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熊本でノーマイカー生活のリアル
人生の可能性を広げるお金の専門家
ファイナンシャルコーチの佐藤ななみです。
熊本日日新聞社発行の生活情報紙『くまにちすぱいす』で、お金に関する記事の執筆を担当して23年。ここでは、紙面でお答えした家計相談の中で、文字数の都合で説明しきれなかった用語やポイントについて触れていきます。
名付けて『はみ出し☆すぱいす』張り切って参りましょう♪
本日は、2月7日付(第763号)のご相談にちなんで「レンタカー&カーシェア」について深掘りっ♪
※ご相談者様に了解をいただいて記事をご紹介しています。
車社会の熊本で
さて、
🔸熊本は車社会
🔸車がないと交通が不便
とは、熊本に住む人の概ねの共通認識ではないかと思います。
かくいう私も、ずいぶん長いこと「クルマを持っているのは当然」だと思って生活してきましたし、生活の足として、毎日のようにマイカーを運転していました。
そして現在はというと、すぱいす記事でも書いた通り、10年以上、車を所有していません。
ノーマイカーのきっかけ
私が、ノーマイカー生活に入ったきっかけは、娘が大阪の専門学校に進学したことでした。引っ越しやら入学式やら…私も度々、大阪へ出向く機会ができたとき、ふと気付いたのです。
「大阪では車で移動しないなぁ」
まあ、当たり前です。
現地での移動手段はほぼ地下鉄
東京も同じですが、都会の公共交通網は素晴らしいですよね。
ところで我が家は、ひとり親家庭。娘が出て行った後は、娘の送り迎えも要らなくなり、私は熊本で一人暮らしとなります。
ちょうど断捨離にメチャメチャはまっていた頃でもあり、娘と暮らした3LDKの団地からコンパクトな部屋へ引っ越しを企てていた時期でもありました。
そうか!車がなければ生活できないというのは思い込みだったのか!
公共交通が便利なエリアに住めば、車なし生活も可能じゃないか!
よし、熊本で都会人のような生活を送ってやる!
ここから、公共交通へのアクセスの良いエリアにある1Kマンションへ移り住み
公共交通+自転車+ときどきレンタカー
の生活が始まりました。
(このとき、モノを10分の1ほどまでに減らしたお話しもまたそのうち)
私の利用先~その①レンタカー編
私がよく利用させていただくのは、ニコニコレンタカーさん
コンパクトカーの基本料金が「12時間2,525円」で、一定範囲の自動車保険付き。返却時に使った分のガソリンをいれるのは、一般的なレンタカーのお約束です。
追加料金を払えば、自動車保険の補償内容を手厚くすることも可能で、いつでもキレイに整備された車を利用させていただいております。
いくつかの店舗でお世話になっておりますが、これまでどこも、とても気持ちの良い対応をしてくださいました。
強いて難を言うならば、
🔹店舗の営業時間内に借用・返却の手続きが必要で
🔹利用開始3時間前までの予約受付となるなど、利用時間に制限があること
🔹営業店舗まで少々距離があること(私の場合)
でしょうか。
私の利用先~その②カーシェア編
という訳で、私の交通手段の選択肢に追加したのがカーシェアリングです。
きっかけは、夜8時を回ってからの急な訃報が入ったことでした。
もちろん、レンタカー屋さんは営業を終了している時刻。その時点ではまだカーシェア会員になっておらず、「とにかく行かねば」ということで最寄り駅までJRを利用。田舎の駅から暗い道を15分ほど歩いたでしょうか。
ということで、24時間365日、車さえ空いていればいつでも直前から予約・利用・返却ができるカーシェアの会員登録を行った次第です。
いつもお世話になっているのは、タイムズカーシェアさん
近隣あちこちのコインパーキングなど、徒歩圏内にいつでも使える車が何十台と配置されていることが私にとっての大きな利便性です。
アプリで予約し、車の近くまで行ったらアプリで解錠。サクッと利用できちゃうことも簡単で助かります。
そうそう、娘の荷物を運ぶため、大阪で利用したことも過去に2度ほど。全国どこでも使えることもメリットです。
料金は、「15分220円」が1単位で、ガソリン代・保険料も込み。これを基準に、長時間利用や深夜利用の場合は割安となる料金体系も準備されています。
ただし、一度も使わなくても毎月880円(1時間分)の月額基本料金が発生します。この分は、利用料金に充当されますので、1時間以上の利用があれば基本料金は実質ゼロとなりますね。
私の使い分け方
ということで、車を利用する際は利用時間と目的に応じてレンタカーとカーシェアを使い分けています。
前もって必要になることがわかっていて、長時間の利用になるときは割安になるレンタカーを
短時間の用件や夜の時間帯にはカーシェアを
その前に、公共交通が網羅している場面では、もちろんそちらが優先です。
おまけ~自動車保険の中断
またまた話が逸れますが、ここで自動車保険のお話しを少々
車を手放した当時、私が持っていた自動車保険は無事故割引が最大に進んでいる状態でした。車がなくなると保険も要らなくなりますが、こんなとき、それまでの実績であるノンフリート等級はどうなるのでしょうね。
まさかの…再び車を持ったとき、割引率は新規からやり直し?
もしそうであるならば、近々また車を持つかもしれない人は、保険料だけ払い続けておきたくなるかもしれませんね。
いえいえそこは、自動車保険の中断手続きでクリアできますのでご安心ください。
中断手続きをしておくと、車はなくとも、ノンフリート等級は10年間確保し続けることができます。このとき、保険会社から発行された中断証明書を大切に保管しておいてくださいね。
再び保険をかけたいときにこれを提出することで、以前、持っていたノンフリート等級から再スタートすることができます。
また、ノンフリート等級は、一定の条件をクリアすると家族にも譲ることができます。その辺のお話もまた別の機会に。
そして、私の中断証明書はというと・・・見事!無効になりました。
何かと記憶があいまいになりがちな今日この頃ですが、冒頭「10年以上、車を所有していません」と明確に書けたのは、この書類の日付が根拠となっています。
まとめ
車社会の熊本で、どれだけの方に参考になったかわかりませんが、もしお近くに借りる環境がおありの方は、例えば、利用頻度のあまり高くない2台目の車は手放してみるなど…検討してみられるのはいかがでしょうか。
利用ごとに目に見える支出とはなるものの、トータルのコストカットには一役買ってくれるかもしれません。
本日もお読みいただきありがとうございました。