある。
合奏に参加するまでに練習しておき、合奏当日は「できて当たり前」にするように心がけた。
実際できていたかはともかく。
楽譜どおり演奏できるのは当たり前。
合奏とは、その楽団や指揮者のやり方とすり合わせをする日、という気持ちで望む。
もちろんその理想には届かないので、3ヶ月前から練習に参加する。
出過ぎない
吹奏楽団の主役は、その楽団の団員だ。
だから一介のエキストラは出しゃばってはならない。
自分の所属楽団では自分色の演奏をしても、エキストラではそれはしない。
その楽団のカラーに合わせ、そこの団員さんの演奏を立てる演奏を心がける。目立つようなことはしない。
挨拶と人間関係
何はともかく感じの良い挨拶を心がける。
そこの団長や呼んでくれた人には、最初と最後に必ず挨拶する。
周りの人、私で言えばホルンやトロンボーンの人と軽く雑談したりすると、また次にエキストラに来たときに楽しく過ごせる。
感謝の気持ち
これまでエキストラに呼ばれたことがない、という人は私の周りでは多い。
エキストラで呼んでいただけるというのは、とても有り難いことだ。
感謝の気持ちで参加させていただかないといけないのだ。