2歳の娘にありがとう、ごめんねの日

博士論文審査を控え、なんだか心が落ち着かない日々。
そんな中、娘の保育園のお迎えに行くと、ママをみて嬉しくてジャンプした娘の頭と私の唇がコーン!と、、星が飛ぶほど痛く、私の唇は歯に当たったようで切れて血の味に、、
私の痛そうな顔をみて娘はギャン泣き。(娘はあまり痛くなかった様子)

ママはどんなに自分が痛くとも、そういうときは娘に大丈夫?ごめんね、痛かったね、、と声をかけなくてはならない。
どうにかしてアンパンマンのおやつやジュースで機嫌を取り戻してもらい、ベビーカーに乗せて家に帰る。まだ唇がジンジンする。なんだか涙が出てきた。

帰路の途中、おやつがなくなってしまい、娘はグズグズし始めた。花壇の横を通ると必ずお花!という娘。いつもならこれは何色かな?綺麗だね〜と近くまで寄るのだが、今日の私はなんだか疲れてしまい、それさえもできず家まで歩き続けた。当然娘は怒って泣き出す。周りの目も感じながら私はただ必死に家まで歩く。
ようやく着いたら今度はエレベーターのボタンを全部押したがる娘。押さないで。と言ったらやっぱり泣き出す。

家の玄関に入って、なんだか私の糸が切れてしまった。おかえり、と声をかける力もなく、娘をベビーカーに乗せたまま荷物を家に運んで黙々と片付ける。遠くから泣き声がする。迎えに行くと、必死で涙を堪えていた娘。その顔をみた瞬間、ごめんね、の気持ちで私も涙が溢れた。ママ余裕なくてごめんね、大好きだよ、と抱きしめた。娘もごめんね、と言ってきた。ますます胸が苦しくなる。

それから、娘は家の中でお歌を歌ったり絵本を読んでご機嫌に遊んでいた。そして、ママが元気ないことを察したのか、踊りを踊って笑わせてくれた。その純粋な笑顔に私も、今日初めて心から笑顔になれた。娘としばらく笑い合って踊りを踊った。

まだ2歳だけれど、こんなに人の心がわかるのか。娘の成長に驚くとともに、優しく育ってくれていることに感動と、ママとしての至らなさと未熟さに落ち込む。色んな感情で胸がきゅーっと締め付けられた日だった。

2歳の娘からたくさんのことを教えてもらっているような気がする。
ありがとう、ごめんね、という気持ちで溢れた1日だった。

明日からも娘の毎日が彩りある幸せな日々であるように、私も母親としてがんばろう。娘との宝物の時間を大切に過ごそう。と心に決意した日。


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