福田屋百貨店の歴史① エリアネットワーク構築への挑戦
福田屋百貨店ブランディング推進室です。
福田屋百貨店は来年2024年、創業90周年を迎えます。
ここで、改めて福田屋百貨店の90年の歴史を振り返りたいと思います。
4回にわたり、ご報告させて頂きます。
①エリアネットワーク構築への挑戦
②郊外型大型店への挑戦
③まちづくりへの挑戦
④地域との共創・SDGsへの挑戦
今回は①エリアネットワーク構築への挑戦についてご報告致します。
福田屋百貨店は、1934年に栃木県宇都宮市みはし通りに、創業者 福田直次郎が紳士服・子供服の小売店を開業したことが始まりとなります。
当時は、福田屋洋服店の屋号でした。
宇都宮市街地の中心にある二荒山神社の南にある仲見世を過ぎた辺りに、福田屋百貨店は婦人服・紳士服・子供服など衣料品を中心とした品揃えにて商売をスタート。戦争や戦後の混乱期を乗り越えて、事業を拡大して行きました。
戦後の高度経済成長に伴い、宇都宮市には多くの百貨店や専門店が立地。
福田屋百貨店も消費者の消費拡大ニーズに伴い、品揃えを拡大。
1962年(昭和37年)に、宇都宮市の大通りに、食品から生活雑貨、衣料品まで取り揃えた百貨店型の品揃えとして 福田屋百貨店宇都宮店を開店しました。
福田屋百貨店宇都宮店開店の1962年(昭和37年)から1980年代にかけて、宇都宮市街地には多くの百貨店や商業施設が作られました。
老舗百貨店の上野百貨店
西武グループの西武百貨店 アムス LOFT
十字屋 丸井 緑屋
東武百貨店
ロビンソン百貨店 と、宇都宮市街地は人口40万(1980年代)規模の都市としては百貨店乱立の状況でした。
市街地からやや離れた地区には イトーヨーカ堂 ジャスコ 長崎屋
生き残りをかけ、福田屋百貨店は宇都宮市近隣の町にエリアネットワークの構築を進めます。
1976年 栃木県真岡市に真岡福田屋ショッピングタウンを開店
1987年 真岡市郊外にフクダヤマートを開店
1989年 栃木県鹿沼市に福田屋百貨店鹿沼店を開店
1990年 栃木県栃木市に福田屋百貨店栃木店を開店
次々と、宇都宮市を中心とする栃木県内に福田屋ネットワークを拡大して行きました。
その後、モータリゼーション(車社会)の影響を受け、宇都宮市街地は慢性的な渋滞と駐車場不足と言う大きな問題に直面することになります。
日本経済成長に伴い、国民の消費は拡大して行きました。
宇都宮市街地はショッピングを楽しみたいお客様で溢れていました。
しかし、ショッピングをしたい店まで慢性的な渋滞や駐車場不足で、なかなかお客様がたどり着けない状況を福田屋百貨店の経営陣は目の当たりにしていました。
そこで、
現社長の福田宏一は、若かりしき頃に訪れたアメリカの商業施設の視察をヒントに創業以来初の大きなプロジェクトに挑みます。
つづく
次回は、②郊外型大型店への挑戦 についてご報告いたします。