今の私ができるまで

私は物事を全て生物学的に考えることが多い。

ダーウィンの進化論についての英語長文が出題された時、英文を一切読まずに答えて当たってたくらいには多分そんなに間違った考え方はしてない。はず。

人間、というか動物の行動は全て2つの欲求に支配されて行われてると思ってる。

ゾウの鼻が長いように、キリンの首が長いのと同じように、ヒトの脳はデカイ。とにかくデカイ。
そりゃいろいろ考えてしまうわ。どーしようもない

私が北予備に入った1番の理由は、
殺したい男がいたからである。
もちろんそいつは北予備になんかいない。
10年前の、卒業生。
北予備に入る前から漠然と勉強はしていた。
予備校というのものに籍は置いてた。
医者を目指したのはまた別の理由があるが割愛。

この男について少し。
わたしの人生が変わった起点にいる男。
5歳年上で、細くて塩顔で自称インテリ系の医者。
わたしの好きなタイプとは正反対だった。
友達に連れてかれた六本木のクラブで声をかけられ、浪人経験者ということで話が盛り上がり、そこで聞いた北予備。
「えー絶対知らないと思うよ、北予備ってとこなんだけど。」
って言われた当時の私は、
「知ってる！！！！やばいとこ！！！！！
うわーすご！！初めて北予備出身ナマで見た！」
という反応。

その後まぁいろいろあって彼氏になった。
セフレで良くない？と思ってたがかなり粘られ、根負けした。
なんやかんやで結婚が視野に入ってきた。
口癖は「結婚しよ！俺の子供産んで！」だった。
翌年は千葉で研修が決まってたので、受験校も制限された。
ここまでのどの行動にも後悔がなくて、逆に悔しい。

この後の展開はまあ激重である。
端折ると

ピル飲んでるしゴムいらないだろと付けてくれない
＆
彼の遊んでた過去ぶっちゃけ大会の後吐く生活
↓
浮気され別れる
↓
検査薬うっすら🧚‍♀️ でも連絡取れない
↓
面会場所に指定された駅構内のタリーズで話し合い
↓
クソ発言によりブチ切れた私、相手にコーヒーぶっかけてTikTokバズる
↓
相手の暴力により怪我、傷害罪として刑事罰化
↓
相手、TikTokバズりすぎて乗り換えた女にバレてフラれる。新しくてクソデカの市中病院全体で噂になり上司にも呼び出しくらった(らしい)
↓
2人で病院行った結果初期○○の可能性が高い
↓
弁護士入って泥沼化

簡潔にならないな。むずいー。

これ、12月下旬から2月中旬にかけての出来事。
案の定、試験は全潰れ。
試験途中何回も抜け出してトイレ行ってた人がいたら私かもね。
○○○症状全開だった。毎日死にたかった
結婚しよ？子供産んで！のセリフはなんだったのか
責任を取るつもりだったんじゃないのか？
行為にそれが表れてるだろう。
医者なんだからそこまでバカじゃないだろ？

シラフじゃとても生きていけないから毎晩浴びるほどお酒を飲んで、いい気分になってから寝てた。
お酒がないと寝れなくなった。寝る時に、お願いだからどうかこのまま二度と目が覚めませんようにと思いながら眠りにつき、数時間後にハッとして起きると夏以上に汗ビッショビショで、冬だからそれが冷える。寒くて起きてたらしい。目が覚めてしまった、生きてるのかということに絶望した。
ご飯は一切受け付けなかった。1週間で6kg痩せた。
さすがに当時の予備校で倒れた。クリスマスだった。

個人塾みたいな予備校だったから毎日講師に愚痴った。
みんな東大京大で、知恵と法律で嫌いな奴をぶんなぐるの大好きな人達なのは知ってたからしっかり頼った。
おかげで、小池にドン引かれるくらいには詳しくなった。
相手の弁護士も、私が弁護士付けずに現れたから若い女相手にプライドもあるだろう、ありえない金額吹っ掛けてきた。ナメすぎなんだよバーカと、裏でちょいと仕込んだら向こうで勝手に雇用関係破綻したらしい、ざまあみろ。
正直、我ながら医者より弁護士の方が向いてそう。
因みに某カルロス・ゴーンの弁護士事務所の下っ端だった。

タリーズで面会した日、告げた時に言われたことは
「俺は結婚する気ないし子供も育てる気ないよ。
俺が一緒に結婚して子供育てようって言うと思った？」である。
もちろんこちらだってこんなゴミの面倒まで見るつもりは無い。ただ、なんでわたしがそんなことを言われなきゃならないのか？頭が真っ白とはこのことかと思った。

○ろす前提の相手、○む前提の私。
話が食い違うのと当然である。
正直未練タラタラだったしこれ以上ないくらいの傷をここでも負わされた。

医学部はもちろん全落ち。途中退出しまくってるのだからあたりまえである。得意科目の生物の問題はもう読めなくなった。発生やら遺伝やら、連想できてしまうものは吐き気しかしない。
開示の結果、あと5点で受かってた大学があった。
あの解けきれなかった生物の問題、何点くらいだったんだろうか。

心の傷は見えないから説明がしづらい。
強いて例えるとすれば、私の場合は
ぐっじゅぐじゅの生傷にぶっとい釘8本くらい刺さってて、基本2.3本はグリグリこねくり回されてて、酷い時は8本、楽なときで1本という感じ。ぐじゅぐじゅ生傷だから何もしなくても、痛いのだ。

どうやら、PTSDと鬱を発症したらしかった。
でもこの時は気づいていなかった。
朝、呻き声を上げないと起き上がることすら出来ない、なんなら起き上がれない日だってある。
ここの電車に轢かれたら、運ばれる病院はあいつの職場か、今ちょうどローテは救命だったなと思いつつ電車に近づきはするけど、お母さんが悲しむなぁと思って踏みとどまること数回。
手首を切りたいとは思わなかったが、自傷行為衝動は何となくわかった。どこにもぶつけようのない感情も、身体に痛みを与えれば楽になるんじゃないかと思った。北予備入ってから、ピアスの穴だって自傷行為やんと気づいて、今年受かったら人生初ピアスしようと思って2年経つ。
そこそこ自炊するタイプだったが、包丁を持ったらなにをしでかすか分からないと思い、封印した。北予備に入ってから1度も包丁を使ってない。料理もやめた。

最後の話し合いで、これからどうするのか聞かれた。
歯学部行くかなぁ、あーそういえば北予備から案内来てたなぁと呟いたら
「北予備？いいじゃん、いい予備校だったよ。お前北予備行った方がいいよ。安くなると思うし。」
だそうだ。

こいつ再来年大学戻るしな。医専より大手で国社もやって大学で待ち構えて社会的に潰してやろう。
で、入学したのが東京校。利用してごめんね

入学と同時にコロナ禍になった。
登校できるの6月から。
実家は病院で、東京から娘が帰ってきてコロナなんて持って帰ろうものなら我が家は終わりである。
帰省は許されず、2ヶ月間狭い部屋に1人。
ここで鬱が悪化した。見事なコロナ鬱。
生きているのが辛くて夕方からお酒を飲み、早く寝て、深夜に目覚めてしまって病み、なるべく起きてる時間を短くするために昼過ぎに起きる生活。
何回も夢に出てきた。殺す夢だって見た。
優しくされてヨリ戻したと思ったらそれも夢。
この期間、10kg太った。未だに痩せない。

他人にムカつくことはあるが、初めて本物の殺意を感じた。引きこもってる間にジワジワ貯蓄されていった負の感情が、ある日急に強烈な殺意になって感情の表に出てきた。もし今目の前にアイツがいて刃物があったら、やりかねないと思ってまた自分が嫌いになる。本当は死ねばいいのは自分の方だということは分かっている。でも、どうせ死ぬなら道連れにしてやると、本気で思った。

精神科に興味がある医学部の友人がいる。
病院にいけと説得され、心療内科に行ってみた。
睡眠薬と気分を落ち着かせる薬をもらった。
まさか自分がこうなるとは、ってホントになるんだ〜くらいに思ってた。
睡眠薬は卒業したが、北予備に入って最初の1年は気分を落ち着かせる薬にはまあまあ世話になった。
自習してたり寝起きだったり、急に発作が来る。

もちろん男性不信になった。
80人中、女子が10人しかいない予備校だなんて知らなかった。
男性に、自分から話しかけることはなかったし、近寄るな関わるな話しかけるなと心の底から思い、オーラを放ちまくった。後から聞いたら、話しかけるなオーラ凄かったと言われたので成功はしていた。
今は童貞だけどこいつは将来遊び人だな、とかクズになりそうだな、とか心の底で思いつつ、話しかけたそうな顔して近づいてくる男を徹底的に無視し続けた。ゴミは私だな。

怒涛の北予備ライフの中で、心の痛みが消えることは無かったが、さすがに気が紛れる瞬間も増えてきた。
ゴタゴタの中で、仲良くなった男の子たちもいた。

クソ野郎大学の入試の日、
英語の時間に過呼吸になりかけた。
東京会場だし試験監督で駆り出されてるかも。
いたらどうしよう。と言った感じで。
半年ぶりに薬を飲んだ。
1年経って、フラバがわたしをずっと苦しめる。
同じ会場にいる友達の顔を見て紛らわすしか無かった。

バレンタインデーだった。
一緒に受験した、仲良くなった男の子2人に冗談半分で奢ってくださいよ〜と言われて、
バレンタインだしいっか。と思って焼肉で3人ドカ食いした。
帰りに公園で遊んで、2時間くらい散歩して帰った。
この日をきっかけに、同じく病んでた男の子に懐かれた。
北予備の人達にこの出来事は話さないと決めていた。
自分自身消化しきれてない出来事を、19.20歳の人達に話すのはさすがに重すぎると思った。
1人にだけ話した。この闇を抱えた男の子。
向こうから先に重い話をされたから、もうほぼ会うことないだろうしと話した。

男を忘れるには男とはよく言ったものである。
見事に塗り替えられた。たかだか20歳の男に。
一通り話して絶句された後にかけてくれた言葉に完全に持ってかれた。
もうそいつとはこじれまくって破局したが、
感謝はしている。
いなかったら、話さなかったら、私今頃死んでる。

本当は北予備に入る前に死のうと思ってた。
でも、どうせ死ぬなら1年だけやって、落ちたら死のうと思った。
結果は1次通過1つ。結局流されて2年目に突入する。
さぁやることもないし死ぬか！のタイミングで男の子とほぼ毎日会ってて、死ぬタイミングを逃した。してやられた。

気づいたら、ぐじゅぐじゅの生傷はカサブタになってた。
発作もだいぶ落ち着いた。薬は今では3ヶ月に1回くらいにまで落ち着いた。

仮にも医者になろうとしている人間が、死んで欲しいくらいとにかく憎んで憎んで、これでもかというくらい呪って、絶対いつか社会的に死んでもらおうという気持ちだけで勉強を続けるのには限界があった。
ただ私は、復讐心が原動力になるタイプだったらしい。
人生で一番勉強したし、成績もすごい伸びた。
親は逆に心配してたらしい。ひどいなあ

1年で、燃え尽きた。
死んで欲しいという気持ちは変わらない、でもそれより負のエネルギーが強すぎて、ただでさえボロボロで擦り切れた心が、完全に燃え尽きた。

私が今年落ちたら働くと公言してるのは、
3年前に決めた「落ちたら死ぬ」をいい加減実現せねばと思っているからだ。

働くとか言っておけば、その後のことはそんなに詮索されない。幸い年齢もそこそこいってる。
働いて当たり前の歳。
まあそりゃそうだよね、としか思われないから楽。仮に死ねなくても、どこかで働いてるだろうし。

2年目の夏、燃え尽きと同時に破局が重なり、
勉強は完全に失速した。
補欠で受かった大学は、回ってこなかった。
後がない、というか自分で背水の陣に立ったから必然的にゴリゴリ勉強した。チューターには驚かれた。今年は真面目やん！だってさ
そりゃ、落ちたら死ぬんだもん。それか働くし。

わたしを救ってくれた闇の中の男の子は、どうやら前に進んでいるらしい。私だけが取り残されて、前に進めないらしい。

動物の全ての欲求は、長生きしたい！子孫繁栄させたい！に基づいている。
一部の人間にだけ植え付けられる希死念慮は、明らかにどこかでエラーが起きている。
私は、エラー起きまくりのガタガタのオンボロ車でかっ飛ばしているようなものである。
壊れる日は近い。

まあ死にたいとか関係なく、不運続きでマジで3月に死ぬんだろうなって何となく感じているので、そろそろ遺書も書いとかなきゃ、と思っている次第です。国立終わったら、ちまちま書きます。

普通に働いて26くらいで結婚して、30なる前に1人くらい子供産んで、2.3人兄弟と旦那と普通の生活することが私の夢でした。お金持ちじゃなくていい、イケメンじゃなくていい、ほんとに普通の生活がしたかっただけなのに。
医学部目指して、どんどん普通から遠ざかる。

まあ23歳くらいまで人生楽しかったしなー。
やりたい放題させてもらったし。悔いないです。

ここまで読んでる人居ないだろうな、
あーーーーーーーちょっとだけスッキリした。
そのうち消します。
残り少ない時間仲良くしてください。
勉強がんばりましょうね🤝🏻