日本の夏 ウルグアイの冬
日本では記録的な猛暑が続いているようだ。
私は京都に家があるのだが、ニュースを見ると、
「京都の最高気温39度です」。
39度???
ちょっと何言ってるかわかんないです。
一方、地球の裏側、ここ南米ウルグアイにも四季がある。
日本とは真逆、ちょうど6か月違いだと思ってほしい。
地球儀的な位置で言うと、
首都モンテビデオは南緯34.5度。
日本の北緯34.5度は大阪府堺市のあたり。
ちなみに地図を見てもらうとわかると思うが、
サバンナ八木がいくら「ブラジルの人聞こえますか~?」と言ってもブラジルには届かない。
「ウルグアイ沖合の人聞こえますか~?」が正解である。
という話は置いといて…
単純に考えるとモンテビデオは堺市の四季を半年ずらした気候になるはずだが、実態はだいぶ違う。
5月 秋の訪れ
夏の日差しがまぶしいモンテビデオも5月になると、気温が下がってくる。
これは5月半ばの写真。
服装を見てもらえばわかると思うが、
パーカーかダウンを身にまとっている。
寒い日はこれくらいが必要になる。
とはいえそこは南米。
秋深まる5月の下旬でも、晴れた日にはこのさわやかさ。
日本の秋晴れとは一味違った、カラッとしたさわやかな天気になる。
散歩も薄手のシャツでいけるくらい。
影はちょっと長くなってくる。
6月 秋から冬へ
ウルグアイの人に「こっちの冬はどんな感じ?」と聞くと、「寒くてhúmedo(湿気が多い)」と言われていた。日本の冬は空気が乾燥するのでイメージがわかなかったのだが、実際に6月になってその意味がよく分かった。分かりやすい写真がコレ。
時々、メッチャ霧が出る。
アパートから外が見えない。
地上に降りてもこれくらい。
ジメジメして合気道の道着もなかなか乾かない。
7月 冬将軍(戦闘力弱め)到来
7月に入ると、ぐっと気温が下がる。
私のアパートの前にはゴルフ場があるのだが、寒い朝にはこの通り。
基本的に雪は降らないウルグアイだが、霜が地面を白く染める。
街行く人もこの服装。
ただし、実際の気温は人々の服装ほど極寒でもない。
日本の人からすると「寒いなぁ」くらいで
「寒っ!!ブルブル」なんて状態にはならない。
実はウルグアイ人、寒さにはかなり弱いようで、それくらいの気温でもみんなダウンとマフラーで着ぶくれしまくるのだ。
8月 寒さのピーク…のはずだが
とはいえ、7月でこの寒さだと8月はどうなるのか…
と思っていたら…
今のところ7月より暖かい日が続いている。
今年は平年より暖かいようで、日によってはパーカーで外出も可能。
ダウンを着ることも少ない。
日本の底冷えになじんだ私たちにとっては、多少ジメっとはしているものの、極めて快適な冬を過ごしいる。
日の出は8時前、夕方6時過ぎには暗くなるので日の当たる時間は短めだが、晴れるときれいな夕焼けや虹が見えることもある。
まとめ:ウルグアイの気候は
ウルグアイに来て9か月あまり。
インフラの整備状況、食生活や物価など「日本の方がいいな」と思う面は多々ある。
長年日本に暮らしてきて慣れていたのだから、そう思うのは仕方ない。
でも、気候はウルグアイの方が断然いいと思う。
ここ数年、日本の夏と冬は下手すると命に関わるレベルだと思う。
それに比べてウルグアイの気候は日によって暴風や大雨などもあるけど、夏の暑さ、冬の寒さについては日本よりずっと過ごしやすい。
四季のメリハリがちゃんとあるのも日本人にとってはうれしい。
もし、
「ウルグアイから日本に持って帰りたいものは?」
と聞かれたら、間違いなく、
「気候です」
と答える私なのです。
ではまた。
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