【写真たっぷり】サッカーの聖地 センテナリオ探訪記
「第一回ワールドカップの開催地。そして優勝国。」
JICA海外協力隊でウルグアイに行くといった時、何人かの人はこう言った。
みんなサッカーファンだ。
ちなみに反応で一番多かったのは「ウルグアイラウンド」。
たしかに日本人はだいたい学校で習ったと思うが、こちらで「ウルグアイラウンド知ってる?」って聞いたら「何それ?」。何人かに聞いたが誰も知らない。
“在住1か月ちょいの日本人がウルグアイ人にウルグアイラウンドを説明する”というよくわからない状況に陥っている。
でもサッカーは違う。間違いなく国民的スポーツだ。
というわけでウルグアイサッカー、いや世界のサッカーの聖地のひとつ、第一回ワールドカップ決勝の会場、エスタディオ・センテナリオ(センテナリオ競技場)に行ってみた。
私の住居からはバスで1本、20分ほど。バス停の目の前には年季の入ったスタジアム。
ウルグアイの憲法発布100年事業として1930年に完成、その年のワールドカップでお披露目された歴史的建造物だ。
スタジアムにはサッカー博物館が併設されている。
入場料は外国人300ペソ(1120円)、ウルグアイ人150ペソ。
入り口でおじさんに「どこから来た?」と言われ「日本」と答えると「コンニチワ!」と言われた。さすがに日本人も多く訪れるのだろう。
中に入るとウルグアイサッカーを彩った様々なトロフィーやカップ、サッカー用具などが展示されている。
もちろん第一回ワールドカップのトロフィーも。我々がイメージする現行のトロフィーとはデザインが違ってる。ジュール・リメ杯というらしい。
以下、サッカーファンの皆様のために写真をたくさん。
ボクシングや競輪の会場になったこともあるみたいだ。
関西のテレビ局でよくクイズにされる
「甲子園球場でスキージャンプの大会があった(実話)」
みたいなネタ。
そして、展示コーナーの奥からはセンテナリオのスタンドに上がることができる。
これが第一回ワールドカップ決勝の会場。
老朽化は否定できないが、100年の歴史が感じられるスタジアムは雰囲気含めとても美しい。
サッカーの聖地を堪能し、「意外と展示少ないな…」と思って入り口に戻ったら、おじさんの「上にも行け」の一言。
階段あがるとさらにたくさんの展示物があった。
そもそもウルグアイは1924年、1928年とオリンピックで連覇。世界最強国として第一回ワールドカップの会場となり優勝する、という輝かしい歴史を持っている。
まさに「ウルグアイ無双」。
二階にはそんな歴史を彩った数々の品がこれでもかと展示されている。
私が会社に入社したのは1990年、運動部(スポーツ番組の取材/制作)に配属された私はサッカー担当ではなかったが、Jリーグの発足から大ブームまでリアルタイムで見てきた世代だ。
当時、同世代の選手たちが夢見て…でも届かなかった「ワールドカップ」。
その輝かしい歴史がここウルグアイにはあった。
2026年ワールドカップ南米予選。セレステ(ウルグアイ代表の愛称)はここまでブラジル&アルゼンチンに勝利、というすごい結果を残している。
「古豪」と呼ばれながら低迷期もあったセレステだが、今回は期待十分。
そして第一回大会から100年後の2030年大会ではヨーロッパの国々やアルゼンチンとともに試合の会場になりそうだ。
そのころは私の任期は終わってるのだけど。
見に来たいなぁ…
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