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成功者に学ぶ家計管理のポイント

人生の可能性を広げるお金の専門家
ファイナンシャルコーチの佐藤ななみです。
 
熊本日日新聞社発行の生活情報紙『くまにちすぱいす』で、お金に関する記事の執筆を担当して23年。ここでは、紙面でお答えした家計相談の中で、文字数の都合で説明しきれなかった用語やポイントについて触れていきます。
名付けて『はみ出し☆すぱいす』張り切って参りましょう♪
 
本日は、1月24日付(第761号)のご相談より。
ご相談者のトマトさんは、ご夫婦で金銭管理のルールをしっかりと共有して家計を運営、家計管理や資産形成に大成功しておられます。
という訳で今回は、トマトさんにヒントをいただき「家計管理を成功させるポイント」について深掘りっ♪

※ご相談者様に了解をいただいて記事をご紹介しています。
 
 
私はこれまでの25年間で、累計1000件を超える家計を拝見して来ました。
FP相談の目的・方向性は様々ですが、どんなご相談も家計収支の把握がスタートとなります。
たくさんのご相談に耳を傾けていると、家計管理のスタイルにはいくつかの類型があることに気付きます。
 



家計管理のスタイル3分類 

家計管理のスタイルは、大きく分けて3つ
※ご夫婦で家計を営んでいることを前提としています


1.どちらか1人が全て担当型

夫婦のいずれか(妻であることが多い)が家計収支の管理を担当し、一方(夫であることが多い)は相手に丸投げするスタイルです。

この場合、家計管理の担当者が全体の責任者となり、反対に丸投げする側はおこづかい制であるのが一般的な傾向です。

家計の未来は、責任者の意向と管理能力次第。得意な人が担当に回ればシッカリと蓄財できる反面、場合によっては「おこづかい締め過ぎ問題」に丸投げ側が不満を抱くケースも。

また逆に、丸投げ側が家計の全体像ややりくりの苦労も知らず、自分のお小遣いに無責任に不満を漏らすだけのパターンもあります。


2.責任範囲分担型

主な稼ぎ手(夫であることが多い)が家計の全体像を掌握、配偶者(妻であることが多い)には、食費や日用品費など日常生活費の一部として一定額を渡し、部分的に管理を任せるスタイルです。

この場合は、家計の主な稼ぎ手が、自身の責任において家計を運営するスタイルと言えます。日常生活費を任された側は、その範囲にのみ責任を負えばよく、守備範囲を狭めてそこに集中できる分、予算管理の精度が上がりやすいことが利点です。

ただし、中にはやりくりに必要充分な金額を渡してもらえず、不足分を独身時の蓄えなど固有の資産から切り崩して補填するといったケースも。
さらに、やむなくカードローンのお世話になったことをきっかけに多重債務の道を歩くことになった人も。


3.独立採算型

それぞれの収入は各自で管理、日常生活費や住居費、子どもの教育費などは共有の財布(銀行口座含む)に互いに出し合うスタイルです。
 
この場合は、夫婦がお互いに独立した稼ぎ手同士で収入額も対等、またはそれに近いパターンが多い印象です。また若い世代ほど、この方法を選択している傾向が強いですね。

夫婦と言えど、経済的な独立性を尊重しながら対等なパートナーとして家計運営する考え方に、大いに共感するところです。
ただ、出産や育児が絡んだ場合、収入面・体調面でどうしても女性側に負担が掛かることが多く、その場合に、支出の負担ルールなどを見直さないままでは偏りが生じてしまいます。それでは決して対等とは言えず。調整が必要と言えるでしょう。


あなたはどのスタイル?

どのスタイルを選ぶかは、家計の状況やご家族の価値観次第。またご夫婦の性格による向き・不向きにもよるところで、どれが絶対的に正しいというものではありません。
それぞれのメリットを生かしつつ、注意点を見落とさないことが重要です。

では、その注意点をクリアするポイントは?
ズバリ‼️定期的に夫婦で家計の全体像を共有すること
これに尽きます

日常の家計管理の方法は単なる手段ですから、あなたが最もやりやすい方法を選択すればいい。

そして、忘れてはいけない最大の重要事項☝️
家計管理の目的が「家族の未来・ビジョンに向かうため」であることを考えると、どの方法を選択したとしても、全体像の共有なしに成就できないことがご理解いただけるはずです。 


独身者の場合は?

ちなみに、独身の方は、ご自身のお金をご自身の責任において自由に管理できる立場かと思います。
逆に言うと、金銭管理が得意だろうと不得意だろうとやらねばならない状況ですね。

独身の方も、金銭管理の目的は同じくご自身の未来やビジョンに向かうためですから、そこに沿った管理ができているか、定期的に全体像をチェックすることが重要です。


余談ですが…

ところで、余談なんですが、独身の方の中にはごく稀に
「給料が入る口座を親に預けて管理してもらっています」
といった方がおられます。

また逆に
「(就職している)子の通帳を預かっているが、ここにある資金の運用をどうしたらいいか」
といったご相談を受けたことも。

んー。まずは、親離れ子離れしましょうか。
上手になるために練習が必要なのは、家計管理も同じです。
そしてその練習、できれば小学生の頃から始めておきたいなぁと。
(子どもの頃からのお金の練習については、またの機会に)


まとめ

金銭管理・家計管理がうまくいっている方は、
やり方の前に、あり方をキチンと見つめていらしゃるなぁ
というのが、たくさんの家計を拝見して来た私の肌感です。

とは言え、細かな点までご自身に合ったやり方を、ひとりで見出すことはハードルが高いと感じる方もいらっしゃるでしょう。
そのような場合は、私がバッチリお手伝いさせていただきますので、LINEからお気軽にメッセージくださいね。


今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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