ユーフォニアムという楽器
ユーフォニアムという楽器は、自ら希望して始めたという人はなかなかいないと思う。
これはチューバなんかも同じだろう。
私も小学生のときに先生に決められて始めた。
小学生の頃のクラブは金管バンドで、ユーフォがその中で一番大きな楽器だった。
大きくてカッコ悪いな、と小学生ながら思っていた。
隣の小さくて可愛いアルトホルンに密かに憧れていた。
トランペットもカッコいいなと思っていた。
中学でもユーフォになる
ユーフォ経験者です、ということになると、中学の吹奏楽部でも必然的にユーフォと決められた。
サックスとかフルートとかが良かったのに、と密かに憧れの目を向ける。
中学から学校の備品のユーフォが銀色になり、ピストンも横並びの4つに増え、見た目のカッコよさが格段に上がった。
ユーフォという楽器がオーケストラの編成にないことを知るのはその後だった。
高校はユーフォを志望
高校でも迷わず吹奏楽部に入部した。
このときはユーフォを迷わず志望。
不思議なことにサックスやらフルートに変わりたいなどは微塵も思わなかった。
学校備品のユーフォが、4番ピストンを左手で操作するタイプのものになり、さらに進化をとげる。
ユーフォの呼び方が謎である
そして、この楽器は名前もなんだかよくわからない。
私が楽器を始めたときは、この楽器は「ユーフォニウム」と呼ばれていた。
長いブランクの後、楽器を再開すると、この楽器の名前が「ユーフォニアム」に変わっていた。
そして大昔は「バリトン」と呼ばれていたらしい。
バリトンホルンでもなく、バリトンサックスでもなく、ユーフォ=バリトンという名前だったらしい。
比較的新しい曲の楽譜にも「Baritone」と書いてある。
不人気でも素晴らしい
ユーフォは吹奏楽部の学生の中では、不人気な楽器だと思う。
先生から決められ、嫌だと断ることができない人、断らないだろうと先生から評価されている人がする楽器かもしれない。
大人になった今、ユーフォで良かったと思う。
自分の性格にも合っている。
吹奏楽の隠れた主役、くらいに思っている。
マイナーで、変わってて、なのに実は魅力があるという所がいいのだ。