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レゴの栽培方法と、その生態について

私たちの身近にある存在、レゴ。
そんなレゴを自分で栽培したい、と思ったことはありませんか?
そんなあなたに向けて、この記事ではレゴの栽培方法や、栽培に必要となる知識についてまとめています。
ぜひ参考にしてくださいね。

レゴが育つ環境

レゴを栽培するにあたって、
そもそもどんな環境で育てればいいの? 
自分の家でも育てられる? 
と思われた方も少なくないでしょう。

結論から言うと、一部の特殊な形を育てる場合を除いては、屋内と屋外、どちらの環境でも栽培することができます。温度や湿度の管理なども必要ありません。
また、屋内と屋外、どちらの栽培方法にも、それぞれメリットとデメリットがあります。あなたの生活スタイルや環境と照らし合わせて、向いていると思った栽培方法を選びましょう。

屋内で栽培する際

収穫したいレゴの大きさにもよりますが、直径10cmほどのスペースがあれば、無事にレゴが実るまで育てることができます。
そのため、植木鉢などを用いて、屋内で栽培することも十分に可能です。
栽培したいレゴの形にもよりますが、基本的には、日当たりの良い場所を選びましょう。

また、後ほどご紹介する、平たいプレートや、縦に長いブロックを育てる際は、その特殊な栽培方法のため、こちらの屋内栽培をおすすめします。

屋外で栽培する際

屋内より日当たりが良いため、レゴがより早く育ちます。少量を育てるなら、移動がしやすいように、屋外でも植木鉢などを使うのがいいでしょう。
一度に大量に栽培したいという方は、お庭の土にそのまま植えても構いません。
ただしその場合、木などの板で囲いを作りましょう。種が風で飛んでしまったり、小動物に荒らされたりするのを防ぐのに効果的です。レゴが畑の外に出てしまわないように気をつけましょう。

レゴの生態

栽培に取り掛かる前に、まずはレゴの基本的な生態について知りましょう。

他の多くの作物と同じように、レゴは種を作ることで個体数を増やします。
種はこのような形をしています。

直径 約8mm、高さ 約3mm

種の色がそのまま、収穫できるレゴの色となります。
全国のホームセンターの植物コーナーや、トイザらスなどで販売されています。

レゴの基本的な育ち方

では、今回は黄色の種を植えて、成長の様子を見ていきましょう。
直径10cmの鉢に土を入れて、種を地中1センチほどの所に埋めます。

育てたい形によって場所や植え方が変わってきますが、この土に埋める方法が、レゴ栽培において最も基本的な植え方になります。

今回はこれを西向きのベランダに置いて、経過を観察していこうと思います。

種を植えてから2日ほどになりました。
土から芽が出ているのがわかりますね。

様子を撮影するために、掘り返して土から出してみます。
種の状態から成長して、このような形になっていました。

ブロックの大きさ:縦、横 約8mm、高さ 約10mm

円盤が重なったような種の形から、直方体から芽が生えている形になりました。これが、レゴのブロックの中では1番小さい形です。
このサイズが欲しい場合はこの時点で収穫し、まだ大きく育てたい場合は、成長を確認後、地面に戻して土を被せておきましょう。
収穫については、もう少し後に説明しますね。

レゴには、細胞が分裂していくように、1マス→2マス→4マスと、大きさが倍々に育っていく仕組みが備わっています。
言葉だけで説明するより、下記の写真を見比べながらのほうが理解しやすいと思います。順々に見ていきましょう。

上の写真が、植えてから6日目、ひとつ前の写真から4日後の様子です。1×2のサイズ、前回の倍の大きさに成長しましたね。
再び土の中に戻して、様子を見ましょう。

植えてから14日目、ひとつ前の写真から8日後の様子です。2×2のサイズ、また前回の倍の大きさになりました。このくらいの大きさになると市場にもよく出回るため、見たことがある方も多いでしょう。

この段階で1×4のサイズに成長する場合もありますが、2×2サイズになる場合に比べて、少し確率が低いようです。
もう一回土の中に入れて待ってみましょう。

植えてから30日目、ひとつ前の写真から14日後の様子です。
2×4のサイズ、前回の倍の大きさです。
レゴといえばこの形、という印象がありますよね。実際に、このサイズが市場に最も多く流通しているタイプのレゴだそうです。

収穫の方法

では、今回はこのあたりで収穫しましょう。

収穫の方法は簡単。土から出して、よく洗い、芽の部分を引っこ抜くだけです。
この処理をすれば、レゴがこれ以上成長することはありません。

様々な形ごとの手順

栽培したいレゴの形によって、用意するものや種の植え方が異なります。今回は4パターンについて、それぞれ解説していきましょう。

待つだけでできる形

用意するもの
・植える場所 
・レゴの種 

こちらが、レゴの最も基本的な育て方になります。種を埋めて、ひたすら待つだけです。
解説するとは言ったものの、既に上記の生態の解説にて、この育て方を再現しましたので、これ以上説明することは特にありません。そちらの解説を参考にしていただければと思います。

途中で切り取りが必要な形

用意するもの
・植える場所
・レゴの種
・切れ味の良い刃物

レゴには、上の写真にあるような1×3や2×3、1×5や2×6などの、マス目を約分していった時に、奇数が含まれているパーツがあります。
これらのパーツは、マス目が倍々になっていく通常の育て方(『待つだけでできる形』の育て方)では、滅多に育ちません。
そのため、この形を高確率で育てるためには、人為的に加工を施す必要があります。

ざっくりと言い表しますと、
埋めて育てる→マス目の真ん中で切除する→再び埋めて育てる
というのが、ここで紹介する方法です。
お分かりのように手間がかかるため、栽培の難易度が高い形となります。

例:1×3のレゴの育て方

①レゴを通常の育て方で、1×2のサイズまで育てます。

② 育てた①の芽を付けたまま、写真のように0.5マス分だけを、刃物などで切り取ります。

③ 再び土の中に埋めて、大きさが倍になるまで待ちます。

また、1×3が完成した後に更に待ち続けることで、1×6や2×3などのサイズを育てることが可能です。

平たい形

用意するもの
・レゴの種
・霧吹き
・水を蓄えられるもの
 (脱脂綿やスポンジなど)
・水が漏れない容器
 (お皿やタッパーなど)

①上記の2つを使って、写真のように培地を作ります。

培地の一例

②脱脂綿を霧吹きで湿らせ、中央に種を置きます。

③光がよく当たるところに置き、育てたい大きさになるまで、様子を見ながら待ちましょう。

屋外だと風で吹き飛んでしまうことがあるので、屋内の窓辺で育てるのがおすすめです。
脱脂綿が乾かないように、定期的に霧吹きで水やりをしましょう。

○成長の一例
・種を置いてから数時間

種の状態から日光に当てたことで、早くも数時間で芽が出ました。
ブロックの時は葉が3枚でしたが、プレートの形では1枚のようです。
この現象は、プレート型の体積がブロック型の丁度3分の1であることに深く関係していると考えられています。

・3日目

成長が早い分、ブロック型より厚みの無いまま、面積を広げて育ちます。

・7日目

・15日目

お好みのタイミングで収穫しましょう。

また、下の写真のように、『途中で切り取りが必要な形』の方法と掛け合わせることで、このようなプレートを育てることもできます。

縦に長い形

用意するもの
・レゴの種
・土を入れた植木鉢
・空の植木鉢
 (土を入れたものと同じ大きさが望ましい)
・アルミテープ
 (アルミホイルでも可)

①土を入れた植木鉢に、レゴの種を埋めます。

②この上に、空の植木鉢を逆さにして被せます。レゴが育つ空間に光が当たらないようにするのが目的のため、同じ大きさの鉢を被せるのが望ましいです。

③更に光を入りにくくするため、アルミホイルやアルミテープで隙間を塞ぎます。

④日光が差し込みにくい屋内に置き、頃合いまで待ちましょう。開けて経過を観察する時は、なるべく暗いところで行いましょう。

○成長の一例
・植えてから2日目

上の植木鉢を外すと、芽が出ていました。
今までの芽と比べて、色が褪せているのが分かります。光を遮ったことで、養分があまり生成されないで育っているのでしょう。

・6日目

通常の育て方と違い、上に向かって育っているのが分かります。
芽の部分を除いて、ブロック3個分の高さです。

・10日目

更に高く伸びました。芽の部分を除いて、ブロック5個分の高さになっています。

・12日目

更にそのまま時間を置きました。今まで四角柱だったこのレゴも痩せ細って、上部分が円柱になってしまいました。

芽の部分を除いて、ブロック6個分の高さまで育ちました。
このあたりが、レゴにとっての限界のようです。

番外編

実は、全てのレゴが先程説明した通りの状態に育つわけではありません。
極力決まった形が育つように品種改良が施されていますが、それでもなお、予想していた形に育たないことも珍しくないのです。

様々な形の規格外のレゴ

しかし、その性質により、私たちは多種多様な形のレゴを楽しめているとも言えます。
どうしても目当ての形に育てたい方は、一度に沢山栽培して後から選別するか、専用の型を使ってみましょう。

レゴ栽培で注意するべきこと

⚠️ 育てたレゴを床に落とさない!

収穫したレゴを床に落としてしまった場合、すぐに拾いましょう。そのままにしておくと、踏みつけてしまう可能性があります。

レゴの角付近には、目には見えない小さな毒針を発射する器官(刺胞)が備わっています。
踏まれるなどの高い圧力を感知すると、身を守るためにその毒針を角から放出し、刺さった相手に激痛を与えます。
レゴを踏んだ時の鋭い痛みは、この毒によるものなのです。

※顕微鏡写真は針が出た後の様子。

ただ、この時レゴが出す毒は、人間の体内の免疫によって速やかに分解されてしまうため、痛みの他の健康面への被害は、全くと言っていいほど無いとされます。
そのため、刺された後も医療機関にかかる必要はありませんが、心配な方は皮膚科医などに相談しても良いでしょう。
刺された際の跡が残る場合、絆創膏を貼ることをお勧めします。
踏んでしまったレゴはその場できちんと拾い、再発防止に努めましょう。

また近年では、タンスの角に足の小指をぶつけた際の痛みも、レゴのそれと似たような器官によるものなのではないか、という仮説が立てられており、研究が進んでいるそうです。

今回の記事はここまでです。
参考になりましたでしょうか。
本ブログでは、世界に存在する様々なブロックに関する情報を取り揃え、皆様にご紹介しています。
次回は、
【テトリスのミノを消滅させずに冷蔵庫に詰める方法】について解説していきます。

それではまた今度!

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